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【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
こうくうぼかんのにちじょう
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くうぼけんがく!

 それから、暇になる。 

 先も言ったが、非常に簡素であるがため、正直飽きてしまう。

 飽きのため、まだ子どもであるシンは、すぐに横になってしまった。 

 レオおじさんもレオおじさんだ。

 暇そう。

 俺もまた。

 辛うじて丸窓から、海を見れるものの。

 とうに沖を越え、外洋に出ていたか、こちらも面白そうなものはない。

 すぐ退屈になるものの。

 なら、こういう時、どうしているか専門の人に聞けばいいじゃないか。

 そう閃きが一つ、俺の頭をよぎった。 

 「……レオおじさん。俺、外に出るね。」 

 「!お!そうか。ま、俺も俺で、何かしてるかね~……。」

 出掛ける前に、挨拶を。

 レオおじさんも、自由に何かするつもりだ。

 一瞥して、俺は外に出る。

 外に出ると、やたら慌ただしい足音が一つ響いてきて。

 「?!」

 振り返るなら、それはソードだ。猛烈な勢いでこちらに向かってきている。

 その様子は、まるで恋人を見つけたかのような感じ。

 手を振って、笑顔でこちらを迎えてくる。

 悪寒がした。

 それもそうだ。相手が、女の子ならまだしも、男だ。吐き気までしそうだ。

 酷い絵面。想像して、鳥肌まで立ってしまう。 

 「うぃ、ざぁ、あ、どぉおおおおん!!!!!」

 「?!うおおぉおおわああああああああ?!」

 やがて、こちらを射程に捉えたか。

 ソードは軽く跳躍して。掛け声は、もうそれこそ恋人のようで。

 悪寒ここに極めり。俺は、らしくなく悲鳴を上げた。

 想像される、酷い光景が脳裏には映されて。

 しかし。

 「べぶぅ?!」

 「?うにゃ?」

 ……救いはあった。

 丁度、跳躍する軸上に、アビーたちのいる部屋があり。

 唐突に開いては、彼の顔面を直撃した。凄まじい音と共に。

 盾のように、……守ってくれる。 

 重く頑丈な扉は、砲弾さえ防げそうな雰囲気故、盾となってくれる。

 その扉を開いたのは、アビーで。顔を出して、首を傾げてこちらを向いた。

 「どうしたの?何か、すっごい声が聞こえたから。」

 「……い、いや、その。ありがとう。」

 「?変な大和ちゃん!」

 何事かと顔を出したかららしいが、結果として何だか俺は救われた気がする。

 まだ震え残る状態ながら、俺はお礼を言った。

 状況は読めないながらも、アビーは不思議そうに思いながら。

 首をますます、傾げて。

 「あ、そうだ!」

 「!」

 俺が大丈夫ならと、アビーは何か思いついたようだ。

 注目すると。

 「今からね。お船の中を探検しようと思うの。大和ちゃんもどう?」

 「!」 

 これから、艦内を探索しようということで。俺がよければと。

 「……あ、うん。俺も丁度、暇だったんだ。」

 特に断る理由もない、俺はアビーの頼みに頷いて応じる。

 「じゃあ、私も行くわ。」

 「!」

 アビーの後ろから、マフィンも顔を出して来て、同じく付き合うと言う。

 マフィンもどこか、暇そうだ。

 だからで、アビーと一緒に艦内に出歩こうとしていたみたいだ。 

 「?そういえば。」 

 女性陣二人出たところで、疑問に思うことがあり。

 俺は、口にする。

 「エルザおばさんは?」 

 と。

 アビーとマフィンが出て、残るのはエルザおばさん。

 なら、エルザおばさんはどうなのかなと。

 「んとね。エルザおばさんは部屋で休んでいるって。流石に、若くないから、落ち着いてから回るって。」

 「そうなんだ。」 

 アビーが言うことには、エルザおばさんは、部屋で休んでいるとのこと。

 若くなく、俺たちみたいに、違う場所に行っても、元気いっぱい。

 ……というわけにもいかないとか。

 ……なるほどと思う傍ら、そんなに年老いているようには見えないと思い。

 首を傾げる。

 「!じゃあ、レオおじさんは?シンちゃんは?」

 「!」 

 代わって、俺がアビーに聞かれる。

 「ん~。シンは寝てた。レオおじさんはレオおじさんで、暇そうだけど、考え事でもしているのかな、一緒じゃないね。……エルザおばさんならいいけど、流石に子ども一人残しておくのも、なんなのかもね……。」

