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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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5 教室にて

 教室へ行き、席に着く。

 ちなみにつぼみちゃんとは席も近い、というか私の後ろの席だ。

 これはもう本当になにか仕組まれているのではないかと思わずにはいられない。


 まぁ、そんなことはともかくとして、しばらくすると先生が入ってくる。


 二年生の時からの女の先生で、名前は夏雪なつゆき詩唖しあ先生。

 見た目通りのホワホワしたような先生で、優しくて良い先生だ。


「おはようございます! 皆さん、席に‥‥。 あ、あと後ろの子達は静かに‥‥」


 まぁ、優しい故に、軽く見られたりして少し可哀想な所もある。

 ‥‥つぼみちゃんも同じように考えていて、私達は少しでも迷惑はかけないでおこうと少し前に言ってたはずなんだけど‥‥。

 後ろで堂々と寝てる人が、よく言えたものだよね。


「じ、じゃあ、ホームルーム始めますね‥‥」


 詩唖しあ先生が頑張って立っていた生徒を座らせて、ようやくホームルームが始まった。

 その後は、ヒソヒソと喋る人はいるものの、一応皆大人しくしていたと思う。


 本当に先生って大変な仕事だよね。




 ◇◆◇◆◇◆




つぼみちゃん」


「‥‥む? どうしたでござるか、奈留なるちゃん」


 ようやく顔を起こしたつぼみちゃんに一言。


「もう、放課後だよ」


「‥‥えぇ!?」


 まさか、ずっと寝てるとは思わなかったよ。

 今までも寝ることはあったけど、まさかお昼も起きないとは。


 でも、凄くちゃんと授業を受けているときもあるから、つぼみちゃんが不真面目とは言いがたいんだけど。


「まさか、こんなに寝るとは‥‥‥‥自分が怖い!」


「それより帰るよ、つぼみちゃん」


 もう、教室に残ってるのは私達くらいなものだよ。


「あれ? 奈留なるちゃん、今日は部活はないのでござるか?」


「ソフトテニスはしばらくお休みだってさ。 何でもコートの外側に面してるフェンスの取り替えがあるらしくて」


「なるほど、じゃあ一緒に帰るでござるよ!」




 ◇◆◇◆◇◆




「いやーこんなに心地の良い下校はいつぶりか‥‥」


「寝てたからね。 でも、明日からはちゃんと起きててね。 正直、お昼が寂しかった」


「すまぬでござる。 まぁ、夜更かしは程々にするでござるよ‥‥奈留なるちゃんをボッチにするのは申し訳ないからね」


「うん」


 ‥‥まぁ、ボッチじゃないけどね!


「それより、今日家に来ないっすか? 部活なくて早く帰れているわけでござるし」


「あー今日はやめておくよ。 お兄様の晩御飯を作らなきゃ!」


 部活がある日は基本的にお兄様の方が早くて、全てやってしまわれているので、ない日くらいは私が作りたい。


奈留なるちゃんもう隠す気ないでござろう‥‥。 じゃあ、明日はどうでござる? 学校は休みでござるし」


「それならいいよ。 じゃあ明日で」


 そんな約束をしながら、私達は帰っていった。

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