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10 計画

 私の計画はこうだ!

 二人を家に呼び、兄と出会わせ、四人で話をしていい感じになる人がいれば私は兄ともう一人を残して、フェードアウトしていく‥‥。

 ハッハッハなんて完璧な作戦なんだ!


「奈留ちゃんの友達なんて初めて会うよ~。 俺は森田広葉だよ~。 よろしく♪」


 ‥‥‥‥広葉、貴様がいなければな!!




 ◆◇◆◇◆◇




 私達は部活終わりに、私の家にお話をしながら向かっていた。


「奈留先輩がいうならそれじゃあ私、これから先輩のこと御姉様って呼びます!」


「おーおー呼びたまえ呼びたまえ」


 私もこんな純粋な妹が欲しかった!


「あんたらホントに、一日でどれだけ仲良くなるのよ‥‥。 それよりもう家着いたけど?」


 話していて気づかなかったがもう私の家に着いたようだ。


「よし、じゃあ上がって上がって。 家には兄がいるかもしれないけど、両親はいないから少し暴れても大丈夫だよ!」


 ちなみに両親は仕事でいつも何処かに出張や単身赴任を繰り返していて家には年数回しか帰ってきません。

 今何処にいるんだろ‥‥海外‥かな?


「別に暴れないから」


「あはは‥‥例えだよ例え。 スリッパここにおいとくね」


「お邪魔します」


「御姉様。 私も失礼します」


 あ、その呼び方は決定なんだ?

 冗談のつもりだったんだが‥‥でも悪い気はしないよね!


「どうぞどうぞ♪ あ、ちょっと兄さんに言ってくるね」


 私は先に友達を家に入れると兄に言うためリビングのドアを開けた。


「お、奈留お帰り」


「奈留ちゃんお帰り~」


「兄さんと森田さん、ただいまです。 兄さん、友達来てるんだけど、いれてもいいかな?」


「良いよ」


 私は許可をもらうとすぐに玄関に戻り、二人を迎えた。


「言ってきたから、オッケー。 一応家には、兄さんとその友達の森田さんがいる‥‥か‥ら?」


 あれーなにかおかしかったなー。

 いるはずのない人が普通にリビングにいたなぁ?



 ‥‥‥‥なんで今日も広葉いるんだよ!?




 ◆◇◆◇◆◇




「俺は奈留の兄の陸だ。 小乃羽ちゃん‥‥でいいのかな? 初めまして」


「は、はじめまして‥‥」


 小乃羽ちゃんは緊張しているのか少しぎこちない感じで挨拶をする。


「あと由南ちゃんは久しぶりだね」


「お久しぶりです、お兄さん」


「奈留はあまり家に友達を呼ばないから、こうして来てくれるととても嬉しいよ。 何時でも来ていいからね」


 猫被ってんな~兄さん。 キラキラスマイルが眩しいよ‥‥。

 あと家に呼ばないのは、家に呼べるのが未だに慣れないだけだ。


 ‥‥友達がいないとかそういうのはいいんだよ!


「まぁ、男だったらぶっ殺すけどな‥‥」


 兄さんがボソッと何か言った!?

 兄さん、怖い怖いよ!? 何言ってるか聞こえなかったけど、目が怖い!


「奈留ちゃんの友達なんて初めて会うよ~。 俺は森田広葉だよ~。よろしく~♪」


 てめぇ広葉! 私の計画の邪魔したあげく、奈留ちゃん友達なんていないと思ってた~ とかいいやがって。 本当こいつどうしてやろうか!


「じゃあ奈留、友達を自分の部屋に連れていきなさい」


「え~皆で遊ぼうよ。 皆もそっちの方が楽しいと思うよね」


「おい、広葉! あんまり引き留めすぎちゃこの子達、気を遣うだろ」


 お、広葉いい仕事してるなぁ。

 そう!このまま別々になってしまっては呼んだ意味がなくなる。

 いやまぁどっちでも楽しいからいいんだけど‥‥。


「わ、私は良いですよ」


 予想外! 小乃羽ちゃんが良いと言うとは思わなかった。


「私も別にいいけど、奈留はどう? 家に呼んだ理由と大分変わるけど?」


 いえ、由南ちゃん! 大体あってます!

 例外はいるが、結構いい感じで、話が進んでる。


「私も別に良いよ」


 そうして多数決で、五人で遊ぶことが決定した。

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