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【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
こうくうぼかんのにちじょう
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おはらいどーする?

 「あ~あ~。もぉぉ。うちの旦那は、何でこういう時に、こういうことを起こすのかねぇ……。」

 エルザおばさんは、呆れ果てて見ている。

 「?!い、いや?!母ちゃん?!お、俺だって好きでこういう風になってるんじゃないぞ?!た、たちけて……!」 

 「……はいはい……。」

 あたふたしながらも、言われた本人は右往左往しながら反論。

 そうであっても助けを求めていた。

 エルザおばさんは、呆れたまま、両手をヘッドギアに添える。

 「ふん!」

 気合一発、声を吐いたなら、勢いよく引き上げる。

 「?!あだだだだだだ?!か、髪が?!か、母ちゃん優しく優しく!!」

 が、髪の毛が引っ掛かったか、痛みに思いっきり叫ぶ。

 「なーにが髪が、だい!!抜けたって、ほっときゃ生えるだろうが!大の大男が、これぐらいで泣き言言うんじゃない!」

 「でーもーだぁぁぁ?!」

 エルザおばさんは、手を緩めることはせずに、そのまま注意をする。

 レオおじさんは、そうであってもと、痛みに悲鳴を上げる。

 やがて、すぽん、という音が立ちそうな感じで脱げて。

 「おふぅ?!」

 レオおじさんは、痛みの終わりの、妙な声を上げる。

 「……。」

 また、眩しさに目をショボショボさせながら。

 自分の頭を触ったりして、確認している。

 「……ほっ。」

 安堵に、溜息をついた。

 「あはははっ!おやっさん!なかなかドジな所あるな!」

 「まあ、その方がいいなっ!完璧すぎるのも、な!!」

 「……。面目ねぇ……。がははは。」

 その様子はギャラリーも見ていて。

 軽く笑われるが、けれど、好感は持てるといった感じ。

 なお、レオおじさんは、隠すように照れ笑い、頭を掻いては、面目ないと。 

 「!……ほら!そんなことより、大和ちゃんが見てるよ!」

 「!」

 その面目ない様子なんてのはいいとして、俺が見ていると気付くなら。

 エルザおばさんは軽く突いて、レオおじさんに言ってくる。

 ようやくといった感じだが、レオおじさんは気付き、こちらに視線を向ける。

 「!お、や、大和……。」

 「!」

 「……。」

 俺に気付いたなら、声を掛けようとするが。

 先のちょっとした面目のない様子を思い起こしてか、押し黙って。

 顔を赤くしてしまう。

 珍しく思いながらも、俺は首を傾げた。

 「す、すごかったぜ……!」

 「!あ、はい。あ、ありがとうございます。」

 「……。」

 「……?」

 気恥ずかしさを隠しながら、言ってくるのは、他の人たちと同じ表現。

 俺は、聞いて、素直に頷き礼を述べる。

 ただ、それだけであり。

 その後レオおじさんはまた、気恥ずかしさの表情に戻り。

 何だかな、とそっぽを向いてしまった。

 珍しいやと、俺は気になり首を傾げる。

 「ねぇ!大和お兄ちゃん!!」

 「!」

 そんな折に、言葉を投げ掛けてくるのは、シンだ。

 場を取り持つか、いいや、それを感じるにはまだ幼いだろう。

 俺を見て、単に思い付いたことを言いたげなのだ。

 「すっごーい!」 

 「!」

 複雑なことはない。

 その一言に集約されている。シンは、アビー直伝の言葉を言って。

 両手を上げて、嬉しそうにしている。

 「……だな。」

 まるで、自分の子どものようなシンが言うのだからと。

 レオおじさんもまた、恥ずかしさなんて捨てて、微笑ましく見つめる。

 幼子に連れて、場の人たちも、微笑ましく思い、頷いた。

 「!おっと!そろそろ格納庫が賑やかになるかもな!」

