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【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
こうくうぼかんのにちじょう
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みずぎたいかいかいさい!

 なお、ソードは見渡して、意外そうな顔をするが。

 すぐに先の、険しい表情に戻る。 

 「……奴らの暇潰しさ!!あの、イルカどもの、な!」

 「?!」

 本題として、言い出してくる。

 俺はまた、ぎょっとしてしまう。

 「……ひ、暇潰し……?」

 「ああ、そうだ!暇潰しだ!単なる対潜哨戒も面白くねぇだろうさね。んで、月一でこんな突拍子もないことしてんのさ。いざという時、奪還するような作戦のためだって。……付き合わされる俺たちゃ、いい迷惑だぜ!」

 「……。」 

 ソードの言葉は悪いが、要はサカマタさんたちの訓練のようだ。 

 ただ、いきなりなものだから。

 ソードにしては珍しく、いい迷惑だといった具合で。

 「?……いい迷惑って、じゃあ、その服の染みが?」

 「!」 

 レオおじさんが、質問するように聞くと。

 それは、ここにソードが来てから気になっていたことだが。

 またまた、何でそんな染み?

 なお、いわゆるカレーやミートスパゲティ。

 お昼に食べたオムライスの染みではない。

 およそ、食欲をそそらない、蛍光色のような色合いだったけれど。

 「いいねぇ!その質問!その通りだよ!!あーいーつーらー!!俺は標的扱いにして、これだよこれ!!!」

 「ええと……?」

 レオおじさんの言葉に、ソードは思い出しの苛立ちを露にしては。

 答えを出してくれる。

 だが、その露の様に、答えにまだ、状況が呑み込めないでいる。

 「俺は、訓練上テロリスト扱いされて、実際撃たれたんだよ!!これは、そのペイント弾の染み!!ぐぅぅぅ!!!思い出したら、腹立ってきた!!!」

 「!」 

 俺の様子を鑑みてかは知らないが、はっきりと言うことには。

 どうも、ペイント弾という殺傷能力のない弾で撃たれたということだ。

 訓練だからだろうが、実弾じゃなかっただけでも良かったということか?

 だが、それで怒りを収めてはくれないだろう。そういうわけじゃない。

 この怒り様は、勝手にターゲットにされた挙句、撃たれて、とのことで。

 いきなりな苦痛に、それは苛立つものだ。

 「……じゃあ、先の放送通り、格納庫に向かえばいいのかな?」

 怒りを収めるための言葉は思いつかない。

 だが、目的があるなら、言われた通り行ってみようと思う。

 今は、どう声を掛けても気は収まらないだろうから。

 「ああ!……あと、そっちの連れもいるだろうよ?」

 「!」

 腹の虫を収める一言として、思い付いたことを述べたなら。 

 ついでだが、こちらの目的に合いそうな言葉が返ってきた。

 なお、腹の虫はまだ、収まっていない。そこは致し方ない。

 一方でこちらには朗報。

 アビーやマフィンたちの居場所が分かって、ほっとした。

 レオおじさんや、エルザおばさん、シンに向き直ると。

 こちらも少し、安心した様子を見せてくれた。

 「……なら、俺も行くよ。」

 そこに行けば、二人がいると分かったなら、行こうと俺は思う。

 それを言い出すと。

 「!……大和が行くってんななら、俺も!」

 「僕も!」

 「……あたしも行くよ。」 

 残る三人も、同意に頷いて。

 これで、俺たち村一行は、揃っていける。

 見ていたソードは。

 「……へへっ!頼もしい。正直、俺一人だったら突入は嫌だったけど、ウィズたちがいるなら、何とかなりそうだ!」

 ここでやっと、いつもの、ニヤリとした笑みを浮かべて、安心に言ってきた。

 こうして、言われた通り、格納庫へ向かう。

 ソードを先頭にして、向かう矢先。

 「!」

 と、道中少しだけ気になったことがある。

 「……ええと、ソード?」 

 「ん?どったの?」

 それは、ソードにであり。声を掛けたなら、ちらりと見ては、聞いてくる。 

 「……その銃って、まさか本物?」

 なら、気になったことをと、聞くには。

 ソードが手に持っている、拳銃のことであり。

 「ん~……。」 

 「?」

 しかし、はっきりと答えない。

 むしろ、どこか意地悪そうな笑みとなる。 

 「どっちだと思う?」

 「!」

 答えの代わりとして、逆に質問をされて。

 「……。」

 答えに窮してしまう。

 ……よく分からないが、まさか、本物?

