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【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
こうくうぼかんのにちじょう
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どーしてつかまったって?

 「……若い人限定なんですよ。その、あの、お年を召した方は……。」

 「あ?!」

 「?!ひぃぃぃ!!」

 「……。」

 その先が紡がれるや、俺は、……聞かなかったことにして。

 そっと部屋に戻ろうとする。

 なお、そう言った隊員さんは。

 再燃したエルザおばさんのすごまれに、また悲鳴を上げてしまう。

 流石に、年のことは禁句だと思う。だから俺は、聞かなかったことにした。

 「?!」

 しかし、このことについて反応したのは、俺だけじゃない。

 レオおじさんもだ。

 レオおじさんもまた、俺と同じようにしていたが、一部が異なる。 

 口を押えていた。

 具合でも悪いか?あの言葉を耳にした後、さもそんなように体を震えさせている。

 ぎょっとしたが、何でだか、首を傾げると。

 「?!ば、バカ!!!そんな顔すんな!!」

 「え……?」

 「わ、笑っているのが、バレる!!!!」

 「……。」

 注意されることには、今笑っているから、バレると何されるか分からないと。

 ならば触れまいと、閉口する。

 だったのに……。

 「ひぃぃぃ!!お助け~!!」

 エルザおばさんのすごまれから、発展してか何か言われてか。

 あるいはまた、すごまれてか、情けない声が上がるものだから。

 「ぶ、ぶふっ!!」

 笑い声は、端から噴出する。

 「がぁはははっ!!!や、やべっ!漏れちまう!!ああでも!!これは、よりにもよって、母ちゃんにそれ言っちゃ!!この世が終わる……っ!で、でも、笑いが止まらん……っ!!だ、誰か、止めて!!」

