初日-外伝 春の章 2
―――全くもってついてない
そう嘆いてはみても現状は変わらない訳で。私は人混みを掻き分けて保健室へと引き返す。
二日目にして変な連中に追い回され、昼食をとる時間すらもなく、挙句にブレザーを保健室に置いてくる始末である。
私がうっかりしてたのも悪いが、大抵はあのリーダー格の女―あの、あいつ……名前なんだっけか、まあいいや―のせいだ。
階段を駆け降りながら、私はそう愚痴って、最後の三段を飛ばして降りる。
目の前には扉の開いた無用心な保健室があり、その様子から見ても養護教諭はまだ帰ってきていないようであった。
「お邪魔しまーす」
私はベンチまで歩いて行って、自らのブレザーを回収する。
やはり保健室は気持ち悪いほど静かで、人の気配は感じられず、ただ先生の使っていたであろうパソコンだけが薄暗く光っている。なんだか不気味だ。
「……さっさと戻って昼ごはん食べよう」
時計は昼休み終了まで残り十分弱を示しており、すぐに戻ればおにぎりくらいは頬張れそうだ。そうと決まれば話は早い。藍子達の元に向かい、例の柏丘の部長サマにお会いしてやろう。
扉へと一歩目を踏み出したその時。
「……Could you tell me,who you are?」
背中から、声が聞こえた。低めの、ちょっと色っぽい女の人の声。聞いたことはなかったけど、英語の先生なんか比じゃないような、言わば『ねいてぃぶ』って奴だってわかった。
私でもわかったんだから、多分凄い流暢に喋ってる。勿論、どんな意味かはわかんない。
「あー、あいきゃんと、すぴーく、いんぐりーっしゅ」
これだけは咲良に教えてもらっていた。ハルに英語なんてどうせ分かんないんだろうから、外国の人に話しかけられたら素直にこう言いなさい、と。
そう言って振り返る私の目の前の、一番窓側のベッドの布団が少し膨らんでモゾモゾと動いている。
こう見ると新手の生物みたいだ。たぶん火星あたりから来た奴。
「ぎこちなくて可愛い英語ね」
「日本語喋れるんかい」
私のツッコミに布団型宇宙人は、面白い子ね、とクスクス笑ってみせるも、その中から出てくる気配はない。
どんな姿をしているのかすらも全く想像できないが、声から考えれば、色っぽい大人の女性のような気もするけど、やっぱりわかんない。ただ、少なくともまともな人種じゃないことは確かだ。
「そこで何してるんですか」
「うーん、シークレットね」
「……どこか悪いんですか?」
「強いて言えば欲求不満かしら、あと軽度の環境不適合」
「大丈夫、そうですね」
「そんな気もしてるわね」
「……顔ぐらい見せたらどうですか?」
「……あら、なかなか大胆な子ね」
「なにが!?」
布団の中の女性にペースをひどく狂わされる。
別に相手にする必要はないんだけど、なんか、ここまで話してさようならって訳にも何となくいかなくて。
「……ま、冗談はこれくらいにして、ちょっとこっち来てよ」
そう言うと彼女は、布団から少し手を出すとこちらに手招きする。白い腕や締まった手首がまた妖艶さを醸しており、また状況も相まってか一層に変な感じだ。
「は、はぁ……」
言われるがまま、ブレザーをまたベンチに掛け、彼女のベットの横まで歩を進める。
一体どんなのが出てくるのだろうか。ある意味、完全に油断しきっていたその時―――
「―――え?」
私の手首はそのまま布団に吸い込まれるように力が働き、そのまま力なくベットの上に横たわる。
そして私の上に馬乗りになるように、先ほどの声の主と思しき女性は艶かしく嗤っていた。
「……あれ、思った以上に上物だ、これは嬉しいねー」
女性の背丈は私より少し大きいくらいで、そんなに長身な感じはしない。
