表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
かわをみにいったら、おとこのこが
19/186

まふぃんちゃん!めをさまして!!

 「……分かった。」

 だからこそ、アビーは代わりに先頭に立つつもりで。

 俺は、アビーを信じて、前を任せた。

 アビーは、俺より前に出て、マフィンに近寄る。

 普通なら、怯えて手を出したいとは思わない状態だが。

 自信満々なアビーは、気にも留めず。

 こういう時、アビーの行動力は頼りになるな。

 さて、アビーは、じりっと、マフィンと対峙する形となる。

 飛び掛かってでも止めるつもりなのか。

 いいや違う。

 アビーは、笑ったなら。

 「?!」

 がしっと、マフィンを力強く抱く。

 「?!あ、アビー?!」

 突然抱かれたため、マフィンは顔を赤くし、目を白黒させて。

 その行動からか、精神が乱れたが故、怒りの振動が、やや収まってくる。

 流石は、アビーだ、マフィンを見事止めたと、俺はこの時思ってしまう。

 一安心に、ほっとしようとした。これならば、怒りも収まるだろうと。

 冷や汗ものの事態も、これで回避できたと。

 が、それは甘い。

 あの、アビーだ、何をするかと思えば。

 「ぺろぺろ。」

 「?!」

 残念ながら、そこで終わりじゃない。アビーはまだ、続きを行う。

 今度は、マフィンの首筋を舐めて。

 「ぬきゅぁぁあああああああああ?!」

 舐められたマフィンは、体をぞくりとさせ。

 こそばゆさにか、聞いたことのない、変な悲鳴を上げてしまう。

 顔は、沸騰しそうなほど真っ赤になり。

 最初弱っている彼女だ、このままだと、マフィンは倒れてしまうんじゃ?

 やめさせた方がいいと思いもするものの、遅く。

 アビーはまた、何か彼女に仕掛けるつもりで。

 「はぐはぐ!」

 「?!あび……んぅ~~~~~~!!!!!」

 「!!」

 今度は、マフィンを顔を、自分の胸に寄せて、埋める。

 されたマフィンは、途中アビーの名前を口にしようとしたが。

 埋められてしまい、くぐもった声になる。

 その光景に、見ていた俺まで、顔を赤くする。

 マフィンは、埋められていながらも、体をじたばたさせていた。

 ……その乱れっぷりから、力の奔流が見られなくなる。

 アビーがどうやら、これは本当にマフィンを止めてみせたのだ。

 「……。」

 安心するところであるが、アビーがやっただけに、何だか頭が痛くなる。

 止めれはしたが、マフィンに迷惑が掛かったと思い、何だか悪く感じる。

 

