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ほぼ実話&エッセイ あれこれ

小説家になろうのログインパスワードは

第5回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞応募作、キーワードは「パスワード」です。

「アッ、またやっちゃった」


 某買い物サイトのログイン画面。「セキュリティの為にサイトごとにパスワードを変えろ」なんて最早常識だけど、全部変えたらいちいち覚えていられない。で、しょっちゅう間違えてロックがかかってしまう。


 スマホを机に置いて頭を抱えた私を、旦那が呆れた目で見る。


「だからパスワード管理機能で保存しろって言ったのに」

「だって大元のアカウントをハッキングされたら怖いし、一度便利なのに慣れたら絶対忘れちゃうもん」


 こう返す私は旧世代の人間だと自分でもわかってる。でもパスワード管理はやっぱり自分の記憶に頼りたいし、スマホを落としでもしたら何もできなくなるのは嫌なのだ。


「……もうメモに書いとけば」


 そんなアナログ手段を提案する旦那も旧世代だと思う。


「う……とりあえずパスワード再設定するからいいもん」


 私は再設定画面とメールソフトを開く。


「そ、じゃあ行ってくる」

「行ってらっしゃい」


 仕事に出る夫を見送ったあと、パスワード再設定を済ませた私はパソコンを開いた。スマホでもいいけど、パソコンが使える時はこっちの方が楽なこともある。「小説家になろう」のページを開くとログイン画面が表示された。


 私は一昨年から小説を書き始め、なろうで小説を投稿している。半年間は恥ずかしすぎて家族にも内緒にしていたが、こそこそスマホを弄っているのは怪しく思われるかなと考え、カミングアウトした。


「ふーん、そう」


 旦那はそれだけだった。私が浮気をしているとも疑っていなかったし、どんな小説を書くのかも興味がないらしい。実に拍子抜けだった。


「あ」


 今、ふと思ってしまった。私は身体があまり丈夫な方ではない。もし私が急に死んだらどうなるんだろう。共有のパソコンでは見られないように、なろうは常にログアウトしている。

 そうなると私の死後、家族がなろうで代弁する事はできないだろう。私は永遠に無言で連載はエタったまま、感想を貰っても返信せず、交流して下さってる作家様にも心配をかけ続ける事になる。


「ええ……でもなぁ」


 その日の為に家族にパスワードを教えるのは恥ずかしい。思いのままに書いた小説の数は150を超えており、中には家族に見られたくない下ネタや18禁まである。

 それに何より……


「でもこのパスワード、絶対忘れないから便利なんだよね……」


 私はログイン画面で滑らかにキーを叩く。


「『Dannnakun(旦那くん)daisuki(大好き)0123』っと。よし入れた」


パスワードのニュアンスは同じですが実際の文字列とは変えてありますのでセキュリティは心配ありません( *´艸`)


お読み頂き、ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] ひゅーひゅー( *´艸`)
[良い点] 思いのままに書いた小説の数は150を超えており、中には家族に見られたくない下ネタや18禁まである。 ⬆ いよっ!恥ずかし祭!! [一言] Σ(゜∀゜ノ)ノキャー(*ノェノ)キャー(〃∇〃)…
[良い点] ラストにやられた(*≧m≦*) すっごく素敵なお話でした! このパスワードを見たら旦那さんも顔が綻んじゃいますね(笑) [一言] っていうか! っていうか! 黒星様って男性かと思ってまし…
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