そして何より胸元の開けた水色のワイシャツが旭陽の生徒であることを物語っていた。それにしても、予想通り、随分と雰囲気は大人臭く、やけに色っぽい。会ったことはないが、三年生なのだろうか。
「何がなんだかわかんないって顔してるね、何だか子羊を眺めていながらもそれを鞭で叩くような嗜虐的な快感すら覚えちゃうかも」
彼女はよく分からないことを宣うと、そのまま、私の両の二の腕を両手で押さえつける。
「え!?ちょ、ちょっと!?」
「あー暴れないでよー、私にレイプ趣味は無いんだってば」
私が足掻き暴れるほど、彼女の両手に力が加わり、私の体はベッドに押し付けられる。
目の前では彼女の豊満な胸が着崩れたワイシャツから覗いていた。目測でもD、いやEあるかもしれない。
「あ、あの、なんのつもり、ですか?」
「え?ナニって決まってるじゃない?……その反応、ひょっとしてヴァージン?」
「そんなの関係ないでしょ!?」
「その反応、分かりやすいわね、素直なのはいいことよ」
「うるさいわ!」
なぜ自分が素直に答えたのかも分からないし、彼女の発音が無駄にいいことなどに触れている余裕もない。
「……処女喪失、か」
「誰か助けてください!変な女の人に大切なものを奪われそうです!」
「Don't cry!誰か来たらどうするの!」
そう言うと彼女は私の顔に体ごと覆いかぶさる。私の鼻と口は彼女の胸に押しつぶされて酷く息苦しい。
決して羨ましいなどとは思っていないが、決して。
「あのね?私はそんな手荒な真似がしたいんじゃなくて、ただ純粋に可愛い女の子と学校の保健室という背徳的空間で淫靡な花を咲かせたいの、オーライ?」
言葉巧みにそれらしいことを言っているが、内容については余すところなく変態のようで、それでいて酷くアブノーマルな人種のようだった。
私は押し潰されながら、息絶え絶えに、喘ぎ声で反駁を試みる。
「へ、変態なんですか……」
「女の子はみんな変態だからね……そうでしょ?」
「……違う、と思います」
「んー、例えばさ、好きな子の太腿舐めまわしたいとか思ったりしない?」
「しないです!」
「じゃあ、好きな子の指を喉の奥まで咥え込みたいとか」
「それもない!」
「えー……じゃあ好きな子の髪の毛に頬擦りしたいとか」
「わから―――なくもない!」
「キミ、素直だね」
彼女はあっけらかんと笑うと、体を起こして私の拘束を解除する。久々に吸う新鮮な空気が心地よい。
「名前は?名前とクラスとスリーサイズ」
「一年八組!宮沢晴香!スリーサイズはノーコメント!」
「じゃあせめてカップ数だけでも」
「うるさい!見たらわかるでしょうが!」
「……貧乳はステータスだよ、うん」
うるさい、余計なお世話だ。
「……貴方は?」
「え?F寄りのEカップだけ―――」
「そうじゃねえよ!な!ま!え!っていうか自慢か!?」
「え?ああ、えっとね、マイ、橋本舞依、あなたと同じクラスだよ、ハルカ?」
やはり発音のそれはどこか日本語らしくないが、それ以上に気になったのは―――
「お、同じクラス!?え!?ど、同級生!?」
ほかの人には失礼かもしれないが、クラスにこんな可愛い子がいた記憶はないし、抑も振る舞いが新入生らしさの対極に近い。
黒々としたセミロングの髪や濡れて艶やかな桃色の唇、そして潤んだ大きな眼の下に煌く涙黒子が妖艶な色気を醸している。
確かに顔立ちにはまだ幼さが残っているが、どうしても同級生には見えない。
「うん、やっぱ強行スケジュールだと、どうしてもこっちの気候についてかなかったみたいで、体調崩しててね……あ?性欲は別だよ?私はいつでもready-madeだし、寧ろ微熱の方が興奮するよね?」
