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TSしたら美少女だった件~百合ルートしか道はない~  作者: 秋膝ニーサン
なんだか休んでる間に事が進んでる件
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「事件も納まるかと思ってしまった件」

1/17サブタイ変更。

………突然だが、俺の学校ってやたらと変な奴が多い気がする。

糸目系強者感のする先輩、厨二病が抜けきらない男、やたら強い体育会系バカ、ヤンデレ、女好き、そして変なものを首に付けていた先生。

少なくとも一校あたり一人いればすごい、的なレベルの奴が俺の知る限りでも六人いるとか普通は無いと思う。

しかもそれはほとんどが(糸目系強者感のある先輩は郁馬経由で聞いた)俺の知り合いだなんて、なにかしらの作為を感じてしまうよ。

あー、なんでだろうなー。なんでここに来て神から始まる誰かさんの干渉があったんじゃないかと思ってしまうなー。

だって俺はいわゆるノーマル………まぁノーマルな奴はTSなんてしないだろうが、少なくとも俺そのものはノーマルな人間だから、自分の力だけであんなメチャクチャなメンツを引き寄せられるわけがないんだよ。


いや、うん、一応神の干渉が無くても俺の周囲の濃いメンツは揃っていたのは認めるぞ。

しかしだな、最近俺は理不尽=神という謎の式が成り立ってしまっていて、それを基準に考えるとあまりイライラしないで済むからそれを使っているわけだが………何か問題はあるだろうか、神以外に誰も損はしないんだぞ?

嫌いなやつが勝手に嫌われようと(嫌ってるの俺だけど)構わないし、そもそもこれはいわゆる緊急避難的措置………ところで緊急避難的措置ってなに?………とにかくそれだから、俺がとやかく言われる筋合いは全くない。

むしろ誰にも当たらずに済んでいるんだから褒められてもいいくらいだ。

「田中ー、なんかさっき女子が呼んでたぞー」

………ん?なんだ山田(ただしクラスに四人いる山田四天王の内の一人)?

突然話しかけられて微妙に驚いたが、女子ってことは多分後輩ちゃんだろう。俺って女子の知り合い少ないし、わざわざ呼び出すような人間なんてそれこそ後輩ちゃん意外にはいない。

あ、いや、でもしかし大徳寺ちゃんも一応は女子だったよな。

あれか、つまるところ二つに一つってやつか………片方は嬉しい訪問者で、もう片方はマジで殺されかねない相手。

二分の一で多分死んで、二分の一でなんともない。うわぁなんだこれあまり選びたくないよ。

しかしこれから逃げて相手が後輩ちゃんだったなら少し怒らせかねないし………どうしたものか。

山田(ただしクラスに四人いる山田四天王の内の一人)に聞いてみるか?

いやダメだ。今何かしら見分ける手段を考えたけど見分けられる要素が俺に対する対応以外には思いつかない。

髪の毛の長さもパッと見ではあまり変わらないし、口調も………特に何でもない他人に対してのものならそこまで変わらないだろう。そもそも俺は後輩ちゃんが他人に対してどう喋るのか分からない。

あとは何かしら服に特徴があるとか………いやないわ。普通に制服だわ。

大徳寺ちゃんもラノベにありがちな『前の学校の制服を着ている』属性はないからウチの制服なんだよな………


………見ないでどっちが来たか確かめるのは無理そうだな。

仕方ない、ここは単純に考えよう。

俺が出なかった場合のメリットとデメリットを比べて、デメリットの方が大きければ出ることにしようじゃないか。

まず出なかった場合のメリット。それは必ず生き残れること。たとえ大徳寺ちゃんが来ていようともここに居るのなら人目が多くて手は出せないはずだ。

しかしデメリットとして………後輩ちゃんに無視したと思わせてしまうかもしれないしちょっと傷つけてしまうかもしれない。

………まぁ、こうもデメリットとメリットの差が大きいと答えは簡単だよね。

俺は意を決し、自分の席から立ちあがると扉を開いた。

「どうも田中さん、大徳寺です」

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」


………しかし、現実は残酷だ。

俺を待っていたのは後輩ちゃんではなく、大徳寺ちゃん。

今出会いたくない人ランキングで当分はぶっちぎりの一位を独占してくれそうなこの子が、ドアの前に居たのだ。

うわー、終わったね。これは完全に詰みだ。誰かの二番煎じ感が激しいけどカッコよく言うならチェックメイトさ。つまりは俺の人生の終着点。

あぁ神よ。なんでこのタイミングで俺の人生を終わらせてくれやがったコンチクショー。死ね、マジで死ね。

縦に三回回ってワンと鳴きその挙句頭を床にぶつけって死ぬがよい。もうここまで追い詰められたらお前が不幸になってくれることを祈るくらいしかないぜ。

さぁ、ドンと来いよ大徳寺ちゃん、俺の散り様を見せてやんよ………

ん?

「その、昨日は勘違いで色々やってすみませんでした」

………うぇい?

大徳寺ちゃんが、謝っただと?

恐怖の象徴、大徳寺ちゃんが頭を下げた、だと!?

ありえない、ありえないんだよ!あの大徳寺ちゃんが俺に謝るなんて、異常事態以外の何物でもないんだよ!

「いや、まさか先輩が元は男だったとは………」

あ、なるほど。つまり俺が男だったことを知ってくれたのか。

それで部長が何か耳打ちしていた何かしらのことが誤解だったと理解したんだな。

良かった良かった。これで大徳寺ちゃんを恐れずに済んだよ。

これからは脅威に感じる相手を一人減らせる。やったね俺!

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