 「!」

 「お!そうか。」

 誇らしさから、幼子の微笑ましさに染まったところで。

 ギャラリーの内の一人がぽつりと言うことには。

 水を差すような感じもしたが、しかし。

 彼らとて、この場でずっと盛り上がり続けるわけにもいかないのだろう。

 予定があるのだ、やむを得ないさ。

 ただ、俺は自分の誇りとか、名声を気にするよりも。

 呟かれた言葉が気になり興味はそっちに移ってしまう。

 格納庫が騒がしくなると言われると、何がと気にはなる。

 「……ええと、何があるんですか……?」

 「!あーそうだな!ソードとかをからかいに行くっていうのもあるが、何より巨大なスフィアを持ち帰ったってんで、一目見ようと思ってな!」

 聞くと、あの、釣竿を持った人が答えてくれた。

 どうやら、ソードをからかうもあるが。

 あの、俺が回収した巨大なスフィアを一目見ようと、いうことらしい。

 「……しかしいいのか?あれ勝手に開けても。」

 「いいんじゃね?盗むんじゃないし。第一あれ、完全に防護する、素敵な設備があるようなもんじゃないし。」

 「……?〝あれ〟ってのは……?」

 なお、もう一人が言うことには、大丈夫かどうかの問い。

 言われるや、釣竿を持ったその人は、大したことじゃないとして。

 もちろん、俺もまた聞き、しかし疑問に首を傾げる。 

 何となく分かる気はする。

 巨大な、艦船用のスフィアを見たいということから考えられることに。

 あの、飛行甲板で見た、棺状の物だろうけれど。

 今、思い出したことだが。 

 〝あれ〟は何でまた、あんな形なのだろうかということだ。

 ただ物を運ぶだけなら、あんな形状にはしないはずだし。

 「!……ああ、知らないんだな。まあ、そんなに目にするもんじゃないし。」

 「……ええ。何よりも、何でまた、あんな形に?」

 「……ん~。ちょっとした理由だが、ああ、まじない的な?海で拾った、誰かが手を付けたスフィアには、念が宿っていて、手に取ると、海に引きずり込まれるって言い伝えがあってな。」 

 俺が、そんな顔をするものだから。

 釣竿を持った人が、気付き、丁寧に説明してくれる。

 「!!」

 が、ふと気付き、不安になる。

 そう言えばこの人、今朝そのスフィアを手に入れていたような?

 「!!あ、お、俺のは気にしなくていいぜ?あくまで言い伝えだし、さ。あとでかいとその力が強いってことで、あんな棺みたいな、霊的な感じのする奴に入れるのさ。まあ、宗教的なやつってことさ。」

 「……あ、はい……。」

 それは言っている本人も気付いていて、手を振りながら。

 やや慌てながらも、弁明のように言ってはきた。

 俺は、曖昧な返事しかできないが。

 本人がそう言うならと、不安はこの際置いておくことにする。

 「……で、だ。あの、棺に入れた後、こう、神官?司祭?みたいな人に、洗礼を受けて、自由に使えるようになるって感じかな。」

 「……な、なるほど。分かりました。」 

 話は脱線したが、戻して、その人が締め括るには。

 やがて、あのスフィアたちは。

 そういう、司祭だか、神官の人によって洗礼を受けると。

 だから、あのような、やや宗教的な意味合いを感じる。

 棺のような物なのかというのに、納得はした。

 「あと、一応俺も、お祓いとか受けるから。安心しな!」

 「は、はい……。」

 言い残したかもとして、付け加えるには。 

 自分は、邪気なり何なり祓うことはするとして。

 とりあえず、安心させてくれるようだ。

 「!……ん?」

 と、ふと閃きがある。

 洗礼といい、お祓いといい、やれ、宗教的なそれといいで、俺はピンときた。

 その行いを見たことがある気はするが、あれがそうかは不明だが。

 以前、村近くの、閉山された鉱山に行った際。

 巨大なモンスターと対峙して、その際巨大なスフィアを入手したが。

 その後、村長さんが出て、何かやっていた。

 あのことかな?

