雪の恐怖
おじさんの後を追っていくとその先に崩れた家があった
どうやら雪に押しつぶされたらしい
「すごい・・・家が雪に押しつぶされている」
家の近くまで来るとおじさんが立っていた
おじさん「お前も来たか・・・どうだ?雪のせいでこの有様さ・・・見ていて無言でただ突っ立て見ていることしかできない・・・」
無言で見ているだけ・・・か・・・悲しい言葉が胸に響いた
この家に住んでいる人はきっと家に押しつぶされているのだろう
???「そ、そんな・・・いや・・・いやーーーーー!!!」
後ろから女の子が走ってきた
きっとこの家に住んでいた人だ
父と母が死んで少女だけが生き残るなんて運の良い子なんだろう
おじさん「かわいそうにな・・・・これもすべて祟りなのだろうか」
祟りというのに気にかかった
「祟り?」
おじさん「祟りさ・・・雪の精霊だよ・・・ここから少し歩いたところに雪の神殿があるんだ、そこに丸い雪が2つ置かれているんだ・・・それがなぜかその雪が溶けている、それで雪の精霊が祟りを起こしているのさ」
雪の精霊のせいだと言う
何故かその場所に誰も行かない
「なぜその場所に誰も行かないんだ?」
おじさん「神殿の手下がいるのだよ、入ろうとすると敵と勘違いして襲い掛かってくる」
手下が神殿の中に入ろうとすると敵だと勘違いして襲い掛かってくる
当然の話しだ中に入れなければ何もできない言ったって引き返すしかない
反抗すれば殺される
その時あの言葉を思い出した
おじさん「ただ無言で突っ立て見ていることしかできない」
その言葉を思い出すと怒りがこみ上げてきた
「おじさん!僕行きます!なにか秘密があるはずなんです・・・それに・・・自分が誰なのかわかるかもしれない気が感じるんだ・・・」
その言葉におじさんは驚きを隠せず
おじさん「なにを言っているんだ!死ぬかも知れないんだぞ!!!!」
・・・(やめ け!!死・かも れない だぞ!!)
自分の思いを言葉に変えるように
「僕は恩返しをしたいんだ!」
っと言うと女の子が近づいてくる
女の子「おにいちゃん・・・この村を救ってくれる?」
「もちろんだよ助けてあげるよ」
おじさん「なにやってんだ!ついて来いお前に返すものがある!」
急いでついて行くとどこかの倉庫の中に入った
おじさん「これだ・・・」
おじさんは白と黒の双剣と白いバラを持ってきた
白いバラを手に持ち目をつむって声をかけた
「これは・・・やっと君に出会えたよ・・・」
白と黒の双剣を手に持った、何かを感じる
おじさん「不思議な物をもっているんだな、どこで手に入れた?」
頭を抱えて考えてもわからない
「わからない・・・なんのためにこんなものを持っていたのか自分が何者なのか・・・でもわかるんだ、自分はこれを使い慣れていると」
っと言って空を見上げた
おじさん「行くなら明日にしよう外も暗いしこれから吹雪が来るからな、後あの女の子も気になるからな」
そういえばと思い出す
「おじさん!名前は?」
おじさん「アイジだ、別におじさんのままでいいぞ、それよりお前の名前はなんだ?」
自分の名前を知らない、白いバラの花びらをよく見ると「ホリーズン」と書いてある
ホリーズン「ホリーズンだ!」
アイジ「よろしくなホリーズン!さぁ家に戻って眠りにつけ明日の朝は早いぞ!俺は女の子を捜してくる」
そのまま家に帰りソファーの上で眠りに着いた