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322 出会ってみないと‥‥‥‥

 結局、由南ゆなちゃんの質問は、私の勘違いにより、うやむやにしてしまったが、まだ正直、自分でもどうしたらいいのかわかっていない部分なので、そのままうやむやの方が都合がいいかもしれない。


 しかし、それは考えておかなければいけないことだ。

 でも、会った直後に言うっていうのも‥‥。


 う~ん、やっぱり、会ってみないとわからない‥‥かな?

 由南ゆなちゃんにはそう言っておこう。


 でも、本当にいつ帰ってくるんだろう‥‥。




 ◇◆◇◆◇◆




 放課後になり、由南ゆなちゃんと二人で帰ることになった。

 つぼみちゃんのクラスに行ったのだが、休んでいるようでいなかった。

 まぁ、朝もいなかったから、遅刻しているのかもと思ったのだか、学校に来ていないみたいだ。


 帰ったら、電話でつぼみちゃん本人に聞いてみようかな。


奈留なる、行きましょ」


「うん‥‥あ、置いてかないでよ、由南ゆなちゃん!」


 つぼみちゃんもしんくんもいない。

 何だか、春の皆に出会う前に戻ったみたいに感じる。


 でも、あの頃と違って、何だか少し寂しいな‥‥。



 早く帰ってこないかな‥‥しんくん‥‥‥‥何だかさっきから同じ事ばかりを繰り返し考えてるような気がするよ‥‥。


 ‥‥あ、由南ゆなちゃんがあんなに遠くに! しかも、こちらを全く気にしていない!?

 早く、追い付かないと!




 ◇◆◇◆◇◆




「それで、ガスバーナーが凄いのよ」


「へぇー。 まぁ、確かにスイーツ作るの由南ゆなちゃん、趣味だもんね。 ブリュレとかよく聞くし‥‥」


 帰り道では、由南ゆなちゃんがハマっているスイーツの話題について話していた。

 まぁ、由南ゆなちゃんがハマっているといっても、いつも通り、食べる方ではなくて作る方だけど‥‥。


「そうそう‥‥‥‥ん? なんか向こうの方から見覚えがある人がこっちに向かってきているような‥‥」


「え? あ、ホントだ。 誰か手を降りながら向かって───つぼみちゃん!?」


 なんか、凄い笑顔で向かってきているんだけど!

 というか、つぼみちゃん制服着てないし、もう絶対サボったってことだよね?


「おーい! 二人とも~! って、何で交差点曲がろうとしてるんっすか! いつもこっちっすよね!?」


 つぼみちゃんが正面から来たので、由南ゆなちゃんはすぐに方向転換して、ついでに私も引っ張られていった。

 今日も二人とも平常運転だなぁ‥‥。


 そして、追い付いたつぼみちゃんに由南ゆなちゃんが一言。


「じゃあつぼみ、さようなら。 また明日ね」


「まだ、さっき出会ったばかりっすからね!?」


 由南ゆなちゃん、スッゴく楽しんでいらっしゃる。

 というか、つぼみちゃん何で今来たんだろう‥‥。


つぼみちゃん、今日はどうしたの?」


「ん? あ‥‥そうだ! 二人とも今から家に来ないっすか?」


 ‥‥え? つぼみちゃんの家に?

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