表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
197/780

194 水着選び

 そして私達は水着ショップで水着を選ぼうと思っていたのだが。


「種類が多過ぎて、普通に困る‥‥」


 いや、選択肢が増えていいんだけどね‥‥。


「何だか選んでるだけで楽しいかも。 奈留なるちゃんこれどうかな?」


「き、祈実きさねさんならお似合いだと思います!」


奈留なるちゃん、さっきからそれしか言ってないよ~」


 実際、何を着ても似合いますしね。 なんだろう、好きだった人と水着を選ぶ‥‥こんな最高なことはないよね!


「ほら奈留なる、これいいんじゃないかしら?」


 由南ゆなちゃんは自分の物をサッと決めてしまったようで、私の物を選んでくれている。

 自分の選ぼうとしたら、由南ゆなちゃんに全力で止められたんだよなぁ。


「ちょっと肌出すぎじゃない?」


 だが、未だに決められずにいた。

 なんだろう、由南ゆなちゃんが持ってくるものは、とてもいい、とてもいいとは思うんだけど、自分が着て似合うとはどうしても思えないのである。


「これでも結構妥協してるんだけど‥‥」


「初めのビキニとそんなに変わってないよ?」


「あぁ、ホルターネックのやつ? だから少なくするために、パレオつけたのに」


「もっと、地味目でお願いします!」


 兄さんが選んだときは、何だか意見を押し通された感じだったけど、由南ゆなちゃんは私の意見も聞いてくれるから、全力で地味にしたい!

 でも、由南ゆなちゃんにも、悪いからあと少し妥協してもらったらそれにしよう‥‥。


奈留なるちゃ~ん、マイクロビキニあったっすよ! これかなり、きわどいっす!」


「えっと‥‥それ着るの?」


 かなり危ないけど、なんかつぼみちゃんなら特に気にせずに、着そうな気がする。


「こんなの着ないっすよ~。 奈留なるちゃん着るかなぁって」


「着ないから!」


 何で勧めた!?

 ありえないからね! というか、こんなのビーチで着る人とか、たぶんいないから!


 でも、いつもこんなこと言ってくるの兄さんなのに今日は静かっていうか‥‥。


「はなせ、磨北まきた弟! 俺は選ぶ使命があるんだ!」


「駄目ですよ、りくさん! というか、奈留なるさんの水着よりも、まず自分の水着選んでください!」


 全力でしんくんが押さえ込んでてくれたのね。

 ありがとう、流石はしんくんだね。


しんくん楽しそうだねぇ。 お姉さんとしてここは私もまぜてもらわないと!」


 いえ、祈実きさねさん、別にあれは楽しく遊んでる訳じゃないと思いますよ?


りく~、モテそうな水着を発見したぞ~!」


「ビーチに人いないのにモテるモテないとか関係ないだろ。 あとたぶん水着でモテるとかないんじゃないか? 広葉こうようは」


「ぐふっ! 精神的ダメージが‥‥」


 水着選んでるだけなのに、皆テンション高いというか、凄いね。

 私も早く水着選ばないとなぁ。


 あ、しんくんはもう、選んだのかな?

 どんなの選んだのかなぁ‥‥。


奈留なる~、これは?」


「あー‥‥うん。 それでいいよ‥‥‥‥ん?」


 え? 由南ゆなちゃん‥‥。


「じゃあこれで決まりね」


 あ、ちゃんと確かめないで、いいって言っちゃった!


 ま、まぁ次はいいっていうつもりだったし、由南ゆなちゃんだからそんなに酷いのは選んでないだろうし、大丈夫かな。


 そのあと試着をして、自分でもいいと言ってしまったので、私はその水着にすることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