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【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
こうくうぼかんのにちじょう
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れんしゅうなのに、みのがしちゃった!!

 促したなら、ウィッチさんはウィッチさんで、大きく頷いて。

 立ち上がり、俺と同じようにスフィアを動かしていく。

 ウィッチさんのスフィアは、円を描いて飛行し。

 光の膜を形成して、しばらく漂ったなら、光の膜は、泡のように弾ける。

 「上手だね!」

 「!……ぅぅ……。」

 その様子に俺は、手を叩いて褒めた。 

 そうすると、褒め慣れない彼女は、頬を思いっきり赤くして、顔を隠してしまう。

 「……。」

 ウィッチさんの、恥ずかしがり屋だか、褒め慣れないというのは。

 まだまだ、かなと思えて、俺は頬を掻く。

 傍ら、シンもまた、ウィッチさんのフォトンシールドに、拍手を送っていた。

 「……つ、次は……?」

 「!……そ、そうだね。」 

 恥ずかしさを隠すように急いてか、ウィッチさんは言って。

 次には何を教えてくれるか、逆に言ってきた。

 俺は急かされて、次に何をしようかと思案して。

 「!……。」

 後教えられると思い付いたのは、攻撃方法だが。

 思いついたなら思い付いたであんまり俺は、いい顔をしない。

 「……攻撃方法しかないね……。でも、俺はお勧めしないよ。船を破壊したいなら別だけど……。」

 「!!!」

 懸念は表明しておこうとして、言ったものの。

 それを聞いてウィッチさんは、顔を上げて、思いっきり青冷めた。

 「……本気で教えるつもりはないよ、流石に。驚かせたなら、ごめんね。」 

 「……。」

 驚かせたのかもと感じたなら、俺は、あくまで懸念の表面だったと、謝って。

 そのことについては、気にしていないとウィッチさんは頭を横に振った。 

 「……ええと。じゃあ、癒しの方法かな?これは、シンにも教えていないし、この機会に教えておこうかな。」

 「!は、はい!」

 「!」

 攻撃方法はまた別にして、代わりに思いついたことには、回復方法で。

 この方法はまだ、シンには教えていない。

 ウィッチさんに教えるだけじゃなくシンにも教えてあげようと言うなら。

 ウィッチさんは、よろしくお願いしますとまた頭を下げて。

 シンは自分に振られたと感じて、顔を上げて、驚きの表情をした。

 「……う、うん!!」

 そこから、俺から直々に教えてもらえると感じたなら。

 また、ぱっと顔を明るくして、頷いてきた。

 「癒しの方法としては……っと。」 

 二人の反応を見て、解説を始める。

 スフィアを浮遊させたなら、光を放出させる。

 その光は、壁の方に投じられ、円形の模様を今描いていた。

 「……この、柔らかい光のまま、誰かの傷口に持っていく。……持って行きたいんだけど、……誰かケガしている人いる?」

 この次にはという段階で、俺は手を止めて、言ってみる。

 やや、冗談めいているけれども。もちろん、ケガしている人はいない。

 「えぇ……。」

 「……?」

 「あ~……。」

 言った後で、他の人の顔を覗くが。

 ウィッチさんはまた、困り顔で。

 シンは首傾げ、レオおじさんは、さて、どうしたものかといった表情をして。

 頬をポリポリ掻いていた。

 「う~ん……。」

 困ったものだと感じてしまう。

 俺もまた、ウィッチさんのように困り顔を見せてしまった。

 やり方を教えても、これでは、どうなるか見せられない。

 言って、見て、聞かせて、やらせる。

 ……というのが、何だか効果的なんだけども。

 「……まあ、流石にケガ人を作るってのは、酷い話だ。実践はできないけど、やり方は教えるね。」

 ケガ人を無理矢理作るなんて、もっての他だ。

 実践はできないが、ケガ人が出ないことに越したことはない。

 俺はして、言うことはやり方のみを教えることにした。

 「!は、はい!」 

 「う、うん!」

 ウィッチさんとシンは、俺が教えることにしたなら。

 二人とも息がぴったりとして、頷いた。

 「……と。その前に、誰かスフィアの側に来てくれる?壁に投じただけじゃ、何をしているか分からないや。」

 「!」

 「!!」

 意気込みはよく、教えるにもやりがいは感じたが。

 それ以前に、このままじゃ何をしているか分からない。

 そういう状況に、気付いてしまった。

 言うことは、誰かが、言い方が悪いが。

 実験体になってくれないといけないということ。

 二人は、目を丸くして、緊張を露にしてしまう。

 「……。」 

 教える二人をするのも、何だかなと、俺は悩んで。

 頭をポリポリと、掻いてしまう。

 「……がははは!しょうがない!その役なら、俺がやるぜ!」

 「!」

 そんな時に声を上げたのは、レオおじさんで。

 頭を掻き、仕方ないと笑いながら立ち上がっては。

 自ら俺が投じたスフィアの側に来た。

 その立ち姿に俺は、思わず目を丸くする。

 「教えるためだろ?いいぜ!どんとこいさ!俺が、若い奴らの役に立つなら、嬉しいことはないさ!」

 そんな俺に、レオおじさんは声を掛けては、にやりと笑って。

 自分の胸を、どんと強く叩いてみせた。  

 「……レオおじさん……。……。」

 その力強い立ち姿に、感動を覚えはしても、言葉を返せない。

