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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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47 蕾ちゃんの食生活!

「やっぱり、奈留なるちゃんの料理は美味しいでござる、モクモク」


 朝からひと悶着あったが、ようやく朝食を食べているつぼみちゃん。

 つぼみちゃんはいつも美味しいって言って笑顔で食べてくれるから作りがいがあるんだよね。


 そういえば、最近は小乃羽このはちゃんと一緒に作ったりが多かったから、つぼみちゃんの朝食を私だけで作るのは久々だなぁ。


「それは良かったよ。 食材があまりなかったから有り合わせだけど」


 やっぱり冷蔵庫の中には食材は入ってなかったからね。

 クリオネは入ってたけど‥‥。


「それでこれだけ作れる奈留なるちゃんは凄いでござるよ。 まぁ、私は料理を作れないので、作れる人は誰でも凄く見えるでござるけど‥‥」


つぼみちゃんは今まで料理は‥‥」


「お湯を入れて三分!」


「カップラーメンだね! あれは料理なのかなぁ‥‥」


 まぁ、作っているという意味ではそうなのかな?


「でも、それも最近は面倒になっちゃって」


「カップラーメンで!?」


 お湯を電気ケトルで作るだけですむし、それより簡単に作れるものなんてないんじゃないでしょうか‥‥。

 いやまぁ、つぼみちゃんにとってはそういう時間も無駄ということなんだろうけど。


「シリアルとか食べてるでござるね」


「あーまぁ、あれは本当にすぐ食べれるもんね」


「まぁ、そもそも休みの日とかは朝昼晩と決まって食べるわけじゃないでござるし」


つぼみちゃん、軽食ですましてそうな感じだったし、わかるけど」


 それにつぼみちゃんあまり時計見てないみたいだから、お腹すいたら少し食べるみたいな感じなのかな。


「だから奈留なるちゃんが来たときは料理がちゃんと食べられるので、寿命が延びたなって感じがするでござるよ」


 料理って寿命うんぬんで食べるのはもう少し先だと思うけど‥‥。

 というか、そんな食生活する中学生って‥‥。


「もう、前も言ったかもだけど、仕事とか減らせばいいのに」


「あはは‥‥でも私は食欲よりは発明欲があるでござるからなぁ。 開発しないと死んじゃう!」


『マスターは仕事は基本的に趣味で作っている発明品の十分の一くらいで終わらせていますが、いつも後回しにしてしまうので、たまってしまうんですよ』


「あーだからこの前みたいになるんだね‥‥」


『それでも小学生の時よりは生活も改善されている方なんですよ』


「小学生の時より!?」


 えぇ、先程の純粋そうな小学生のつぼみちゃんってそんなハードなスケジュールしてたんですか!

 アイちゃんが言うならそうなんだろうけど‥‥。


「あはは‥‥小学生の時はちょっと作りたかったものがあったでござるから。 ま、流石に今同じことをしろと言われても、できる気がしないでござるが‥‥」


 つぼみちゃんは少し乾いた笑みを浮かべながらそう言った。

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