 嫌な予感がする。

 「正解は、ウィズ君の体で試してみましょう!」

 「?!ひぇ?!」

 答えに窮していると、俺の体にその銃を突き付けて来て、ニヤリと笑った。

 背筋がぞくりとしてしまい、変な声を上げる。

 答え合わせとして、俺の体に聞く、つまりは、撃ち込んでみるということで。

 それはつまり、……本物だったら。……。

 怖くなった。

 「ひひっ!冗談だよ。んなおいそれと引き金は引かねぇ。正解は、サカマタどもに聞けば分かるさ!!」

 「……。」

 ちょっとしたジョークとして笑いながら。

 ソードは銃を下ろして、また前方に向き、進んでいく。

 俺は、ほっと胸を撫で下ろすが、拭えない不安が一つ。

 ……このままだと、サカマタさんたちに何かしかねないんじゃ? 

 ソードの様子に、ふと感じた。

 

 「!」

 やがて、格納庫に来ると、食堂で見る人だかりがあり。

 似つかわしくないと思えてしまう。

 が、何事かは見えず、何とも言えない。

 通路まで人だかりがあり、その先を見えないでいる。

 「あー!!はいはい!どいたどいた!!ウィザード御一行のお通りだい!」

 「?!えぇ?!」

 その人だかり、先導するソードは邪魔に思えて。

 開くための口上に、……俺や俺たちを使っていた。

 耳にして、俺は気まずく思えてならない。

 「!お!ソードは別として……。ウィザード一行か。へへ!んじゃ、初めてということで、道開けてやろうぜ?」

 「!ああ!」

 「この艦恒例行事!サカマタん所の出し物さ!楽しんでくるといい!」

 「!皆さん!」

 ソードのこれは功を奏するか。

 前方にいた人だかりは気付いたなら、次々と道を開けてくれる。 

 「……ええと、ありがとうございます。……?」

 ありがたく思い、俺はお礼を続けるものの。

 だが、果たして正しいか分からず、最後は曖昧なことに、首を傾げてしまう。

 「へぇ!今日は皆優しいんだな!ありがてぇ!普段ももっと、俺に優しくしてくれたら、いいのにな!」

 代わりに、より嬉しそうなのはソード。

 今日の皆が優しいことに、心躍るようだ。

 「えぇ~……。」

 「いや、ソードは……なぁ……。」

 翻って。

 前方にいた隊員さんたちは、ソードの言葉に、あんまりいい返事をしていない。

 違和感だらけだと訴えてきてはいた。

 ……どうやら、その様子にソードはあんまり歓迎されていないみたい。

 道を譲るのも、ウィザードたる俺がいるからで。

 残念ながら、ソードの人徳ではないらしい。

 「へへっ!いいよ~だ!」

 なお、ソードは気にすることはなく、彼らの違和感を一蹴して。

 むしろ、それに対しての怒りよりも。

 サカマタさんたちからの攻撃による怒りの方が上回っているのだろう。

 意気揚々も感じるがそれは多分、サカマタさんたちに反撃できるからか。 

 都合よいと。

 「……まあ、ソードがそうなら。」

 「察し悪。……まあ、こいつがそんな察しがいいわけないし……。」 

 ソードに色々言っていた隊員さんたちは、最早諦めて。

 ソードには渋々通すようにしていった。

 そうして、格納庫に進めば、隊員さんたちがある一点を見つめていて。

 今現在、物品が格納されて広くない場所ながら、その一点とはと仰ぎ見れば。

 「!」

 色々なコンテナ、戦闘機、部品が整理された中。

 空きコンテナを敷き詰めて、ついでに、タラップを備え。

 かつ、大音響を放てるスピーカーをあてがった物が目につく。

 貧相ながらも、横断幕があり、水着コンテストとでも書いてあるか。

 この軍用物品だらけの格納庫において、そうであっても十分に目立つ。

 つまりこれは、ステージ。

 簡素でありながら、十分な機能を持っている。

 このステージを用いて、なるほど、催し物をやることか。

