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110 借りようかな

更新遅れて、大変申し訳ありませんでした!

 私は一冊の本を手に取った。

 死と夢の楽園。


 初めて見たのは、らん先輩と図書館で本を探してる時だっけ?

 その時はただ、読んだことはないけど、何となく聞いたことがあるなぁ、というぐらいだった。

 何処で聞いたのかは全然覚えていないが‥‥。


 でも、しんくんと出会った時、この本の話をした時、何だか違和感のようなものがあった気がした。


 私は初めから読みたいとは思っていたのだが、何処に行ってもなかった。

 それで、しんくんに聞いたりもしたのだが、あのときは祈実きさねさんと会っちゃったからなぁ。

 まぁ、大体のことを話してもらえたような気はするが‥‥。


「まだ、自分で読んでみた訳じゃないしなぁ」


 この違和感が、読んでみたら解けるって場合もあるだろうし、一度読んでみた方がいいのかも。


 あ、でも今図書委員の人いないんだよなぁ。

 昨日と今日は元々、図書室を閉めて棚の配置を変えたりする予定だったらしいが、昨日に全部終わってしまったらしい。

 しかし、図書委員は今日はお休みにしていたので、早く終わっても、予定通りいないということだ。


 そして、掃除と本の整理はつぼみさんにやらせるため、残しておいたらしい。

 残り物には福が‥‥存在しないみたいです。


 でも、図書委員いないのか‥‥どうしようかな?

 後日来るっていうことでも、まぁいいんだけどね。


「どうしたっすか奈留なるちゃん、手を止めて」


「え? ‥‥あはは、ごめんね。 ちょっと気になる本があったからさ」


「そうなんっすか? うわぁ、何か昔のような表紙なのに、状態が綺麗っすね」


 たぶんこれ自体は新しいと思うけど。


「たぶん結構昔に発売されたんだと思うけど、今になってていうのもおかしな話だね」


 まぁ、他にもそんな本はいくらでもあるけどね。


「タイトルが‥‥死と夢の楽園? あぁ、無駄に壮大なタイトルつけてるけど、結局、物語とは無関係なやつよくあるっすよね?」


 それ言っちゃったら駄目なやつだから!


「一応、しんくんも好きみたいだし、面白いんだと思うんだけど‥‥まぁ後で借りて読んでみるよ」


「面白かったら、私も読んでみたいっす。 面白くなかったら‥‥まぁそれはそれで読んでみたいっすね」


 何故!?

 まぁ、好みなんて人それぞれだしね。


「うん、読み終わった後、返すときにまた言うよ。 でも偶然見つけるなんて嬉しいなぁ」


「そんなに読みたかったんっすか?」


「うん、何だか、この本のことになると、違和感というかぽっかり忘れているかのような感覚になんだよね」


 読みたいってこともあるが、やっぱりそれが一番の理由だからね。


「じゃあ早く読むために、急いで掃除しないといけないっすね」


「そうだったね。 私もあと少し頑張ろうっと」


 一人で盛り上がっちゃって、掃除の途中ってことを忘れそうだったよ。

 本は、あとで、担当の先生に言って借りさせてもらおうかな‥‥。

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