 答えるついでに、類推も述べた。

 「……シンちゃん寝てるんだー……。」 

 「まあ、シンが寝ているなら、一人にしておくのも、ね……。」 

 耳にした二人は、アビーは残念そうだが、マフィンは納得を示してくれて。

 「仕方ないわね。私たちだけで行きましょ。」

 仕切り直しの音頭はマフィンが取って。 

 「だね。」

 「うん。」 

 マフィンの言葉に、俺とアビー、二人頷く。

 艦内散策を始めよう。

 始まりとして、この、部屋のある場所からと、扉を閉めたなら。

 「……あ……。」

 「……。」 

 扉にぶつかった体勢のまま、一瞬宙に静止していたソードが、支えを失い。

 倒れ込んできた。

 床に小さな音を立てて。

 しかし生きてはいる。痙攣する動きはあり。白目を剥いてはいるものの。

 気絶、か。

 ソードが倒れ込んだ時から、艦内散策を始めようとした。

 高揚感のようなものが、鳴りを潜めて。

 微妙な沈黙が、辺りに漂う。

 「ぬがぁああああ!!」

 「?!」

 その沈黙は、ソードの咆哮?に掻き消されて。

 勢い付けて、ソードは起き上がる。復活の速いこともあって、俺は驚いた。

 「……ええと。だ、大丈夫?あと、……何だかごめん。」

 すぐ復活するほどの元気を持つ。

 と言っても、分厚い扉に、それも相当な勢いで衝突していることもあって。

 不安ではある、俺はしどろもどろになりながらも安否を聞き。

 また、この状況が俺によって引き起こされたのかもと謝る。

 ソードは、痛む様子を見せず、むしろ、にやりと笑っていた。

 「へーきへーき!俺の体、ガントのげんこつより硬いんだー!にひひ!」

 「……そ、そう。」 

 セリフから感じることにも、平気そう。

 現に、力こぶ作って見せては、にやりと笑って。

 その元気よさといい、俺はたじろいでしまう。

 「……っと。気を取り直して。」

 「……。」

 ソードは気を取り直すとして、言って、服装を整えたなら向き直ってくる。

 「暇だろ?んじゃ、俺が案内するよ!」

 「あ、うん。……ありがとう。」

 「こう見えて、案内上手なんだぜ!……何せ、罰則として、艦内中を走らされたからさ、それも沢山……。」

 「……。」

 その提案は、案内のようだ。

 俺たちにとっても丁度良いもので。俺は、たじろぎながらも、お礼を言う。

 言った先に、ソードが続けると、笑顔にやや陰りが見えて。

 察して俺も、押し黙る。

 罰則とはまた、色々とソードはやらかしてきていたみたいだ。

 苦労というか、何というか、そこから先にあることに、不安を禁じ得ない。

 「!!って、気にすんなよ!俺のことはいいからさ!な!」

 「!あ、ああ……。」

 俺が、察したとして、気にするなとソードは言ってくる。

 自分の苦労なんて、大したものじゃないと言い含めて。

 言われたなら、従うしかない、頷いて応じた。

 「あら?案内してくれるの?」

 「!」

 ソードの後ろから、マフィンが顔を覗かせて聞いてきた。

 「えっ?!」

 ……聞かれた本人は、何だか嬉しくなさそうな気がして。

 「それいーね!行こう行こう!!」

 アビーが、マフィンの言葉に賛同。

 「……うぅ~う……。」

 女子二人に言われてか、ソードも悩み。頭を掻きながら。 

 「分かった!しゃーない。皆案内するよ!」

 観念したか、仕方ないと言い切っては、笑顔になった。

