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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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9 やはり天才か‥‥

「凄い、消えてる!」


 私は現在、つぼみちゃんに発明品を見せてもらっているのだが‥‥いや、今は見えないけど。


「これが、透明になれる発明品でござるよ! ま、まぁ今は私共々見えてないと思うけど‥‥」


「いる場所とか全然わからないや‥‥というか、ほんとにいる?」


「いるでござるよ、ほら」


 その瞬間、つぼみちゃんが現れた。

 いや、凄いという言葉しか出てこないや‥‥。


「凄い‥‥!」


『私でもわかりませんでした。 流石はマスターです』


 アイちゃんでも見えないんだね。

 一応、防犯とかその辺りもアイちゃん担当だったはずだけど、それでもわからないっていうのは凄い。


「ふぅ、よかったでござる。 二時間くらい長めに時間をかけて作ったでござるから、アイには見えてたらどうしようかとヒヤヒヤしたでござるよ」


「‥‥‥‥え、二時間!? それって短くない?」


 こんなに凄いのに、それだけしかかけてないって、もう人間やめてるよね!?


『マスターにしては少し時間がかかってますね』


 えぇ‥‥人間やめたんだ‥‥。


「いや~、姿を消すのはそれほど難しくはなかったんでござるが、アイに見つからないようにするために、サーモグラフィとか温度でも見つからないようにするのが中々大変で」


「アイちゃんに見つかっても別にいいでしょ‥‥」


 何故、自分のAIに見つからないように頑張ってるんだ。


「限界にチャレンジを‥‥まぁ、片手間で考えて作ったけど、うまくいってよかったでござるな」


「‥‥もう、驚くのに疲れたよ」


 この人は私くらいの脳じゃ理解できないね。

 何で片手間でこんな凄いものを作れるのか‥‥。


 そういえば、結構前に私の家につぼみちゃんを連れてきたときに、お兄様と何やら難しそうな話を目の前でしていて戸惑ったことがあったな‥‥やはり、天才か。


「これで、覗き放題、撮り放題でござるな! 奈留なるちゃんのお風呂!」


「それで作ったの!? 犯罪だからやめてね!」


 いや、やっぱり馬鹿なのかもしれない。

 ドアの鍵はきっちりかけておこう。


 というか、別に私達たまにお風呂に一緒に入ったりしてるし、そんな透明になってまで覗く必要ないのでは?

 やはり、スリルとかそういう問題なのだろうか‥‥。


『マスター、ふざけるのは程々に。 それより、今日もう一人誰か家に招いていらっしゃいますか?』


「いや、今日は奈留なるちゃんだけでござるよ」


『そうですか。 では不審者として処理しても大丈夫ですね』


 ‥‥え!? 何? もしかしなくても泥棒とかってこと?

 でも、今の言い方だとそれっぽいよね?

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