ももちゃんの胃袋
「「「か、か、か、かっこいい〜〜!!!」」」
女性陣が一斉に叫び出してびっくりする。
「やっぱりCEOは最高!」
「爽やかな身のこなし!」
「あのキラリとした微笑み!」
「あのスーツの着こなし!」
お兄さん、モテるんだ。直くんの人気が二分されて安心だ。ホッ。
「やったー!アイスだよ!しかもいいやつじゃん!オーガニックアイスだって!新入社員から好きなの選んでー!」
塚本部長が声をかける。…アイス。
「本田さん、俺一人で行くから、アイス食べて。」
高田さんに声をかけられる。
「え、でも…」
仕事だし…。
「会社の冷凍庫大きくないから、他の営業行ってる社員の入れたら冷凍庫埋まるから。CEOからの差し入れだし。」
「分かりました。」
どうもアイスが私を呼んでいるようです。ヤッター!
「俺出かけるから先に選ぼう。俺イチゴ!取っててな!」
新入社員を押しのけて高田さんがアイスを選んで出かけていった。
「高田は本当にCEOが好きだなー。ほら、本田ちゃんも選んで!」
塚本部長に呼ばれる。アイスアイス。
(高田さんってお兄さんの事が好きなんだ。かわいいかも。)
「何がありますか!?」
なんにしようかな!ワクワク!
「イチゴ、オレンジ、マンゴー、葡萄…」
どうしよう。迷う。全種類食べたい。
「直くん、オレンジにして、一口ちょうだい。」
直くん様がいらっしゃるじゃない!これで二種類楽しめる!
「おーい、いちゃつくなー!!」
塚本部長にイジられる。営業部はある程度軽口が許される。このくらい言っても大丈夫。
「…どうぞ。全部食べて。」
直くん様が一口どころか全部くれるって!直くんったら流石にそれは太るわよ。
「本田ちゃんは食いっぷりがいいな!数多いからもう一つ選んでいいよ。他の新入社員も食べたいやつは取りな。我社の差し入れは逆年功序列だ!」
ほー。さすが塚本部長!さすがお兄さんの会社!さすが直くんのお兄さん!
「ヤッター!!じゃあ私マンゴーとオレンジとりんご!!」
3つ手に持って食べよう!夢の食べ方だ!!
「あ~もう、本田ちゃん受ける〜。直くんいいの?」
「はい。」
「そっか、そっか。CEOもさ、会社で出たお菓子持って帰ってたなー。弟にあげるって。」
「…そうですか。」
直くんの分を私がもらったことを塚本部長が気にかける。
(お兄さん食べずに持って帰ってたんだ!今の直くんみたい。優しい!)
「いい兄ちゃんだな!」
塚本部長はお兄さんのことを慕っているんだろうな。ここにいる先輩社員達も皆。…そんな感じがする。
「はい…」
これは直くん照れてるな。ふふ、かわいい。写真撮りたい。ダメかな。
少し…直くんの元気が、戻った気がする。
「いっただき、まーす!!」
…美味しい!まろやか!何本でも食べれそう!至福〜。
(直くん様、お兄さん、どうもありがとう。一生ついていきます。)




