表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
376/780

371 送る勇気

由南ゆなちゃんにはああ言ったものの‥‥全然何も浮かばない!」


 私の頭が固いからかなぁ‥‥。

 やっぱり由南ゆなちゃんに何か聞いた方がよかっただろうか。


 ‥‥ダメダメ! また甘えが出てる。


 それでも、結局は全く一文字すら打ち込んでいないわけで。


 ‥‥まぁ、まだ休みはたくさんあるしね。

 このお泊まりが終わった後からでも遅くはな────




 ───後悔だけはしないように生きてください。 後回しはダメですよ?




「え‥‥」


 私は廊下で会った女の人の言葉を思い出していた‥‥。

 何故急に思い出したのかはわからないが、何故かそれが頭にパッと浮かんだ。


 ‥‥そうだよね。 後回しはダメだよね。

 言われた時はどういうことかわからなかった‥‥いや、今も本当の意味はわからないけど、きっとこういうことを言っていたんじゃないかってそんな風に思えてくる。


 あの人は私がこういう性格だって短時間でわかったから最後にあんなことを言ったのだろうか、それとも私を知っていた‥‥そんなはずはないよね。

 でもなんだか、先程よりも元気が出たのは確かだ。


 私は廊下で出会った彼女に、心のなかで感謝しつつ、もう一度真剣に考えてみることにした。



 そんな時、ふと部屋にある大きな鏡に私が映っているのが見え、猫の着ぐるみの格好をしていることに、自分自身なんだか笑ってしまう。

 そういえば、お風呂から上がったときは特に気にせず着ちゃってたけど、あれって違うものを着るチャンスだったのかも‥‥。


 まぁ、二人に言われるだろうし、この格好のままになっちゃうだろうけど。

 それにしても自分がこんな格好をしているなんて可笑しいなぁ‥‥。


 ‥‥‥‥あ! しんくんと行く場所で、楽しめそうな場所思い付いた!


 私は早速、思い付いた所にしんくんを誘うため、メールでしんくんに連絡をするため文字を打ち込む。

 先程までと打って変わってサクサク文字が打ち込めることに自分自身も驚いているが、今は達成感の方が大きいかな。


 よし、いけた。

 後は送信するだけっと‥‥ちょっと緊張するなぁ‥‥。


 一回、文章を見直してから送信し───


奈留なるちゃん! 何してるっすか!」


「ひゅわ!? び、びっくりした‥‥つぼみちゃん驚かさないで‥‥って送信しちゃってる!?」


「え、え、どうしたっすか奈留なるちゃん!? 私悪いことしちゃったっすか?」


 先程とは一変して、つぼみちゃんがおろおろしていた。


「あ、ううん、大丈夫だよ。 元々押そうとしてたものを押しただけだから」


「そ、そうなんっすか? よ、よかったっす~‥‥」


 別につぼみちゃんに、怒ったりなんてしないから、そこまで気にする必要ないのに。


 でも、自分の覚悟が決まってから送信したかったっていうのはあるかな‥‥まぁ、送れたら一緒かな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