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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
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388 お出かけの朝

 昨日は勉強会があり、色々と大変だったが、今日は今日である意味大変だ。


 そう、前にしんくんを誘ったお出掛けが今日なのだがら!


 自分から場所を指定して、尚且つ携帯で誘うことがほとんどにないに等しかったので、しんくんと出会う以外の緊張をしている節がある。

 目的地の場所は私も初めてなんだけど、誘ったのは私なので出来るだけ通り道などは予習してきたので、迷うことはないはずだ。


「よし、着こなしは完璧だな。 さすが俺の妹」


「ありがと兄さん」


 今日は少し長めのスカートとか思っていたら、兄さんが選んでくれたけど、兄さんの選ぶ服にしてはいつもよりは大人しい感じになったかな?


「はぁ、外に出るときは服も完璧にして、外に出てほしいという気持ちもあるが、変な虫、いやゴミが付くかもしれんという気持ちも‥‥あぁ! 兄としてどうしたら!」


 はぁ、別にそんなことあり得ないのに‥‥。


「服を選んでもらっておいて何だけど、特にどうもしなくていいよ‥‥。 あ、付いてはこないでね!」


 ちょっとキツい言い方かもしれないが、こうしないと兄さん付いてこようとするからなぁ‥‥。


「ぐっ‥‥。 まぁ、もし危険なことがあったらすぐ電話するように。 あと、一粒二粒くらいなら潰してもセーフだ」


「ダメだからね!?」


 前にも同じようなこと言われた気がするけど、物騒だから!

 あと人のことを一粒二粒って数えないでください!




 ◇◆◇◆◇◆




 しんくんとの集合場所はいつも通り、図書館の前。

 少し待っていると、しんくんが小走りでこちらに近づいてくるのがわかる。


奈留なるさん、待った?」


「来たところだよ。 それにまだ集合時間まで少しあるし、急がなくても大丈夫だよ」


 別に少しくらい遅れても、ワクワクしながら待っていられる自信がある。

 待ってる相手がしんくんなら尚更そうなるだろうし。


奈留なるさんが見えると、つい急いじゃうんだよね。 まぁ癖みたいなものだから」


 まぁ、私もしんくんが待っていたら、急いじゃうと思うけどね。


「じゃあ行こっか?」


「そうだね。 と言っても、そういう所に行くよってだけで、ちゃんとした場所は教えてもらってないから、奈留なるさん頼みだけど」


「ちゃんと調べてきたから大丈夫だよ♪ まぁ、わからなくなったら携帯の地図見るし」


「了解。 じゃあ行こう」


 そうして、私たちはごく自然な感じで、手を繋いだ。

 今はまだ少し照れくさいが、こういうのも徐々にそれが普通という風になるのかもしれないなぁ。


 でも、今はこの気持ちを噛み締めながら、私たちは目的地に向かって歩きだした。

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