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323 蕾ちゃんの家に‥‥

 初めてつぼみちゃんの家に行ったときは、大きい! とか、凄い! って感想しか出てこなくなるくらい驚いたけど、最近はそんな非日常にも慣れてきたわけで、まぁ、つぼみちゃんだからね‥‥という風に考えられるようになった。


 うん、何だかこれ以上慣れたらいけないかも‥‥。


「それで、つぼみ。 何で学校に来てなかったのよ」


「いや~、前と同じように、開発中だったわけなんっすけど、ここまで来たならやってしまおうと思ってしまい‥‥まぁ、学校に行っても、最近は寝てるか発明品のことしか考えてないっすからね。 二人と同じクラスならそんなことないはずなのに‥‥いや本当に何で二人と同じクラスじゃないのか‥‥」


「一人になりたいときは都合がいいじゃない。 私もつぼみが関わらない日があった方が都合がいいように」


「何の都合っすか!?」


 騒いでいるのが苦手だって、つぼみちゃんと友達になる前から、由南ゆなちゃん言ってたりしていたからね。 静かな日もほしいということかな‥‥。

 いやまぁ、友達になってからはそんなこと言っているところは聞いていないし、たぶんいつもの、からかっているだけだろうけどね。


「まぁまぁ、でも一緒になりたいよね。 三年生になれば一緒になれる‥‥かも?」


「くっ、まだまだ先っすね‥‥」


「こうやって会っているんだからいいじゃない。 それより、どうして家に呼んだの? 招くってことは何かあるんだろうけど‥‥」


 あ、確かに。 特に何も考えずについてきたけど、つぼみちゃんのことだからありそうだね。


「あはは、一応作っていたものを御披露目しようと思ってるんっすよ。 まぁ、前に言っているので想像は出来てるかもしれないっすが、今回は頑張ったっすよ♪」


「‥‥あ、あれですか! つぼみちゃんが作ってるから普通とは違うんだろうけど‥‥少しワクワクしてきたよ」


「それじゃあ、もっと急いで向かうっすよー!」


 そう言って、つぼみちゃんは走り出した。

 学校行っていないから、体力が有り余っているみたいだね‥‥。


奈留なる、家は知ってるんだからゆっくり行きましょう」


「あはは‥‥‥‥そうだね」


 その後、途中で付いてきていないことに気づいたつぼみちゃんが、急いで戻ってくる様子に何だか少しホッコリしました。




 ◇◆◇◆◇◆




 マンションの最上階、つぼみちゃん家の玄関の扉まで、ようやくこれた。


「じゃあ、玄関を開ければ、もういるっすよ」


 ん? いるってどういうことだろう‥‥え? 玄関にいるの!?


 そして、つぼみちゃんが扉を開けると中から知らない女の子の声が聞こえてきた。


つぼみ様、お、おかえりなしゃいです! あ、詰まっちゃった‥‥』


 扉が開き、中に入るとそこには、可愛い女の子が何故かメイド服を着て、お辞儀をした状態で立っていた。


 ‥‥‥‥え? 誰、この子!?

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