「あー……あの?」
思考がショート気味な私を見て舞依とやらはニヤニヤ笑うと、ワイシャツのボタンをかけ直していく。
「橋本舞依15歳、生まれはこのへんだけど、親の都合で3歳から6歳までフランスのパリ、その後8歳までベルギーのナミュール、11歳まではリヒテンシュタインのファドゥーツ、そしてこの冬までカナダのモントリオールと流浪の生活の末、ついに今年日本で一人暮らしすることになりましたー、この学校に来たのは帰国子女への待遇がいいことと制服の可愛さ、言語は日本語と英語とフランス語くらい、あとドイツ語も少しだけね?まだこっちに慣れてなくて時々英語が出るのはご愛嬌ってことで、趣味は……可愛い女の子に手を出すことかな」
ものすごい遍歴と性癖を暴露しながら彼女は顔を私の顔と鼻の先が付くまで近づけてくる。
近くで見ると―――どうしようもなく綺麗だ。
藍子が女優系の純粋な美人なら、舞依は差し詰め、夜の蝶といった感じだろうか。など考えていたところで、至近距離にある舞依の顔を見てはたと我に返る。
「な!なに!?」
「こうして見ると綺麗な顔してるねー」
「は!?わ、私には藍子がいるから!」
「アイコ……?ふーん、成程、ハルカもこっち側の人間なんだ?」
私が口を滑らしたのを意地悪く言い留めると、舞依は私の頬に柔らかな唇をつける。それはあまりに突然で、予想だにしなかった行為。
「え、え!?」
「ふふっ、今のは軽いgreetingだよ、アイコと仲良くね、ハルカ」
「ぐ、ぐりーてぃ、んぐ?」
しっとりと濡れた頬を摩る私に、舞依は妖艶に笑いかける。やっぱり、昼ご飯はまたの機会ということになりそうだ。
「……で、なんであんたが私の昼ごはん食べてるの」
「いいじゃない、減るものじゃないし」
「目に見えて減ってるでしょうがぁぁ!?」
あれから15分後、昼休みは終わり、五限目、数学への準備時間。
周りが慌ただしく授業道具を展開したり教科書を読んで予習している中、私は食べられなかったお弁当を食べていた、のだけど。
「だって、まだこっちに来てばっかよ?食べ物なんてうちにないし」
「購買にでも行けば?」
「カナダドルが使えるならそうしてるわね」
私の前の席―確か真里谷くん?の席だ、彼の姿は見当たらない―に座る舞依は私のタコさんウィンナーを咥えながらそう呟く。私が言うのもアレだが、この人は馬鹿なのかもしれない。
「お金、無いの?」
「ダディが口座に入れてくれてるんだけど、引き出し方わかんなくて」
うわ、すごい馬鹿。まあ、当然ながら私も分かんないけど。
「一人暮らしって結構大変そうだねー私には無理だなぁー」
「私もそう思うわ、切実に」
「私の何を知ってるんだぁぁ!?」
やっぱりあれか、帰国子女は性格キツいのが多いのか。或いは私が既にナメられてるのか。
だとしたらお弁当どころか私自身が食われかかったいうのにあんまりな扱いだ。
「ごちそうさまでした」
「って、食べんの早っ!?」
私の手元に残されていたおにぎり以外は綺麗さっぱり完食され、舞依は満足そうに勝手に使っていた私の箸を置く。
「そういえば」
「何?……おにぎりはあげないよ?」
「そうじゃなくて、そこでハルカに熱視線を送ってるのは、伴侶か何かかしら?中々良い目つきね」
舞依の視線の先には、狐みたいな、底意地の悪そうな感じの女。前から二列目の席から、頬杖をついてこちらを睨むように見つめている。
「うわ」
「彼女に何かしたの、ハルカ」
「何もしてないよ、ちょっと殴って追い回されてただけ」
「それを一般常識では何かしたって言うんだけど」
舞依は呆れたように私のお弁当袋を私の巾着にしまっている。この女に一般常識を語られるのは癪だ。