 火山の噴火のように広まってしまえば、もう、いつもの豪快な笑い声に。

 我慢していたのが災いし、止められなくなってしまっていた。

 俺は、何だか頭を抱えてしまう。 

 最早、この笑いは止まらない。

 こちらでは止められない。俺では、どうしようもなかった。

 だが、俺ではない誰かが止めてくれる。

 また、一際大きな、壁を殴る音が響くなら。加えて、冷徹な視線もくる。

 「?!」

 「?!うぁ?!」 

 その激しい音に、俺は飛び上がるが。

 レオおじさんは加えて、笑い声を止めて、青冷めて、口をパクパクさせる。

 加えて、こちらの部屋の扉。

 ノブが動き、ゆっくりと開いていくなら、異様な気迫もついてきて。

 俺はぞっとするが。

 何よりもレオおじさんは、青冷め挙句、ガタガタと震えだしてしまう。

 「あ~~~~ん~~~~た~~~~~!!!!!」

 扉が開ききる頃には、地の底から響く、おどろおどろしい声が伴って。

 気迫は倍増し、それは、レオおじさんだけなく、俺までも震え上がらせる。

 姿見せたのは、怒りにか毛を逆立てるエルザおばさんである。

 この瞬間に、逃げ出したくなるものの。

 入り口はエルザおばさんがいて、不可能である。

 「!!い、今だっ!逃げろっ!」

 なお、こちらに気が移ったことが幸いしてか、隊員さんは無事逃げ出す。

 駆け出した音が響くが、エルザおばさんは追うことはせず。

 むしろ、自分の旦那さんであるレオおじさんに関心が行っているようだ。

 「ひっ、ひぎゃぁあああああああ?!」

 レオおじさんは、その、毛が逆立つエルザおばさんを見て。

 今度はこちらが悲鳴を上げてしまう。 

 逃げようにも、逃げられない、固まるしかなく。

 「?!」

 すぐに、エルザおばさんに掴まれてしまう。 

 最早これには、強い獅子の姿はない。情けない、狙われた獲物でしかなく。

 エルザおばさんは、巨漢のレオおじさんの体を引き寄せ。

 やがて、徐にその両頬に手をあてがった。

 思いっきり、引っ張り上げるなら。

 「あぁあああああああああああああああああ!!!!」

 ……レオおじさんの悲痛な叫びが部屋中に響き渡った。

 いや、部屋だけじゃない、下手をすれば、艦内全域に響くほど。

 その荒獅子の力による、頬つねりは、しばらく続いた。


 「……。」

 続いた後、エルザおばさんの頭も冷えて、静かになる。

 レオおじさんは解放されるなり、痛む頬をさすっていた。

 だが、気まずさはまだ残り、何も言えないでいる。 

 「かーちゃーん。ごめんよ~……。」

 その静寂が嫌で、レオおじさんは痛みに弱々しく言い出すことには。

 謝りであり、痛みへの涙も添えられるなら、どこか心を打つような気もする。

 「……はぁ……。」

 エルザおばさんは、呆れの溜息吐いて、そっと口元に笑みを浮かべる。

 「……あたしもあたしさ。ごめんな、あんた。」

 溜息の後は、こちらも謝罪。

 「……それにしても、なぁ。」

 レオおじさんは、まだ残る気まずさに、話題を変えようとしては。

 だが、痛みに腫れ上がった頬では、どこかおかしく。 

 「……こんな、おたふくみたいな頬じゃ、何ともかんとも……。」

 自分でも自覚があるか、何とも言えない様子。

 「へへん!いいことじゃないかい!福が来るよ!」

 エルザおばさんは、そんなレオおじさんへ。

 小馬鹿にするように笑みを浮かべては、言ってきた。

 「……う~。んなことよりなぁ。」

 レオおじさんは、相変わらずの複雑さで、そうではないとして。

 「!」

 ちらりと俺を見た。

 俺への、助けを求めるようなもので。

 なお、何もこう。

 ずっと頬の痛みについて会話を盛り上げようとするわけにもいくまい。

 「……。」

 俺は、軽く考えるなら。

 「……その、喧嘩とかはそれまでにしておいて……。」

 言い出す。

 「……アビーや、マフィンはどこに?」

 と。

 話題を切り替えて、エルザおばさんに振った。

 「!」

 エルザおばさんは、耳をピンと跳ねさせて。

 軽く咳払い。

 口を開いてくる。 

 「あたしもよく知らないが、いきなり武装した隊員が来てな。」

 「ええ。」

 「奪還訓練だか、何だかってことで。で、だ。後は、救援として、二人を保護して……まあ、ちょっと強引だが、って流れだと。その後は、よく分からん、一体何をするのやら、は。一応、二人は理解して、付き合う流れだったけどね。」