 「……。」

 マフィンの怒りが収まったところで、やっと家の中に案内されるが。

 例の子どもがいる、広間まで一切無言であり。

 怒ってはいないが、恥ずかしさのあまりにってやつか。

 案内され、広間の机に、座らされたら、マフィンは、小さく何か用意すると、口にして出ていってしまう。

 「……。」

 ここまで、何だか態度がそわそわしいのが、気に掛かり。

 また、だからで、耳を澄まして、気配を追う。

 どこかウロウロした足音が、やがて台所に行って、お湯を沸かし。

 沸騰を告げる、やかんの笛の音色が聞こえたなら、何か淹れている音を立てた。

 足音が、こちらに戻ってきたら、その両手に盆が載せてあり、その上には、俺たちのために出すであろう、飲み物があった。

 香りからして、お茶ではない。

 独特な、香ばしさを感じるものは、コーヒーであるらしい。

 へぇとつい関心を覚える。 

 この家には、お茶だけなく、訪ねる者によっては、出すものを変えることができるよう、用意されているのかもしれない。

 「!!」

 それよりも、驚くのは、マフィンの姿。

 いつの間にか、髪を整えて、かつ、顔もどこか、生気を取り戻したような。

 ただ、気恥ずかしさは感じ取れて。

 どうも、先の取り乱した様子といい、アビーに慰められたことといい、感じる色々な感情が混じった、何とも言えない様子。

 らしいけれど、まだ、らしくはない。

 マフィンは、何だか手がおぼつかない感じで、机にコーヒーを置き、薦める。 

 「……。」

 気になるからと、マフィンをじっと見ていたら、余計に顔を赤くして。

 「な、何よっ……って、そうじゃないわ。ごめんなさいね。」 

 「!」 

 「……さっきのことよ。ごめんなさい。私もどうかしていたわ。あなたたちに迷惑を掛けるなんて……。あんなに、取り乱してしまって……。」

 普通なら、マフィンは軽く叱るだろう。

 だが、さっきのこともあってか、マフィンは急にしおらしくなり。

 深々と頭を下げてきた。

 よっぽど、恥ずかしくなってたまらなかったらしい。

 「いや、いいよ。俺も気にしていない。」

 俺は首を横に振り、それほど気を使わなくていいと言い。

 「いいよいいよ!だって、マフィンちゃん、あたしたちを傷つける様な真似、しないもん!誰だって、機嫌が悪い時あるし!えへへっ!」

 アビーもらしいフォローを入れてくれた。 

 「……むかっ。……むぅううぅう……。」

 なお、アビーの言葉を聞いたなら、一瞬マフィンは苛立ちに、ピクリと体を跳ねさせたが、押し黙ってしまう。

 「……。」

 その様子を、沈黙して見守るっている。

 ……それは、多分、アビーには言われたくないという、態度の裏返しなのかもしれない。

 いつも、マイペースに色々あれこれ、そう、例えば、昨日みたく、折角用意した服を、たった一日で泥まみれにされたりと、続いたなら、確かに。

 だが、苛立ち以上に、今回は流石に取り乱して恥ずかしく。

 理もあって、怒るに怒れないのだ。

 「……はぁ……。アビーに言われるなんて……。ショック。」

 溜息と共に、マフィンは脱力する。

 もうどうしようもない、マフィンもまた、自分に用意したコーヒーを啜るため近くに座った。

 マフィンは、座ったなら、目覚めのためにか、気分転換にか、思いっきり、用意された物を飲み干した。

 「う~~~~~!!!」

 涙目見せながら、唸る。

 ブラックコーヒーだ。物によるが、苦そうに。

 そのおかげか、マフィンはようやく頭をすっきりさせて、話ができるようになる。

 「……うぅ。やっぱり苦い。……は置いといて。……で、今日は何しに?」

 苦み残るままだが、それ以上に、何の用事かと俺たちに問うてきた。

 「!」

 ようやくと、俺も気づき。

 話に移るかと、俺は一呼吸置いた。

 「……ええとさ。マフィンが言った通りの、例の子どもが気になってさ。」

 本題として、自分の言葉で皮切り。

 「……そうね……。」

 その話から、マフィンは眉をピクリとさせる。言いにくさも、感じられる。

 「……ふぅ。私が寝不足の、原因にもなっているのだけどね。あの子、昨夜、突然起きたら、レオおじさまのように吠えていたのよ。スフィアだって、吠えるみたいに輝いて。……大騒ぎだったわ。」

 言うことを躊躇っても、どうにもならないとマフィンは、一息ついて。

 その子どもについて話し出した。

 「……。」

 聞いていて、俺はデジャヴを感じてしまう。

 というか、実際見ていたという気がしてならない。

 やっぱり、本当に見えていたのかな、俺。

 だが、どうであれ、証明することもできない。

 このことは黙って、マフィンの話に聞き入るしかなく。

 「……ねぇ。じゃあ、今その子は?」

 代わりとして、同じく気にしているアビーが口を開く。

 「……よく眠っているわ。私の気も知らないで、て言いたくなるぐらいに。」

 マフィンは答え、そっと、向こうに眠っている子どもを見る。

 少し、憎らしいそうにしているのは、やはり寝不足からで。

 さておいて、俺もアビーも見て。

 また、静かな寝息を立てている様子から、昨日とは違って、安堵して眠っているようにも見受けられる。  

 「!」

 アビーは、そんな様子に、何か思い立つ。

 思い付いたなら、マフィンに向き直り、何だか、慈しむように微笑んでは。

 「ねぇ!マフィンちゃん!頭撫でてもいい?もっと安心すると思うの!」

 突拍子もない感じに、言った。

 「……意地悪するんじゃないんだし、別にいいと思うわ。きっと、寂しいのかもしれないし。それに、アビーが言って、聞く人じゃないし。」

 「わーい!やったー!……でも、マフィンちゃん。最後のはひどいよー!」

 「気にしないで。独り言。気にしたなら、ごめんなさい。」

 「むー……。」

 そんなアビーに、諦め気味に紡ぐと、アビーは喜ぶが。

 最後の、マフィンの愚痴に頬を膨らませる。

 マフィンは、あしらい、宥めてしまう。

 アビーは、そうして、不満残るものの、謝られると怒るに怒れず。

 まあ、だからといって、気にし続けるアビーでもない。

 すぐに切り替わり、先の不満どこへ行ったやら、そっと、その子どもに寄って。

 頭を優しく撫でてやる。

 見ると、より安らかな顔になっていた。

 見ていて、アビーはより、慈しむかのようだ。

 その表情のまま、今度は、俺を向いてきて。

 「ねぇ。大和ちゃんも一緒に!」

 「!」

 俺を誘ってきた。

 意図は分からないが、俺は頷き、アビーの近くまで寄る。

 「撫でてみてよ!可愛いよ!」

 「……ん。分かった。」 

 何だか、一緒に愛でよう、そんな風がしてくる。アビーは言って、示す。

 俺は、言われるがまま、そっと、手をやった。

 「?!」

 と、別の反応がある。 

 スフィアだ。

 子どもの胸元にある、スフィアが輝きだす。そう、夢と同じような反応。

 その反応に、俺はつい、目を丸くしてしまい。

 「うぉー!!すっごーい!!」

 「ちょっと!!な、何?!」

 一同をも、驚愕させる結果になった。

 強力な振動が放たれ、家中を揺らす。

 何が起きたのか、俺も理解はできないが、どうも、俺と呼応して?

 その輝きの中、持ち主の子供は目を開いていき。

 口もまた、動く。

 「……ウィザード……?」

 「!」

 ある言葉が紡がれ、俺は、はっとなった。

 ……ウィザード……。

 その言葉紡ぎ、かつ、はっきりと視界が開けたなら。

 子どもはまた、俺と同じように、はっとし。

 「ウィザード?!ウィザード!!!!!あ、あああああ!!!」

 「?!」

 見開いたなら、子どもはその、誉れ高き名前を口にし、興奮。

 そのあまりに、いきなり俺に抱き着いてきた。

 いきなり抱き着かれ、俺はどう反応すればよいか分からずにいる。 

 「ウィザード!!!お、お願い!!!父さんたちを!!!皆を!!」

 「?!」

 そのまま揺り動かされ、視界はがくがく揺れ、混乱。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