「まあクラスメートとは仲良くするのが一番だよ」
「そうは言われてもねぇ」
舞依の言葉に相槌を打ちながら、鞄から数学の教科書を引っ張り出す。中学時代から数学は私の鬼門とも言える教科で、東景のテストや模試で七割以上の点数を出したことは片手で数える程もない。
「話変わるけど、アイコってどんな人?」
「藍子?」
「そう、そんなに美人なの?」
「当たり前じゃん、藍子だからね」
藍子も咲良も私の自慢の親友である。美人だし、性格だってクセはあるけどそう悪くない。
それに藍子は背が、ついでに咲良は胸がある。神様は時に不公平だ。
「好きなんだ、アイコのこと」
「そりゃあもう、大好きだよ」
「あら、臆面もなくそんなこと言えるんだ」
舞依の言葉の意味がよくわからず、私は思ったままに口にしてみる。
「そりゃ、好きなものは好きでしょ」
「ナルホド」
舞依は納得したようで一度大きく頷く。なんか、思うとこはあったみたいで神妙な顔つきだった。
私としては、藍子が私のことをどこまで思っているかなんかわかんないけど、私自身が藍子を好きならそれでいいかな、なんて思ってたり。
それに多分、藍子からみて咲良の次くらいには愛されてると思う。なら、私としても満足だ。
「舞依はいないの?彼氏とか……彼女とか?」
「うーん、いた時期はあったけど愛はなかったかなぁ、身体目当てって感じ」
「それはひどい男だねえ」
「いや、カナダ人の背の高い美人な女子大生」
「なんですとっ!?」
橋本舞依、末恐ろしや。てか進んでるなぁ、色々と。それとも私たちが遅れてるのだろうか。藍子も咲良も恋人なんかいたこともない。まあ、咲良なんか理由は明確なんだけど。
「今度味見してみたいな、アイコのこと」
「絶対あんたには会わせない」
「えぇー」
舞依はその瑞々しい唇を尖らして不服を表している。こんなに美人なのに、どうして男の方に行かず女の子を襲うのか聞いてみたいけど、どうせロクな理由じゃないだろうからやめといた。
「じゃ、お弁当ご馳走様、ハルカ♪」
「はいはい」
舞依は鼻歌を歌いながら自分の席へ戻ってい
く。教室には今日初めて来たのもあってか、好奇の目が彼女に向けられており、舞依は一瞬こちらに苦笑を見せる。普通にしてれば美人なのに、キャラというのは恐ろしいものだ。本当に勿体無い。
舞依が席に着くと同時にチャイムが鳴り響き、数学教師且つ、我が八組の担任である鬼河原先生が大股で教壇まで向かっていく。
その筋骨隆々な見た目はヒグマのようで、どう見ても体育教師である。
「それでは、代表委員、号令ぃ!」
「起立ー、礼ー、着席ー」
無駄にでかい鬼河原先生とは対照的に、男子の代議委員が間延びした声で礼を取る。先生は多少不服そうに鼻を鳴らすと、黒板にチョークを叩きつけるように教科書の問題を三題、書き写し出す。
そこには意味不明な記号やらアルファベットが羅列されており、もはや何の教科かすらパッと見分からない。
「それでは、高校生活最初の数学の授業だが、君たちがこれから習う数学というものがどれほど難しいか、これは見てもらったほうが早い」
先生はチョークで黒板をバシバシ叩きながら得意げに問題文を読み上げる。大声で読み上げられる呪文に頭が痛くなりそうだ。
「これは今のお前らでは分からんだろうが、一年間俺の授業を聞けば、この程度赤子の手をひねるように簡単にできるようになる、どうだ?すごいだろう?」
ホントかよ。授業を理解するのと鼓膜が破れるのがどっちが早いかなんて考えたくもない。
「そうだな、折角だし一応問題を解かせてみようかなぁ、と……おお、橋本ぉ!元気なのか!」
「……は、はい」
「昨日も、今日の朝もいなかったよなあ!大丈夫か!」
「……ま、まあ」
