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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
二章 転生妹は‥‥‥‥
345/780

340 信くんとカフェで

 待っててと言われたので待っていたら、蓮佳れんかさんじゃなくてマスターが出てきた。

 うわ~凄く疲れてそう‥‥。


夕闇ゆうやみか。 これでも飲んでゆっくりしていってくれ」


「こんにちはマスター。 ありがとうございます。 ‥‥なんか、疲れてますね、大丈夫ですか?」


「あぁ、大丈夫だ。 俺の勘がそう言ってる」


 自分の体のことなのに、勘って‥‥やっぱりかなり疲れてるんじゃ‥‥。


「私、手伝えることがあれば、手伝いますよ」


「じゃあ、蓮佳れんかの相手をしてやってくれ。 あいつ、夕闇ゆうやみが来ると嬉しいみたいだからな」


 やっぱり、蓮佳れんかさんの為なんですね~。

 本当に良い関係ですよね。 憧れてしまうなぁ‥‥。


「はい、了解です」


「それより、今、蓮佳れんかが作ってる、どでかいケーキ頼んだの夕闇ゆうやみか?」


「え、頼んでませ‥‥いや、待っててとは言われましたが‥‥」


 え? まさか、私に作ってるの!?


「‥‥たぶんそれだな。 まぁ、全部食えなくてもいいから、食ってやってくれ」


「出来るだけ食べます!」


 甘いものはそんなに沢山は食べられないけど、蓮佳れんかさんのご厚意を無下にするわけにはいかないもんね。

 でも蓮佳れんかさん、他にもやることありましたよね?


 あと、マスターちょっとフラフラしてますけど、本当に大丈夫ですか?




 ◇◆◇◆◇◆




奈留なるさん」


 テーブルで待っていると、後ろから聞き覚えのある‥‥ううん、私の好きな人の声が聞こえてきた。


「あ、しんくん」


 中学二年に、付き合い始めてから、相変わらず格好いいままで‥‥いや、更に増していて、私は毎日ドキドキですよ‥‥。


「待たせちゃってごめんね」


「ううん、そんなに待ってないから大丈夫。 しんくんはちょっと汗かいてる?」


「走ってきたからね」


 息を切らしているわけではないが、急いで来てくれたのがわかる。


「ちょっと、止まって」


「え?」


 私は持っていたハンカチで、しんくんの額の汗をとる。

 ‥‥なんだか、照れくさいな。


「うん、これで大丈夫」


「ありがと、奈留なるさん」


 はぁ、凄くしんくんの顔が近くてドキドキしたよ‥‥。

 でも、彼女なんだからそろそろ慣れないといけないんだけどね‥‥やっぱりいつまで経っても変わらないね‥‥。


「そういえば、しんくんって、ここのマスターと蓮佳れんかさんには会ったことあったっけ?」


「うん、優しい人たちだよね。 あぁいう大人になれたらいいなぁって思っちゃう二人だよね」


「確かに」


 マスターは言わずもがなだし、蓮佳れんかさんは寝坊とか、そういうところもあるけど、優しいし、理想的な大人だよね。

 私もあんな風に、ずっと笑顔でいれるような大人になりたいなぁ。

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