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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
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369 というわけで!

「というわけで、一緒にお風呂入るっすよ!」


「というわけでってどういうわけで!? 一緒には入らないよ!?」


 どこの話の流れでそうなったんですか!

 いきなりだっから、耳がおかしくなったのかと思ったよ!


 しかも、何故お風呂‥‥いつも断っているはずなのに、ちょくちょく入るんだよね、二人と。

 中学二年の旅行の時なんて特に入ってたよね。


「こらこらつぼみ奈留なるは人とお風呂に入るのが苦手なんだから、誘うのは駄目よ」


 ゆ、由南ゆなちゃん‥‥。

 こういう時、いつも便乗して入れようとするけど、今日は庇ってくれるなんて‥‥天使か何かですか‥‥。


「無理矢理押し込まないと」


 悪魔だー! 悪魔がここにいるー!


「ちょっと、二人ともおかしいよ! そもそも一緒に入る必要性って何さ!」


「裸の付き合い?」


 もう、前にしてるじゃん! しかも疑問系だし!


「ほら、皆で背中洗いっこするっすよ~♪」


「いやだー! 絶対にいやだー!」


「何でっすか~! お風呂もそこそこ広いっすよ?」


 羞恥心とか罪悪感とかもろもろで途中で倒れちゃうんじゃないかな私。


「広さとかは関係なく‥‥そもそも、温泉とか行った時にも入ったじゃん」


「あの時、奈留なるちゃんすぐに上がったじゃないっすか~。 私あの時洗いっこしたかったのに」


 いやそれがあるから早く上がったというのが主な理由なんだけど‥‥。


「ほら、つぼみ。 押し込むわよ!」


「了解っす、由南ゆなちゃん!」


「ちょ! まってー!」


 何でこういう時は、二人とも息ぴったりなのさ! しかも私の話聞いてくれないし!


 あれだけ脱ぎたかった猫の着ぐるみパジャマが今は全然脱ぎたくないなんて皮肉だなぁ。




 ◇◆◇◆◇◆




 はぁ、つぼみちゃんの家に初めて行ったときといい、旅行のときといい、二人とも一緒に入るの好きだね。

 私には心臓に悪いよ‥‥。


 一応、タオルで巻いて入ることになったわけなんだけど、正直それでも中々つらい。

 本当に今世で女になってから、結構な時間が経つのに、慣れないことはとことん慣れないよね‥‥。


 まぁ、元々女性なら何も気にすることはないんだろうけど‥‥。

 だから、二人とこういう時に意見が違うのだろうか‥‥。


「ご~し、ご~し♪ どうっすか奈留なるちゃん?」


「えっと‥‥はい、いいと思います」


 でも、こういう時に逃げなくなったのは進歩と言えるかもね‥‥いや進歩なのか‥‥?


「ずっと目閉じてたら危なくない奈留なる?」


「だ、大丈夫」


 いやでも目を開けるとか普通に無理です。


「じゃあ、次は奈留なるちゃんが洗ってほしいっす」


「えぇ!? 私? わかりました‥‥」


 洗うためには目を開けなければ‥‥いや、感覚で何とかなるかもしれない!

 こ、この辺りかな‥‥?


「な、奈留なるちゃん、そこっ!」


「え? 変なところ触っちゃった!?」


「壁っすよ」


 壁!

 はぁ、やっぱりこのままじゃ、駄目だし目を開けないと‥‥。

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