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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
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401 聞いてたみたいです

 つぼみちゃんが、美味しい料理を作れるようになるため、料理教室を開いていたのだが‥‥。

 少しずつ美味しくなってはいるのだが、どうしても何かが足りないような感じがする‥‥。


 そこで一旦、解散して私はとある人物に会いに行こうと思い、その人のお家に向かった。


 急に家に来た私に、特になにか言うこともなく、入れてくれた。


「それで、何だりく。 急に来るなんて珍しいな」


「うん‥‥ちょっと広葉こうように聞いて欲しいことがあって───」


 相談に乗ってくれそうで、尚且つ解決法を知っていそうな、詩唖しあ先生、もとい広葉こうように話を聞いてもらうことにした。


「───そういうわけなんだけど、つぼみちゃんが料理が上手くなる方法とかある?」


「う~ん、つまりはりくは、こっちのつぼみについて聞きたいってことか?」


「うん、つぼみさんって、今は料理出来てるんだよね? コツコツ頑張ってっていうのはそうなんだろうけど、何かコツみたいなものがあれば教えてもらえないかと思って」


 ちょっとズルいような気もするけど、好きな人のために頑張っているなら、私も出来るだけ力になりたいと思うから。


「まぁ、でもつぼみも作れるようになったのは先生が一緒に作り出してからだしな‥‥。 だから一緒に作るってことが大事なんじゃないか? ほら、一品作るのって大変だから、まずはどこかの工程から覚えていって、それを覚えていったら次みたいな感じで」


「そういう感じか~」


「まぁ、こっちのつぼみの話だからわからんがな。 それに料理が出来るようになったと言っても、下手くそな料理は未だに下手だぞつぼみは」


「そうなの?」


 何だか予想外というか‥‥まぁ、一つ作れたら全部作れるなんてことはないよね。


「おう、この前、全然味しなくて不味───」


「何が不味いって? ‥‥ひーくん?」


「つ、つぼみ!? 何でもないぞ!」


 びっくりしたー!! いつの間にか扉の所に立っていて、驚きで心臓が‥‥。


「どうせ私の料理は不味いですよーだ。 まぁ、それに私はあまり料理しませんしねー」


「全部聞いてやがった‥‥。 別にするなとは言ってないぞ。 うまいのはうまいし」


「今更、持ち上げようとしても遅いです。 不味いものは不味いですもんねー」


 はなさん、拗ねていらっしゃる‥‥。

 まぁ、好きな人から不味いと言われたら怒るのも無理ないかもしれないけど‥‥。


りく、ここはどうしたらいいと思う?」


「私に聞くの!? い、いやここは素直に謝るべきなんじゃない?」


 小声で聞いてきたので、出来るだけはなさんに聞こえないように私も小声で返す。


「そ、そうだな。 そうする」


 その後、私は広葉こうようが謝ると共に隣でフォローすることにつとめた。

 元はといえば私が料理の相談をしだしたから、こんなことになってるんだし、出来るだけはなさんを落ち着けなければ‥‥。

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