 その思い出しと共に。

 思い付いたことには、マフィンにもできるのかなということだ。

 「?どうした?」

 「……いえ、何かちょっと閃きがあって。」

 「!ほぅ。また、魔法かい?」

 「……あはは。い、いえ……。」

 閃きは感じ取られたか、その人は聞くが、俺が告げる閃きとは。

 どうも、彼らからすると何らかの魔法のようなものと認識されているようで。

 俺は、苦笑してしまう。

 「ちょっと、待ってください、ね?」 

 「ああ!何かあったら、聞かせてくれよ。」

 その閃きのために、少しだけこの間を空かすと、一言述べて。

 なお、隊員さんは期待を込めて送り出してくれた。

 そうして、視線をマフィンに移して、手招く。 

 「!あら、なぁに?」

 マフィンは気付き、まだいたずらな笑みを浮かべたまま、手招きに応じて。

 カプセルから、ひょいっと飛び降りて、歩み寄ってきた。

 「!あ、待って!何々~!!」

 アビーもまた、マフィンに追従して。

 カプセルから飛び降り、走り寄って来る。

 マフィンが辿り着くなら、早速と俺は口を開く。

 「……マフィン。その、洗礼とかお祓いとか、……できる?」

 「?!えっ?!」 

 「?!あれ?」

 その言葉を聞くなら、マフィンはぎょっとして。

 いきなりだからかとも思ったが。 

 「……。」

 どこか、難しそうな顔をするものだから、不思議に思えてしまう。

 「……ごめん、いきなりだったから、ね。」

 「……。」

 気を悪くもしたかも、そう思うなら俺は、謝りに頭を下げるが。

 マフィンはそうじゃないと、首を横に振る。

 「……それに、大和が謝ることじゃないわ。……あ、まあ、いきなりなのは、ちょっとどうかと思っているけど、ね。」

 「!……そうか。」

 ようやく理由を説明するか、マフィンが口を開く。

 なお、始まりに、俺が別に謝る必要はないとして。

 俺は、頷く。

 「……私も、できないことはないけれど……。」

 「!」

 続けるが、途端、こちらこそ申し訳ないといった顔になる。

 「私の方こそ、ごめんなさい。できはするけど、そもそも、道具がないわ。」

 「……あ~。なるほど。」

 そこから、紡ぎ出したなら、やはり申し訳ないといった具合で。

 謝りに、頭を下げられる。

 納得した理由もあって。

 道具がないといったことであり。何となく、なるほどとも思う。

 「……あんまり、そんなこと考えていないから、儀式用の物品は、持ってきていないわ。」

 付け加えて、弁解みたく言うなら。

 そも、儀式をやるようなことは想定していないからと。

 「……だね。」

 納得した。

 マフィンの荷物、あんまりなかったみたいだし。

 「……いや、こちらこそごめんね。変なこと聞いたし。じゃあまあ、終わったから、隊員さんにも言ってくる。」 

 「……ええ。そうね。お願い。」

 なら、こちらの要件は終わりとして。

 俺は反転、待っている隊員さんの元に向かおうとして。

 マフィンは、頷いて俺を見送る。

 見送られて、また隊員さんの元に戻るなら。

 「おし!どうなった?」

 「!」

 聞かれてはいただろう、その様子には伺っていて、結果をいきなり聞いて。

 「……それが、例のお祓いとか、についてですが……。」

 「ああ!」

 改めて言うことになるけれども、結果は芳しくない。

 俺は、ばつが悪そうな顔をしてしまう。

 そうであっても、その人は期待を込めて、聞いてきた。

 「……できるらしいですが、残念ながら、お祓い用の道具がないそうで、できないとのことで……。ええと、何だか、期待に応えられず、ほんと、申し訳ございません。」

 その人には申し訳ないが、回答として告げ、俺は頭を下げる。

 「……。ははっ!」

 「!」

 聞いてその人は、多少残念な表情をするが、すぐにニヤッと笑い飛ばして。

 「いや、いいよ!そんな、何でもできたら、苦労しないぜ!俺だって、そりゃ色々やってるけど、流石に、戦闘機の動きには耐えられねーし!」

 「!」

 言って、俺の申し訳なささえ、笑い飛ばす。 

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