表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/780

125 体験場所

 クラスメイトが我先にと先生に自分の希望を言っていたので私も急いで希望を言いに行った。


「私はこの五十六番のカフェでお願いします!」


 選んだ理由はこの前行ったから、というのと美味しかったから。

 雰囲気も良かったし、働くのも楽しそう。

 だけど一人しか募集していないところが痛いところ。

 あと女の子限定? 制服が無いからとかそういうのかな?

 今の私は、一応女の子だし、大丈夫だよね?


夕闇ゆうやみはカフェっと。 夕闇ゆうやみ、頑張って働くことも大事だが、きちんと休憩も挟めよ」


「え? は、はい!」


 だからなんでたまに先生みたいなんだこの人!

 今日は特に優しい気がする。

 機嫌が良いのかな?


 あ、次並んでるんだし早く退かなきゃ。

 良かったな、次の男の子よ、今日の詩唖しあ先生は機嫌が良いぞ!


「せんせー、俺は幼稚園で」


「死ね!」


「何で!?」


 あれー? いつも通りだ‥‥。

 やっぱり、気のせいだったみたいだな。


 あ、そうだ、由南ゆなちゃんは何を選んだか聞いてみよっと。

 ‥‥まぁ、後でいっか。




 ◇◆◇◆◇◆




 帰り道、私は由南ゆなちゃんとつぼみちゃんと一緒に帰っていた。

 あまり聞くタイミングもなく、由南ゆなちゃんの職業体験場所もまだ聞けていない。

 今聞いちゃおう。


由南ゆなちゃんは職業体験は何処にしたの?」


「近くにあるレストランよ。 奈留なるが一人のところを選んでたから、私も特になにも考えず決めたわ」


 あー私が二人以上募集のところにしてたら一緒になれたかもしれないのか。

 私が考えなさすぎたよ~。


「ごめんね~由南ゆなちゃん~」


「なに謝ってるのよ。 先生が言ったように仲の良いもの同士で行かない方が真面目に出来るのは確かよ。 だから気にしないて良いわよ」


 でも、一緒にいたかったなぁ。

 由南ゆなちゃんが働いている姿を私は見たい!


 あ、つぼみちゃんは何処にしたのかな?


つぼみちゃんは職業体験何処にしたの?」


「自宅! といいたいところっすが、デパートの中にあるフードコートのファーストフード店が今回の体験先っすね」


 つぼみちゃんは自宅で働いてるもんね‥‥。


 でも、デパートの中かぁ‥‥ん?

 そういえば、前世の広葉こうようが働いていた場所の一つなんじゃなかったっけ、そこ。

 さすがつぼみちゃんだ‥‥。


「なんかみんなバイトみたいなところ選んでるね。 でも、つぼみちゃんにしては忙しそうなところを選んだんだね。 もっと楽な場所なのかと思ってたよ」


詩唖しあちゃんに勝手に決められたっす。 なんの恨みがあって、こんなひどいことを‥‥」


 あぁ、また詩唖しあ先生ですか‥‥え?

 あの人、自分のクラスはギリギリまで決めなかった癖に、なんで他のクラスのつぼみちゃんの体験先決めてるの!


「それっていつぐらいのこと?」


「え、二週間前っすよ?」


 おい! 選ぶ期間そんなにあったんじゃねーか!


 まぁ、今から言っても仕方がないもんね。

 諦めて、職業体験、頑張ろっと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