 「さぁて……。」

 「!」 

 俺たちは、それがよく見える場所まで進むなら。

 ソードは一息つき、ニヤリと笑む。

 ようやく、サカマタさんに手が出せるといった感じか。

 《へーい!!野郎どもー!!!》

 「?!うわぁ?!」

 そのタイミングで、スピーカーから大音量で音声が流れるなら。

 俺は、耳を塞ぎ、飛び退きそうになる。

 何事と思い、見渡せば。

 「!!」

 花火の爆発音響くなら、ステージに人影が一つ現れた。

 シルエットといい、特徴的な、シャチを思わせる尻尾といい。

 サカマタさんだ。

 《今月ももう終わりだー!!盛り上がって行こうぜー!!》

 現れたなら早速、盛り上げるための一言を告げる。

 あるいは、催促か。

 「「……うぇ~い……。」」

 「……あれ?」

 ……が、予想外れて、あんまり盛り上がってこない。

 見れば、観客たちは、どこかうんざりしている様子を露にしていて。

 ……毎月恒例で、付き合わされたら、うんざりもするのかもね。

 《うん!!皆元気がよろしい!!》

 「はぁ?!」

 なお、サカマタさんは意外な反応を示し。

 これでも満足か?

 問いたくなるし、何だか変だ。一体どういう神経をしているんだ?

 俺は、つい、その反応に声を上げてしまう。

 《それじゃあ早速!毎月恒例!〝ドキッ!美少女だらけの水着コンテスト!何かあるかもね!!〟開催しまーす!!》

 「!」

 観客の反応よそに、サカマタさんは進行を続ける。

 その際、ライトが照らされ、その姿をより鮮明にした。

 サカマタさんは、普段の服装や、今朝見た服装とは違い。

 レオタード風の水着になっていて。 

 いかにも主催者であって、参加者とでもいうような感じだ。 

 「違うのがいるぞー!!」

 「ぶー!ぶー!」

 「シャチは海の中で魚でも追いかけてなー!」

 しかれども、その姿にはブーイングが飛んできて。

 皆が感じたことには、このサカマタさんさえ、参加するか、ということらしく。

 興冷めも甚だしいと。

 ……いや、そもそも興なんてなかった気もしたが。

 この場合、余計な冷や水といった具合か?

 《……むかっ!》

 「!」

 その反応にだけはよく感じ取っていたようだ。

 サカマタさんは、笑みを浮かべていたが、額には青筋が浮かび上がっている。 

 ……明らかに、怒っているのだが。

 《あたいも少女だぞぉ(はぁと!肉体は実りに実ったもんだが、心はまだ、少女のそれよぉ(はぁと!だから、ふざけた奴らはお・し・お・き!》

 ニコニコと笑いながらだが、明らかに怒りを露にしている。

 挙句の果てには、どこに収納していたのか。

 ライフル銃まで取り出して、構えてくる。 

 それだけなら、単なる威圧で済むが。

 「?!」

 容赦なく、言った本人付近目掛けて、怒り露の発砲をした。

 ぎょっとしている間、床に命中するなら、焦げ目を作る。

 どうやら、持っている得物は、本物のようだ。訓練用ではない。

 「?!どぅわぁああ!!」

 「味方を殺す気かぁ!!!」

 「に、逃げろぉぉ!!」

 慌てふためいて、隊員さんたちは散り散りになりはする。

 「!」

 その一群の中に、フィーさんたちを見掛けた。

 その散り散りに逃げる中。

 フィーさんたちはあろうことか、避難先を戦闘機の下にする。

 ここからは盾などの、避難場所には不適だが。

 ステージ上から見れば、射線軸的に、十分な遮蔽物になりえる。

 だが……。

 「?!あ!!!てめぇら!!!俺の機体を!!!」

 気付いたのはソードで、よりにもよってその機体はソードの物のようで。

 フィーさんたちを見て、吠えてきた。

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