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シャル

 俺が立ち上がるとぎょっとした視線が向けられる。なんでだ?


「どうした?質問するなら挙手でいいぞ」

「あ、すいません……」


 完全に質問コーナーのこと忘れてたーーーー質問するしかなくなった俺は服部に質問する。


「なんでイギリス部に来たんだ?」


 新入生代表の挨拶でも、自己紹介でも不自然に語られなかった。特に挨拶なんて、来た理由について語られるべきどころで語られてない。ぱっと疑問に思ってしたことなのだが、そこで最強を彼も目指していることを思い出した。

 まさか何か後ろめたい理由で最強を目指していて、それがここに来た理由と繋がっているんじゃないか。


「MSTが学べるっていうのが大きいぜ。新しい魔術方式を習得したかったんだ」

「なるほどね~ありがとう」


 どうやら杞憂だったらしい。特に暗い様子もなかったし考えている素振りもなかった。全く意図していなかったが、どうやら質問しづらい雰囲気を打破した形になったらしく。先生が時間を気にしだすほどの質問ラッシュが続いた。

 半分留学生みたいなもんなんだから、普通はこうなるか。無駄に服部について詳しくなってしまった所で俺の番が回ってきた。


 俺は無難に自己紹介を終えると、次はシャルの番が回ってきた。シャルは見るからに緊張している。手をピーンと伸ばし切って足につき肩はこれでもかというほど上がって見事な四角形を作り出していた。

 いや、自己紹介でどんだけ緊張してんだよ。普通に初対面の俺に話しかけてたりしてただろ。「大丈夫か」と耳打ちするとキレ気味で「大丈夫じゃないわよ!」と返ってきた。大丈夫じゃないらしい。


「ハ、ハジッメマシテ。シャーロット・オウルデチュ」


 噛み噛み、抑揚0でそういうシャルに思わず頭を押さえる。やっぱり大丈夫じゃないらしい。大勢の前が苦手なのか?オウル家の令嬢である以上こういう場面は多々あると思うから慣れていると思うのだが……


「エ、エート。レイキマホウガトクイデス。ヨロシクオネガイシマス」


 慣れてないみたいだな。

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