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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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17 来週の予定は

「そういえば、奈留なる。 来週は何か予定あるか?」


 お兄様が作ってくれた美味しい料理を食べて浮かれている私に、お兄様はそんなことを聞いてくる。


「来週の予定とかないです、はい!」


 お兄様がそんな来週の私の予定のことを聞くなんて珍しいですし、もし予定があったとしてもないって言いますよ私は。


「そんなに力強く言わなくても大丈夫だぞ‥‥。 それで来週なんだが広葉こうようがな───」


「あ、私予定ありました、はい」


 こうよ‥‥くらいが聞こえたところですぐにそんなことを言っている私がいた。

 あぁ‥‥バレるのに嘘をついてしまった‥‥。


奈留なる、嘘はダメだぞ。 というか、広葉こうようって聞いた瞬間、気分下がりすぎてないか‥‥そんなに嫌いだったか?」


「い、いえ、そんなことはないです」


 そりゃ、お兄様に誘われて、お出掛けするのかな~とか、二人で! とかそんなことを考えていたのが、いきなり森田もりた先輩の名前が出てきたら嫌いじゃなくても、嫌にもなりますよ‥‥。


「それならいいが‥‥。 まぁ、奈留なる。 お前はたぶん勘違いをしている」


「勘違い?」


 今の話の流れ的に森田もりた先輩と何処か行くっていうことだと思うんだけど‥‥。


奈留なる広葉こうようがよく商店街のくじ引きを引くのを知っているよな?」


「はい。 毎回、森田もりた先輩の運が使い果たされる出来事ですね」


 この前のくじ引きはお高いお肉が当たったとかなんとかで、少し分けてもらったことがありました。

 その前にも電化製品なんかが当たったりと、森田もりた先輩がやれば基本いいものが当たる商店街のくじ引き。


 ‥‥でも、商店街のくじ引きなのに景品が全く商店街とは関係ないのはどうしてなんだろう。

 そろそろ誰か指摘してあげて!


「まぁ間違っちゃいないが‥‥。 それが今回も当たったそうで遊園地のチケットだ」


「あー、去年も当たってなかったでしたっけ?」


「その通り。 前と同じ場所だな。 で、これからがさっき言おうとしていたことなんだが、広葉こうようが同じ場所だし、予定があるからあげるって言って、チケット貰ったんだが、別に俺も行こういう気が起きないので、奈留なるにあげようと思ってるんだ。 友人と行けるしな」


 チケットを見ると期限があり、休みの日となると来週に行っておかなければならないやつだ。

 あーだから来週の予定を聞いたんだね。


 ‥‥うん、完全に私の早とちりでしたね‥‥すみません森田もりた先輩!


「そうでしたか、チケットは‥‥四枚」


 こんなことをお兄様に言えるわけがないのですが、私友達が少ないんです!

 つぼみちゃんに小乃羽このはちゃん、アイちゃん‥‥は人数に含まれないから、余りますね!


「まぁ、友達さえよければだが、俺も一緒に行くぞ?」


「今すぐ誘ってきます!」


 結果、お兄様とお出掛け! ありがとうございます森田もりた先輩!

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