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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
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429 裏で頑張っていた?

 しんくんとの約束のことで色々と感情的になり、少しの間、上の空になっていたが、ようやく落ち着いて状況を飲み飲み込むことができ、二人で桜を楽しむことができた。


 しんくんは私のために色々と準備をしてくれていたこと。

 きっと、桜を探したり、兄さんに許可をとったり、秘密だったからとはいえ、何も手伝えなかったことが何だか歯がゆいというか‥‥。


 こういうところはいつもしんくんにやってもらうことばかりで、私何一つ返すことが出来てない‥‥。


しんくん、何か私にやってほしいこととかない? 私何でもするよ?」


「え!? 何でそういうことに? ‥‥あ、 別にこれは僕がそうしたかっただけのことだから奈留なるさんが気にする必要はないよ」


 ‥‥何だか納得いかない。

 しんくんは優しすぎるよ、もう。


 でも、今はそういう話をするのは野暮かもしれないね。

 こんなにライトアップされて綺麗な桜が目の前にあるんだから‥‥‥‥ん? ライトアップ?


「ねぇ、しんくん。 一つ聞きたいことがあるんだけどいい?」


「どうしたの奈留なるさん?」


「途中さ、急に明るく桜の木を照らしていたけどさ、あれってしんくんが、何処かにスイッチとか用意してたの?」


「ううん、手で合図をしたらライトがつくようにしてもらってたんだ」


 ‥‥ん? ちょっと待って、今の言い方だと‥‥。


「誰がいたの?」


蔭道かげみちさんと灘実なたみさん」


 ‥‥‥‥えぇ!!? 二人がいたの!?


「何で!?」


「こういうことがしたいってお願いしたら引き受けてくれてね。 面白そうだからって」


「‥‥何だか面白そうって凄く言いそう‥‥」


 何だか直前になってあまり何も聞いてこないなぁとは思ってたけどそういうことだったのか‥‥。


「一応、奈留なるさんに気付かれないように今は少し離れたところにいるみたいだから、携帯で呼んでみるね」


 なるほど‥‥二人にもちゃんとお礼しなくちゃね。




 ◇◆◇◆◇◆




「いやー、まさかこんなことを頼まれるとは思ってなかったっすけど、奈留なるちゃんを驚かせることが出来て何よりっすよ!」


「何回かライトの調節してたものね、つぼみ


「そういう裏方のことは言わないでほしいっすよ! 由南ゆなちゃん!」


 でも、由南ゆなちゃんとつぼみちゃんの思いもあってこんな綺麗な桜を見ることができたんだね。


「でも、これからお花見するのよね? そろそろ準備する?」


「そうですね。 しましょうか」


 ‥‥え? お花見?

 そんなこと一言も聞いてないんですが!?


 何だか初めはサプライズみたいで嬉しかったけど、みんな知ってて私だけ仲間外れは嫌だよー!


「えぇ! お花見するんっすか!?」


 あ、つぼみちゃんも知らなかったのね‥‥!

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