表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
261/780

256 いきなり訪問者

「早い!」


 お祭りがある休日まではまだ数日あると思っていたのだが、いつの間にか学校終わってしまっていて、週末になろうとしていた。


 というか、もう祭りは明日だった‥‥。


 いや‥‥これは嘘だと言ってほしいね‥‥。

 学校がこんなにすぐに終わるとか‥‥楽しすぎるからかな?


 明日はお祭りだというのもあり、今からワクワクするが、それ以上に緊張する。

 しかし、お祭りはお昼を過ぎて少し経ってから始まるので、今から緊張していてはダメだと思い、気合いを入れ直す。


 学校から家に帰って来て、特にすることもないので、本でも読もうかなと思っていると、ピンーポーン、と玄関のチャイムがなった。

 宅配便とかかな? でも、そんな予定はないよね‥‥。


 玄関の扉を開くと、そこには由南ゆなちゃんの姿が。


「あれ? どうしたの由南ゆなちゃん?」


 遊びに来たのだろうか‥‥でも、遊ぶにしては荷物多くない?

 何だか由南ゆなちゃんにしてはいつもはしなさそうな、珍しい行動だらけで、全く予想できない。


「泊まりに来たわ」


「‥‥‥‥え?」


 え、何? 家出?




 ◇◆◇◆◇◆




 特に理由は聞かず、家の中に入れたのだが、本当に一体何があったのだろうか‥‥。

 ‥‥やっぱり、家出?


「別に家出じゃないわよ」


 ふぇ!? だから、たまに私の心の中のこととか読むのやめて!?


由南ゆなちゃん、本当に私のことわかってるね‥‥。 それで、一体どうしたのさ?」


 これだけいきなりってことは、それだけの理由があるってことだよね‥‥!


「いや、普通に遊ぶためと明日のために、泊まりに来ただけだけど?」


「あれ、そうなの? 特に連絡もなかったから何かあるのかと思ったんだけど‥‥」


 まぁ、由南ゆなちゃんなら別に連絡しなくても全然泊めていいんだけど、一応兄さんには聞いておかないといけないし‥‥。


「あー、ごめん。 すっかり忘れていたわ‥‥。 まぁ、今からのことを考えたら言わなかった方が良かったかもね」


「え? 何で?」


 何だか急に不安が‥‥。


「今日のうちに明日のこと、浴衣とか色々と決めてしまおうと思っているから、奈留なるが逃げたりしないように連絡しなくて正解だったかなってことよ」


 まぁ、それについては苦手意識が凄いけど‥‥。

 でも、さすがにもう逃げたりはしないよ。


「いやいや、さすがにそれはないよ。 ‥‥家に入れるのは渋っただろうけど」


「そうでしょ? だから、まぁ良かったなって」


 本当によくご存じで‥‥。


 その後、兄さんに確認をとり、由南ゆなちゃんとのお泊まりが決定したわけだけども、由南ゆなちゃんと二人でお泊まりっていうのは久々なような気がして、ワクワクする‥‥!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