 「それじゃ、探検にしゅっぱーつ!!」

 「……。」

 予定が決まったと、アビーが体を伸ばして、探検の始まりだと合図を出す。

 アビーらしいや。

 さあ、アビーがそう言ったなら、早速艦内の探検が始まった。

 ソードが先頭に立ち、艦内を進んでいく。

 「……。」

 俺とアビー、マフィン、案内役のソード含む四人で艦内の探索。

 通路は狭いが、艦そのものが長いか、端から端まで遠く感じる。

 「と!ここが、ちょっとした、お客用エリア。」

 案内された先には、通路よりも比較的広い空間に出た。

 ソードが案内した通り、お客用のエリアらしい。

 この艦の大きな写真が置いてあり、かつ、模型もある。艦名も描かれていて。

 〝イセ〟と書かれていた。また、案内用として、パンフレットもあり。

 かつ、色々と説明してある写真も、絵もあった。

 これらは、この艦に乗るお客さんが、ある意味退屈しないのと。

 彼ら共和連邦海軍の活躍を知ってもらうことを目的としているもののようだ。

 グッズを置ける棚や道具もあったが。

 それらはエリアの隅に、空のままながら丁寧に置かれてあった。

 いわゆる、何らかのイベントがあるなら、物販を行うこともできるようだ。

 今は生憎、作戦行動中で、そのような物品は置かれていない。

 端から見るなら、寂れ果てた商店と思える。

 「ま。今はお客さんがいないから、ここはほとんど空きだね。ああ、こっそり寝ている奴もいたりするし、遊んでいる奴もいるぜ。」

 「へぇ。」

 説明をしてくれた。裏話も付け加えて。 

 これほど、フリースペースなため。

 この艦の中には、言葉は悪いが、多少なりともサボる人間もいるみたいだ。

 感心したなら、また次のエリアに向かうため、狭い通路へ入っていく。 

 「……何だか。洞窟みたい。狭いし。」

 途中、素直にアビーが言い出すことは。

 あれだけの船なのに、中身が狭いこの様子を、洞窟のようだと。

 「!あ、まぁね……。」

 言われたソードは、嫌う素振りも見せず。

 「そりゃ。軍艦だからね。客船じゃねーもん。俺たちのいる船もそうだが、側の駆逐艦も、全部兵器を積んで運ぶものだかんね~。乗る人のことは、必要最低限なんだ。」

 アビーの言葉へ、丁寧に答えを出してくれた。

 自分が言うのもなんだけどといった感じではあるが。

 まあ、分かりやすい説明だった。

 次にはまた、広いと思われる空間に出る。それも、とてつもなく広い。

 眼前に現れたのは、ヘリコプターや俺たちを輸送してきた航空機。

 それと何機かの戦闘機であった。 

 格納庫かな。

 見える機体の全ては、今からでも作戦に従事できると言わしめるほど。

 丁寧に整備されている。

 「ここは格納庫!ほらこれ!」

 「!」 

 ソードも言う。俺の推測が当たる。

 自慢げにソードは、示すならば、自身の駆る戦闘機で。

 よく見れはする。いやはや、近くで見るのは初めてかもしれない。

 詳しくはないが、機体の形状のほとんどは、俺が知ったる戦闘機の形。

 なら、武装のほとんども一緒じゃないかと思えてきた。

 「……?どうした?」

 「!」

 俺が、不思議そうに見ていたからか、ソードは聞いてきて。

 「……いや、何だかね。武装とか、どうなっているのかな、とか……。」

 思った疑問を口にした。

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