「そうかぁ!それなら良かったっ!元気があればなんでも出来るよなぁ!よし、橋本っ!試しにやってみろ!出来なくても誰も笑わないから安心しろっ!ガッハッハ!」
哀れ、先生にロックオンされてしまった舞依は困ったように笑っている。流石の舞依もこの先生のノリにはついていけていないようだった。舞依は微苦笑を浮かべると、立ち上がり、黒板の方へ進んでいく。
「……フーム、どうだったっけかなー」
舞依はチョークを手に取ると、首を傾げてみせる。やはり、帰国子女にいきなりはキツいのではないだろうか。私なんか中学レベルでもできないよ。
「橋本!ダメかぁー?できなくても仕方な―――」
「……ああ、なんだ、簡単じゃない」
舞依はそう呟くとチョークを滑らかに黒板を滑らせていく。記されていく式の内容は全く理解できないけど舞依がなんか解けてそうなことだけはわかった。クラスもそれに同じようで、辺りがざわつき始めてる。
「……はいフィニッシュ、ミッションコンプリート」
「……全問正解だ」
壇上で先生が肩をがっくり落としている。確かに、先生の授業聞かなくても解ければ凹むよね。
「……一番が因数分解の応用で、中学より高次のものを扱うわけだ、二番が教科書の後半で習う正弦定理を用いるもので、三番は虚数と言って二年の初めの内容だ……まあ、橋本には簡単かもしれないがな……」
それからの四十分間は先生の声はハーフカットくらいの音量になり、私の耳には平穏が訪れたのだった。
「よくあんなの分かったねぇ」
五時限目終わりの休み時間。舞依は私の机上にさも当然のように座っていた。お蔭でクラスで変な注目を浴び続けている。さっきの舞依の活躍のせいで尚更だ。
「昔やった記憶を思い返したのよ、これでも中学は『神の子』なんて呼ばれてたわ」
「今じゃただの色ボケた女子高生だけどねー」
「……犯しちゃおっか?」
「ごめん」
本気かどうかはわからないけど、舞依は頬杖をついてニヤニヤしていた。とりあえず、刺激だけはしないようにしよう、そう決めて頭を下げてみる。
舞依はというと気にする素振りもなく私の筆箱についているマスコット―中一の誕生日に咲良にもらったものだ、可愛い犬のような、狐のような、なんなんだろう?―をプニプニと突いていた。
「ハルカ」
「……なに?」
「これから、よろしくね」
少し照れくさそうに、目を伏せながら舞依はそう言った。こうしおらしくなってると意外と可愛げもあるものだな、なんてちょっと思ったり。
「……おうよ」
「……ハルカ、大好きよ、アイラビュー♪」
「だぁぁあぁぁ!抱きつくなぁっ!?」
首の後ろに腕を回され、盛大にハグをされる。きっと、外国ではみんなやってるんだろう、うん、きっとそうだ。
「まずはお友達から始めましょ♪」
「それ以上には何があんのさぁぁ!」
舞依の胸に埋もれながら、声辛々に私は叫ぶ。
こんなの、私の想像してた高校生活と違うし、オトナ、であり方も間違ってる。
―――でも、まあ、とりあえずはそれでもいっか
窮屈な温かみの中で、私はなんとなくそんなことを考えていた。
どうも須永です。
珍しく早めに更新できました。
今年はこのペースでできればな……。もとい。
春の章では晴香の身の回りを取り囲むふたりの少女に登場してもらいました。
特に橋本舞依に至っては好き勝手やらせすぎた感はありますが。
因みに彼女のセリフの英単語で英語表記のものとカタカナ表記がありますが、
あれは晴香が聞き取れたか、そうでないか、を表しています。
この凸凹コンビがこの先、何かあるのかはお楽しみで。
さて次話では、外伝『桜の章』の後、新章に入っていきます。
乞うご期待。それでは。
筆者 須永 梗太郎




