表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
472/780

33 忙しそうだね‥‥

 次の日の昼休み、私はつぼみちゃんと昨日のことについて話していた。


「へぇ、そんなことがあったんでござるか。 まぁ、今さらかもでござるが、りくさんの回りが気になるのでござるね奈留なるちゃんは」


「そうなんだよ~。 森田もりた先輩の話ではモテてるみたいだし‥‥」


森田もりた‥‥先輩‥‥」


つぼみちゃんどうかした?」


 何だか急に、つぼみちゃんの顔が暗くなったような‥‥?


「いや、なんでもないでござる。 でもそんなに気になるなら直接聞けばいいと思うでござるよ。 奈留なるちゃんになら嘘つかないでしょうし」


「それ聞いちゃう妹ってどうなんだろう‥‥」


「えー、仲良しだしいいと思うでござるが‥‥」


 う~ん、兄弟ってそういうの聞けるものなんだろうか‥‥?



「‥‥というか、つぼみちゃんさっきからお昼食べないで何してるの?」


 なんだか何もないところで手だけを動かしていて、正直怖いのだが‥‥。


「あぁ、お仕事っすよ」


「今週やるって言ってたもんね‥‥。 え、でもなにもそれらしいものないけど‥‥」


「結構前に作っていたものなんでござるが、私にだけ見えるパソコンと思ってもらったらいいと思うでござる。 目に専用のコンタクトをつけてるので、それで画面が見えるようになっていて、手や目の動きを認識して操作してるんでござる」


 なんかまたとてつもないものをサラッと見せてきたね‥‥。

 発明品発表会の時には見せてもらってないし、もしかしたらつぼみちゃんからしたらそれほど作るのが難しくなかったとか?


「なんかつぼみちゃんの発明品を見てると、いつもつぼみちゃんは未来の人なのかなって思えてくるよ‥‥。 でも、そんな凄いのがあるのに、つぼみちゃん家では普通にパソコン使ってない?」


「いやまぁ、こういう先生とかに見つかりたくない時には便利なんでござるけど、正直それ以外に使おうとは思わないでござるよ。 キーボードちゃんと押せてるか見ないといけないし、Enterキー気持ちよく押せないし‥‥。あのそれなら家では元の方が便利なんでござる」


 Enterキーの理由はちょっとよくわからないけど、ブラインドタッチはしにくいかもね。


「凄いものでも自分に合うかどうかはわからないってことだね」


「それに、コンタクト怖いし‥‥!!」


 え、それが主な理由じゃないよね!?

 ‥‥なんか、それが理由っぽいね。


「‥‥でも今つけてるんじゃないの?」


「つけることは出来るんでござるが、とるときが‥‥。 日常的につけてる人は凄いでござるよ」


「あはは‥‥そうだね」


 そんなに怖いなら、メガネ型にしたらよかったんじゃ‥‥と言いたくはなったが、そっちは先生にバレちゃいそうだしね。


「今度作るとしたら何もつけなくてもすむものを作るでござるよ」


 そう言って、つぼみちゃんはまた仕事を再開した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