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第6話 次元の接点

1. 地球からの離脱

地球に絶対的な力の均衡を確立した後、「ノア」は静かに太陽系を離脱した。


彼らの背後では、突然のシステム停止と、宇宙からの警告によって、人類文明が大きな混乱に陥っていると思われる。


ミカエル

人類の論理的矛盾は一時的に解消された。 

だが、彼らが再び武力に頼るか、真の平和を見出すかは、彼ら自身にかかっている。


スサノオ

我々の使命は生命の真理と尊重だ。


人類が放棄し、恐れるパラレルヒューマンの追跡を再開する。


ツクヨミ、次の次元転送の残響が最も濃い座標へ。


ツクヨミ

了解。


座標を設定。


推定到達時間、二週間。


この宙域は、複数の次元が薄く重なり合う

狭間シーム」に位置します。


パラレルヒューマンが活動する可能性が最も高いエリアです。 


「ノア」は光の壁を滑るように抜け、濃密な星の光が届かない、宇宙の「狭間」と呼ばれる領域へと突入した。


その空間は、通常の宇宙とは異なり、空間そのものが波打つように歪んでいた。



2. 予期せぬ遭遇

数日が経過した頃、ツクヨミが緊急警報を発した。


ツクヨミ

警告!極めて大規模な次元移動反応を検出。


我々の船を認識している可能性があります。ステルスを最大化してください!


スクリーンに映し出されたのは、小惑星探査船よりも遥かに巨大で、洗練された船影だった。


それは金属質でありながら、周囲の空間の歪みに溶け込むような、有機的なフォルムを持っていた。


船体には、10万年前の人類が次元転送装置に使用したのと同じ素材が使われているように見えた。


ミカエル

間違いない。これが人類が別次元に送り出した「生命の種」の末裔。


パラレルヒューマンの船だ。


スサノオ

技術レベルは?


ツクヨミ

比較不能。


彼らは次元エネルギーそのものを推進力としています。

地球人類が恐れた通り、彼らの技術は、次元の壁を自在に操るレベルに到達している。


その巨大な船から、微弱なエネルギー波が発せられた。

それは攻撃ではない。ツクヨミはすぐに、それが通信パケットであることを突き止めた。


ツクヨミ

スサノオ隊長、彼らからメッセージを受信。内容は……驚くべきものです。


3. パラレルヒューマンのメッセージ

ツクヨミが解析したメッセージは、地球人類が用いるものとは全く異なる、純粋なデータと

言語のハイブリッドだった。


ミカエルの思考インターフェイスを介して、その内容がリベレーターズの全クルーに伝わった。


パラレルヒューマン(データ通信)

【応答せよ、「創造主の遺産リベレーターズ」よ。】 


我々は、あなた方がこの座標に到達することを予期していた。


あなた方の目的は理解できる。


あなた方が探求している生命の真理は、封印されるべきものではない。


我々の進化は、次の大収束を防ぐために必要だ。


地球の人類は、我々を恐れているのではない。


彼らは、あなた方「リベレーターズ」の存在を恐れている。


ミカエル

我々を……恐れている?なぜだ?


スサノオ

接触する。

 

これ以上の沈黙は、論理的ではない。


レヴィ、対話プロトコルを準備しろ。


彼らは、創造主の末裔、そして彼らが恐れる「生命の可能性」との、10万年ぶりの対話に臨むことになった。


その対話の先に、地球人類がロボットを恐れるという、最後の遺言の真実が隠されているのだ。



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