49 女子会って‥‥なんだろう?
「えぇ!? お姉ちゃん、今日お泊まりなんですか!?」
「あはは‥‥そうなんだよね」
やっぱり知らなかったみたいだね、小乃羽ちゃん。
「ずるいです! 私も二人とお泊まりしたいです!」
「それは別にいいんじゃないかな? ね、蕾ちゃん」
「うん、今から泊まる準備とかできるでござる?」
今から家に戻って準備するのは大変かもしれないけど‥‥。
「‥‥あ、それについては大丈夫です! 師匠の家に置いているので」
まぁ、小乃羽ちゃんは蕾ちゃんの弟子だしね。
泊まったりしたことだってあるだろうし、その時のものを置いていたのかな?
‥‥でも蕾ちゃん、今少し驚いた顔をしていたからもしかしたら置いていたこと知らなかったのかも?
「えっと‥‥別に何度も泊まるために故意に置いていたのではなくて、近々もって帰ろうとしていたものですよ?」
「そうなんでござるか‥‥まぁ、一応そういう時は知らせてくれるとありがたいでござる。 いきなり知らない服とかあったら怖いでござるから‥‥!」
「はい、ごめんなさい師匠‥‥」
蕾ちゃんは怖いの苦手だもんね‥‥まぁ、私も知らない服がクローゼットの中に入っていたらドキッとするかもしれないけど‥‥。
「でも、準備せずともあるならよかったでござる。 じゃあ小乃羽ちゃんも今日は泊まっていくでござるよ」
「ありがとうございます! ‥‥そういえば、泊まることばかりに目がいきすぎていましたが、今日はどういった感じのお泊まりなんですか? 発明のためですか?」
「流石に発明で奈留ちゃんは泊まらせないでござるよ‥‥。 普通の友達同士のお泊まりでござる」
まぁ、普通に考えて中学生で仕事みたいなお泊まりがあるって時点でおかしな話だけどね‥‥。
「そ、それはいわゆるお泊まり女子会みたいなものですか!」
「「い、いや‥‥違う、かな?」」
二人だし、しかもさっきまでめちゃくちゃテレビゲームしてたし‥‥いやまぁある意味ではそうなのかもしれないけどね。
「そもそもだけど、女子会って何をするものなんだろうね?」
「そ、それは恋バナとかじゃないですか?」
「愚痴」
小乃羽ちゃんが顔を赤くしながら可愛い答えだったのに、蕾ちゃん、そんな真顔で‥‥。
確かに多いだろうけどね!
「あはは‥‥まぁ、大人になったりしたらお酒を飲みながらとかはありそうだけどね」
「私たちは中学生ですから、甘いスイーツを囲みながらではないでしょうか?」
「そうだね、じゃあスイーツとかお菓子を‥‥って、あったっけ?」
「ないでござるよ! まぁ、甘いというなら、砂糖はあるでござるが‥‥」
砂糖囲みながら出来るわけないでしょ!
というか、砂糖は調味料だし!




