表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
426/780

421 行ってみたら何故か‥‥

「でも、読みたい本があってよかったよ。 置いていないところが多いから‥‥あ、さっき奈留なるさんが取ろうとしていた本、下の方にもあるよ」


「あ、本当だ」


 誰かが一度取って、違うところに戻したのかな?

 いけないことだけど、届かない私にはありがたい。


 でも、さっきのつま先立ちの努力は一体‥‥。


奈留なるさん、それは何の本?」


「SFの‥‥宇宙物の本だよ。 朝何となく思い出したからもう一度読んでみようかなぁって思ったんだ。 まぁ、何となく内容は覚えてるんだけどね」


「あ、僕もそれ読んだよ。 まぁ、前世でだけど‥‥」


 前世のあの後に読んだってことなのかな?

 しんくんって本当に‥‥本が好きなんだね!


しんくんの本の探求心にはいつも頭が下がります」


「‥‥あの時は別にそういうのじゃないよ。 今は大好きだけどね」


 私はしんくんがずっと本が好きなイメージしかないけど‥‥。

 まぁ、私は前世で祈実きさねさんと出会って少し経ってからだから、しんくんよりは浅いのかな?


「じゃあ、そろそろ会計しよっか」


「そうだね」


 それぞれ欲しかった本を手に、レジへと向かった。




 ◇◆◇◆◇◆




 本屋から出て少し歩いていると、携帯にメールが届いたのか音が鳴る。

 誰だろう‥‥。


「あれ? 蓮佳れんかさんからだ」


蓮佳れんかさん? なんだろう‥‥」


 メールの内容を見てみると今すぐ来て下さいとしか書かれておらず、特に何をするとかが書かれていない。


「う~ん、しんくん、今日行きたい場所があるんだよね?」


 予定を決めていたらしんくんに申し訳ないというか‥‥。


「そうだけど、時間は全然大丈夫だよ。 もしかしたら前みたいに蓮佳れんかさんが困っているのかもしれないし、行ってみようよ」


しんくんがそう言ってくれるなら‥‥行ってみよっか」


 そうして、私たちはカフェに向かって歩き始めた。




 ◇◆◇◆◇◆




「いやーまさかデート中だとは思わず、ごめんね奈留なるちゃん」


 私は来た瞬間にカフェの従業員室へと連れてこられた。

 ま、まぁそれだけなら全然いいのだが‥‥。


「いえ、つぼみちゃんの時も色々と助けてもらいましたし、全然いいんですけど、これは‥‥」


「新しく作ったメイド服だよ!」


 何でメイド服!? というか、どうしてそれを私着せられてるんですか!?

 しかも前よりスカート短い‥‥。


「マスターこれは一体‥‥」


「新しいメイド服が出来たからどうしても夕闇ゆうやみに着てほしかったそうだ。 まぁ、そうしないと仕事しないとかいい腐りやがってな。 そういうことだから犠牲になってくれ」


 犠牲って‥‥いやまぁ、前のつぼみちゃんのことでキッチンとか貸してもらいましたし、マスター大変そうですからね。


「は、はぁ、わかりました‥‥」


 でも、流石にこれはしんくんに見せたくな────

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