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34 勉強会

 家に着いた私達は、只今仲良くテレビゲームをしている。

 いや~警察沙汰にならなくてほんと良かった!

 まぁ原因は私なんだけど‥‥。


 テストも終わったことだし、こうして遊んでるのはいいのだが、兄さん達は勉強しなくていいのだろうか。


「そういえば、兄さん達はもうすぐテストなんだよね? 遊んでていいの?」


「あぁ俺は大丈夫だ。 奈留がいるからな」


 何が大丈夫なんですか!

 兄さん結局、人任せじゃないですか。

 まぁそれも、もう慣れてしまったけど。


「‥‥森田さんは?」


「え? テスト勉強は前日にやれば、問題ないよね?」


 うわ~詰め込むタイプだ~。

 でも前日に詰め込んでも、二、三日で忘れていくので、結局テスト当日しかわからないというやつですね。

 まぁ、要領が良かったら、いい点もとれるんだろうけど‥‥。


「森田さん‥‥」


「ど、どうしたの奈留ちゃん?」


 わるいけど要領が良いとは思えないね!


 ダメだこの二人。


「もう、二人ともどうしてこうなんだか。 ほら、ゲームしてないで、勉強しましょう」


 こうなったら、私が先生になって、厳しく指導するしかないね!


「奈留、今はいいんじゃないか? ほ、ほらゲームも今いい感じに盛り上がってるし‥‥」


「そうだよ奈留ちゃん。 ゲーム面白いよ?」


「いいからやりますよ!」


「「‥‥はい」」


 そこから私達の一日は、遊びから、テスト前の勉強会となった。




 ◆◇◆◇◆◇




「そういえば陸、転校生がくるんだって。 先生が言ってた」


「へぇ、高校で転校してくるやつなんて珍しいな。 小学校の時はまぁ転校生なんて珍しくもなかったが」


 まぁ小中高と上がっていくごとに転校生は少なくなっていったイメージではあるな。

 手続きとかが大変なのかな?


 あれ? でも前世では高校一年の時に転校生はいかなったはずだけど‥‥。

 まぁ変わってること多いし、別に重大なことでもないからいいんだけどね。


 しかし、兄さんが知らないことを広葉が知ってるのはおかしな話だね。

 広葉、社交性があるから先生とよく話すのかな?


「まぁいつ転校してくるのかはまだわからないけど、仲良くできたらいいね」


「俺は出来れば関わりたくないな。 新たな人間と関わるのは疲れる」


 でも、転校生かぁ。

 なんだか楽しそう。


 いやそんなことより!


「ほら二人とも。 しゃべっている暇があるならこの問題解いてください」


「わかりません!」


「わかるわけありません!」


「もう! ちゃんと真面目に答えてください!」


 ちゃんと授業聞いてますか二人とも!


「勉強は嫌なんだけど何だろう。 奈留ちゃんという、可愛い先生に教わってる今の状況は‥‥嫌いじゃない」


「気が合うな広葉。 今俺もそう思っていたところだ」


 そして二人は友情を再認識し、互いに手を取り、強く握手をした。


 いやそういうのいいから勉強してください!

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