 「……はあ、なるほど。……?」

 状況を簡潔だが説明してくれる。

 一応の状況はつかめた。

 どうも、簡潔に言って、隊員さんたちが訓練をした様子だが。

 理由は分からず。目的も分からない。

 そのため、行動は想像できても。

 目的が分からず、曖昧な返事でしかできないでいる。

 それは、エルザおばさんも同じで。

 疑問がまだ、残るかのようだ。

 「……なるほど、……分からん。」

 レオおじさんも同意見。

 「……?」 

 シンもまた、首を傾げる。 

 「……誰かに聞いてみる?」

 俺が提案することには、誰かに聞いてみるとのことで。

 「!そりゃいいな!」

 レオおじさんは、顔をぱっと明るくしてきた。 

 「……でもさ。誰に聞くんだい?」

 エルザおばさんも賛同するが、では誰に聞くとの問いもあり。

 「……分っかんないや。ビリーさん辺りに聞く?」

 誰に聞こうにも、だが俺にはアイデアはない。

 とりあえず、ビリーさんの名前を上げたが。

 他に思い付くのは、フィーさんぐらいだ。

 「……。」

 ただ、いまいちピンとこないでいる。

 「……まあ、何だ。別に悪いことされないんだろう?待っていれば、帰ってくるかもな?」

 レオおじさんは、何のアイデアも浮かばないこの状況に。

 呑気な感じの意見を出してくる。

 「……かなぁ?」

 味方である以上、不安なことはないが。よく分からず、俺は首を傾げて。

 けれど、現状有効な手立てがない以上、これ以上の追及もできない。

 その意見に、従うしかなく、現にエルザおばさんも、シンも何も言えない。

 「?!」

 と、そんな折。

 艦内放送が行われるか、ノイズ交じりの音声が響いてくる。

 《えー……えー……。てすてす……。》

 《姐さん!ちゃんと放送できてまっせ!》

 《うぃぃ!ありがてー!》

 「?!こ、この声は……!」

 ボリュームなど、調節していてか、本題とは違う。

 途中音声が聞こえてくるなら、聞き覚えのある声で。

 耳がピンと跳ねてしまう。

 《えー!この後お暇な人は、どうぞ格納庫に集合!》

 「!」 

 次には、本題の模様。

 耳を立てていると。

 《毎月末金曜日恒例!!〝ドキッ!美少女だらけの水着大会!何かあるかもしれないね!〟を開催!!推しメンはいるかなー?》

 「……。」

 《姐さん!放送終了っす!!》

 《うぃ!切っていいぜ!》

 ……本題を言い終えて、さらに続いて。

 終了間際の一幕起きては、その放送も無機質な切断音で終わる。

 俺は、黙って聞いていて。

 何とも言えない気分となるが、内容から、サカマタさんだとは分かった。

 が、関係があるようなないような内容で、いまいちピンとこない。

 「!」

 と、放送が終わった直後からか、誰か駆け出してくる足音が響いてくる。

 何事とまた、気になって俺は扉を開けて、今度は外へ出ると。

 「?!ソード?!」

 通路に駆けてきたのは、ソードだった。

 ……だが、その様子は妙である。

 ソードではあったが、頭に血が上っていて。

 また、服装にやたらとカラフルな染みがいくつもある。

 加えてその手には、らしくなく拳銃が握られていて。

 怒り露にして、今にも飛び掛からんとしているようだ。

 「!ウィズ!」

 俺の登場に気付くなら、意外そうな顔になる。

 飛び掛からんとして駆け出していた足に、急制動を掛けて。

 勢いを減らし、俺の眼前に停まってきた。

 「!ソード!」

 またまた、俺はソードの名を出して。

 そのただならぬ様子、聞きたく、また口を開くなら。

 「……どうしたんだ?」

 と。

 「!……見てねぇのか?」

 「?な、何を?」 

 俺が聞くなら、その答えをとする前に、ソードは眉を潜ませて言ってくる。

 だが、問いに俺は答えられない。どういうことだろうと、首を傾げる。

 「武装集団だよ!……これ幸いと、人を攻撃したりしやがって。んで、挙句の果てにゃ、ウィッチまで拉致る始末!!」

 「!!」

 ならば、どういうことかをソードが説明してくれる。 

 聞いて俺は、目を見開いて。

 「……待って。もしかしてそれって……。」

 「!……ああ。待ってやる。」

 何かに気付き、俺はまた、部屋に戻るなら。

 「エルザおばさん!」

 「!何だい?」

 エルザおばさんを呼ぶ。 

 俺がまた戻ってきたことに気付いたエルザおばさんは。

 応じるように声を上げてきた。 

 「……実は。」 

 俺は、早速と言い出すことには。

 「その、航空隊のソードの方でも何かあったらしく。エルザおばさんが見たような武装集団に、って。」

 「!!」

 と。

 すると、エルザおばさんはぎょっとして。 

 「!他の連中にも何かあったのか?」

 レオおじさんはまた、聞いてきて。俺は、頷いて応じる。

 「……一体全体どうしたってんだ?」

 頷きに理解を示すなら、一体何がとレオおじさんは疑問に首を傾げて。

 「決まってんだろ!」

 「!!」  

 そんな折、俺が聞いていた途中から。

 思いっきり扉を開き放っては、ソードが言い出してきた。

 正解さえ、言い出しそうだ。

 思わぬそれに、俺はついぎょっとしてしまう。 

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