 やはり心の片隅には、躊躇いがあって。 

 村の中での、一番の大男であるがために、信頼もあり。

 傷付けるのが怖くてならないと。

 「ほれ!大丈夫だって!大和。お前さんが、俺を本気で攻撃したりしないって分かってんだからよ!まあ、何ならよ!攻撃の的になってもいいぜ!がはは!」

 「!!……って、攻撃は流石に……。」

 俺の躊躇いは、見抜かれていて。

 レオおじさんは、そんな俺の躊躇いを拭うために、豪快に笑っては。

 言ってみせる。

 躊躇いはやや抜けたが、内容に苦笑を返してしまった。

 癒しの方法、実演のためだけじゃなく、いっそ、攻撃の対象にしてもいいと。

 流石にそこは、気持ちだけにしておきたいと俺は断った。

 「……じゃあ、癒しの方法、実演を、と。」

 「おう!どんとこい!」

 「……攻撃とかの、練習じゃないですからね。流石に、その掛け声は……。」

 躊躇いはレオおじさんが拭ってくれたとして、では実演の方をというものの。

 レオおじさんは胸を叩いて、構えてきた。

 苦笑を返してしまう。

 それは、格闘技とかの練習風景だと突っ込みを入れてしまう。

 「……でも……。」

 「?」

 ただ、実演に移る前にと、言いたいことがあり。

 言葉切りを見せたが。そのことに、レオおじさんは珍しく首を傾げて。

 「……ありがとうございます。色々と。」 

 その言葉切りの先の言葉、紡いで俺は、頭を下げた。

 「がははは!いいってことよ!」

 レオおじさんは、嬉しそうに俺の顔を見ては、豪快に笑った。

 「……じゃあ、始めますね。」

 俺は、もうあれこれ言うのも時間の無駄だとして、実演に移ると。

 立ち上がり待機していたスフィアを、レオおじさんの体まで持って行く。

 「……どこに向けましょうか。」 

 始める前に、どこに向けようかと口にする。

 ……いくら何でも、全身を包んで、っていうのは一個じゃ無理がある。

 「!……そうだな……。じゃあ、俺の胸で。」

 「!」

 レオおじさんに聞いたら、ならばとレオおじさんがしたことは、自分の胸で。

 上着を脱いで、上半身を曝け出すならば、その肉体は屈強のもので。

 力強さは、軍人の肉体さえ凌ぎそうだ。

 また、胸元含む、色々な個所にある傷は、歴戦の勇士を示す。

 「……。」

 と、格好よく思ったのはいいものの。

 事実を知っている俺にしてみれば、苦笑が出てしまう。

 ……傷の大半が、エルザおばさんから受けた物だとは。

 格好が悪くなりそうでならない。

 「ひぁ~~~~?!!」

 「うぉー!」

 「……。」

 知らない人たちは幸せだ。その様相に、それぞれ色々な反応を示す。

 シンは、ライオンの人の中でも、屈強の肉体に、強さを見て感嘆の声を上げる。 

 一方、ウィッチさんは、男の人の肉体を見て、思いっきり顔を赤くして。

 目を手で覆ってしまう。

 男の人に、免疫がないのか、ウィッチさんのそれに俺は思う。

 「……ええと、じゃあ、胸の傷にあてがいますか……。」 

 「おう!……まあ、何だ。疼くからよ。」

 二人の驚嘆といい何といい、は別としても、実演が先である。

 俺はレオおじさんに言うことには、どこの部分にあてがうかというもので。

 言ったなら、レオおじさんは大きく頷いてくれた。

 なお、付け加えとして、何だか疼くらしいのだが。

 それはそっとしておくことにした。

 胸の大きな傷に、スフィアを持って行くなら。

 スフィアはその部分に、淡く、光の円を投影して。

 「……。」

 俺は、そっと、その傷を撫でるように、手を動かした。

 柔らかな光の円は、強く発されたなら、傷を撫でるように動いた。

 「……っう?!こ、こそばゆい……。」

 レオおじさんは、こそばゆさを感じて、つい声を上げてしまった。

 「……っと。」

 俺は、終えたなら手を離す。

 スフィアからは、光の円が消え、こちらに戻ってきた。

 終わったとはいえ、だが、深く刻まれた傷が、消えてはいなく。

 そこはもう、時間が経ってしまったがためなのだろう。

 「……これが、癒しの方法かな。」

 俺は、そうして実演を終えて、二人に向き直った。

 実演が終わったならと、レオおじさんは服を着て。

 他の二人、シンの方は、見てくれていて、かつ、感嘆して、手を叩いた。

 が、ウィッチさんの方は、まだ顔を隠したままだ。

 「……あの、終わったよ。あと、レオおじさんは今服着ているから。」 

 「!」

 そんなウィッチさんに、俺は声を掛けた。

 ウィッチさんは、軽く跳ねて、顔から手を離し、ちらっとこちらを見ては。

 レオおじさんの様子を見て、顔を上げて、ほっとした。

 「!!あ……。」 

 「!」

 何かに気付いたか、ウィッチさんは声を上げてしまう。

 それから、軽く震えて涙目になる。

 「ご、ごめんなさい!み、見逃しました!!」

 「!」

 涙目の理由は、俺の実演を見逃したとのことで。

 そのために、ウィッチさんは申し訳なさそうにして、頭を下げた。

 「……いや、気にしてはいないよ。苦手なのは誰にもあることだし。」

 「!」

 原因は多分、異性への免疫のなさだろうて、俺は理解を示して宥める。

 「……う~ん。」

 そうはしても、貴重な機会であったのだ、大したものじゃないが。

 失った悲しみは感じられて。

 どうしたものかとも、俺は悩みに頬を掻いてしまう。

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