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試験

 訓練室に向かうためにエレベーターに乗る。魔術師を産出する家だったら誰でも知っていることではあるが、刑法201条第2項に記載されている通り国が許可をした状況、場所でない限り陸空海での魔術の使用を禁じられている。

 だから、魔術を訓練する場所を設けたい時は地下に部屋を作るしかないのだ。しかも、かなり頑丈に作らなければならない。頑丈に作らないと壁が崩れて生き埋めになるからである。魔術師目線で考えれば地上でやらせてくれよとなるのだが、一般人目線で見ると全く逆だ。

 

 地上でぶっ放されて明後日の方向に飛んだら普通に死ぬ。だから、地上でやられて自分が死ぬよりも地下でミスって魔術師が死んだ方がマシだ。

 一般人の方が多いので一般人目線が採用されたのである。民主主義国家万歳!一般人を守っているのが魔術師なんだけどな……まあ、この家で言えば両親だったら生き埋めになっても生還できるんだけどね。人間辞めてるし。


 そんなことを考えていると、エレベーターが訓練室に到着する。エレベーターの横にある穴は直接降りて、念力で衝撃を完全に殺して着地した方が早いという意味のわからない発想で作られたものだ。絶対に使おうとは思わない。

 力を出しすぎれば天井でミンチに、力が少なくても床でミンチにされる。完全に念力をマスターした人しか使えない経路だ。ただ、電気が止まった時やエレベーターが故障したときに使えるため、要らないという訳でもない。


 俺は動く的のコースやただただ空間がある場所をスルーして、お目当てのゴム弾が自動的に掃射される場所に足を運ぶ。足を運ぶと静脈認証をして、ロックを解除設定をしていく。30秒間自動で射撃、銃に対するプロテクターON、射撃する銃やタイミングはランダム。

 30秒のタイマーをセットして、俺は書いてある目印の所に立った。


「試験魔術起動」


 俺が作った簡易念力領域を起動すると同時に残り十秒のカウントダウンが始まった。


「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、ピッ」

「カキンッ」


 確かに、俺の作った魔術は作動しているようだ。同じ銃に当たらなかったものの、同じ方角の銃には当たっている。凹んだりはしていないのでそのまま続けられそうだ。

 俺は意識をせずにただただ、カキンッというゴム弾がプロテクターに当たる音を聴きながら、30秒を待つ。負荷も高くなく、予想以上に簡易化が成功しているようだ。

 30秒が終わると、俺はまた研究室に戻った。

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