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パンツ丸出し

作者: ふるけい




昔 オレが中学だった頃の話だ。


母は 大らかというかだらしないというか、カレーの

日の鍋はこびりついて洗いにくいからと翌日まで水に

つけたままほったらかすことが多かった。

結局、たまりかねたオレか妹がカレー鍋を洗った。

最近カレーに寒天の粉を入れると 鍋を洗うときに

スルリと落ちるということを知った。もっと早く

教えてくれよ。

カレー鍋は落ちにくい上に洗いにくい。


母は よく夜干しもしていた。乾きが悪かったときに

夜通し庭に干すという謎の干し方だ。

その日は 母と妹のパンツが夜干しされていた。

パンツを夜干しすると何かいいことがあるのか?

何かの宗教か?

パンツの干物でも作るのか?

母はたぶん

洗濯物を半分は取り込むのが面倒くさかったからだ

ろうと推測した。


事件は夜干しパンツの翌日に起きた。

母が自分のパンツがないと大騒ぎをしていたのだ。


風で飛ばされたんじゃね?とか思ったが妹のパンツだけ

残っているのが証拠だと言い張った。

母の言っていることは事実だった。

どうやらその住宅街で下着泥棒が発生したらしかった。

下着を平気で夜干ししているお宅が他にも多数あった

という驚愕の事実をオレは知った。


その後の母の行動は理解に苦しむものだった。

興奮した母は、

うちの娘のパンツは残っているのに私のだけ盗られた、

あれは高いパンツだった、と近所中に言いふれまわった

のだ。自分は高いパンツを履いている自慢なのか、

それとも自分のだけ盗られた自慢なのか、

気の毒なのは妹だ。

母のパンツには価値があるが娘のパンツには価値が

ないと言っているようなものだった。


おまけに母は こうも言った。

あのパンツは奮発して3千円で買ったから5千円の

パンツを犯人が買って渡してくれたら盗られたパンツは

あげてもいいと・・・


まるで私のパンツは さぞほしいだろう理解できると

言わんばかりで草生えた。

母をほうっておくと犯人は私を以前から知っていて

気があるとかなんとか下手な昼メロのようになりそうで

怖かった。

オレにしてみたら、母のパンツも妹のパンツも父の

パンツと同等だった。


実は 盗まれたのは2度目だった。

1度目は 母が作った簡単なワンピースだった。


いかにも手作りの花柄のワンピースが盗まれた際にも

母は怒ることなく、

あれがほしい気持ちはよくわかる、ワンピースを作るときに

思った布がなくて探し回ってやっと手に入れた素晴らしい

生地で、デザインもなかなかの代物だと自画自賛していた。

まるで盗んだ人が目利きだと言わんばかりだった。


そういう問題なのか?とオレは思った。


普通なら怒ったり恥ずかしがったり嫌悪するハズが

母の場合は自慢げなのだ。

たぶん 母は自分のモノが盗まれた、それは盗んだ

人がほしがるほどの価値のあるモノという感覚らしい。

イコール自分には価値があると飛躍していた。


今年一発目投稿がこれまたくだらない内容・・・

カンパネラ王国のアシェラ王女の瞳はオッドアイで、

その美しい巻き毛が、、、から続かない。

外国の美しい王女様の壮大なロマン小説を書くつもり

が才能がないために パンツ丸出し日記になった。














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