1 これまでの事、今の事
初投稿で、文章力が皆無です。
それでもよろしければ‥‥。
俺、夕闇陸は妹にとても嫌われ、見下されていた。
一応言っておくが、アニメみたいなツンデレとかでは一切ない!
それでもって、何かにつけて文句や罵倒、最終的に暴力を振るってくる。
初めは抵抗もしていたが、最近では周りの被害を抑えるため、仕方なく受けている。
親は共働きで遅くいつも家には二人でいて、止める人間もいない。
そんなことが毎日起きていたらそりゃイライラもしてくるだろう。
その日も学校が終わり家に帰り、何時もの喧嘩‥いや一方的な罵倒が俺にふりかかっていた。
「さっさとご飯作りなさいよ! この、のろま!」
この発言からもわかるように妹は料理をしない。
自分では作らないくせに俺に作れと怒る。
まだ反抗期とかなら許せるがずっとだ。
こいつは俺のことを家政婦かなにかと勘違いしてるのではないだろうか。
俺はほめられると伸びるタイプの人間だ。
優しく、作って?と言われれば俺は喜んで作るが、その俺にこんなに毎日嫌味ったらしく言われると、温厚で我慢強いおれでも怒りたくなるものだ。
本当にこいつ俺と血繋がってるのか確認したくなるレベルである。
ホント、もし俺が妹なら兄にこんなストレスは、全く与えないだろう。
「今作ってんだろうが」
「さっさとしなさいよ、ゴミが」
こいつ、本当にムカつくわ!
その日の俺は本当に頭に来ていて、このあと俺は初めて妹に怒ったといってもいいだろう。
普通の兄妹喧嘩なら酷くてもそのあと一生口を利かないとかはあるかもしれない。
しかし俺の妹はそれを軽く超えたのだ。
その日の夜、寝ている俺に包丁を突き刺したのだ。
俺は痛みで目を覚まし、自分の胸に生えている包丁をみたのが俺、夕闇陸の最後に見た光景だ。
◆◇◆◇◆◇
絶句し、一生恨んでやると思って死んだのが少し前。
しかしながら妹よ、俺はお前を許そうと思う。
なーに、お兄ちゃんは寛大だからな‥‥‥‥というのは建前で本音はもう関わることがないからである。
そう俺、転生しました!!
何を訳のわからないことを‥‥と言われても仕様がない。
だが俺は今、確実に赤ん坊の状態になっている。 それだけはわかる。
親の顔などは全く知らないが、今度こそ兄弟がいたら良い関係を築いていきたいものである。
もちろん、ストレスゼロの。
何故、親の顔を見てないのか。
それは俺がさっき夕闇陸の記憶を思い出したからである。
それまでは寝ていたようで、親も違う部屋にいるのかもしれない。
生まれてから少し経っている様で病院ではなく、自宅である。
でもこの部屋なんか見たことあるんだよなー。
‥‥そういえば昔住んでたマンションがこんな感じだったな。
もしかして同じところかな。 懐かしく見えるなー。
(ガチャ)
扉が開く音が聞こえた。
「あら~起きたのね。 ママがきましたよ~♪」
母親のようだ。
俺は母親の顔を見るためにドアの方に目を向ける。
ん? 何か見たことあるなこの人‥‥‥‥。
──俺の母親じゃねーか!!
母親は母親でも前世の母親である。いや今世も同じだけども。
気づくのが遅れたのは少し若いからだろうか。
俺は一つ考えてなかったことがあった。
自分がただタイムスリップで赤ん坊の時代に戻っただけだという考えを‥‥。
前言撤回、妹マジ許すまじ!!
何なの? またあんな日々繰り返すの!?
正直、子供から新たに初めても、あの未来しか見えない‥‥。
いやだー!!いやいやいやいや(ガチャ)
あれ?また扉が開いた。
でも俺の予想した通りここが過去だとするなら平日の午前中は父親は仕事なので、家には母親しかいないはず。
「お母さんーー!! 奈留いる?」
あれ奈留って俺の妹の名前‥‥。
まさかもういるの!?どこだ!?
辺りを見渡すと視界には小さな男の子が‥‥‥‥いやまぁ自分よりは大きいが‥‥。
それよりあの妹何処にいやがる!
すると男の子が俺の真横まで近づいてきた。
「奈留~お兄ちゃんだよ~」
見知らぬ男の子よ。 今は君に構っている暇はないんだ。 今すぐ妹を排除しなければならな‥‥…!?
‥‥今、俺に向かって奈留って言わなかったか?
それにお兄ちゃんとはどういう‥‥。
俺は妹を探すのをやめ、その自称お兄ちゃんをじっと見る。
あれ? どっかで見たことあるなぁ‥‥。
あーなんだ小さい頃の俺じゃないか驚かせるなよ‥‥‥‥‥‥‥‥はあぁぁーー!!!?