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「流石神様、その執念深さには目を見開いてしまいそうだよ」

ピンポーン


誰かが我が家に来たことを示すチャイムが鳴る。

余談だが、このチャイムってやつは千差万別で俺の母方の祖母の家のチャイムはなんとファミリーなマートの入店音と同じだったりするんだ。珍しいのかは知らんが俺の個人的意見ではそっちの方が良いかな、と思う。

どうしてかって?そりゃ簡単さ。


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン


だってあのタイプ、連続して推してもここまでうるさくはならないじゃないか。

さっきからやたら我が家のチャイムが連打されていて、正直なところ配線を切って鳴らないように細工してやりたいくらいだよ。

そうすると隙を突かれて神の双子の姉が入ってくるからやれないのが歯がゆいけどね。

あぁ、この手が四次元を通って配線を切れたらいいのになあ。

そう思ったところで何も出来ないけどな。


しかし、まったくもってうるさいものだよ、このチャイムってやつはさ。普通なら一回くらいしか鳴らさないから気にならないのに、連打されると途端にこのザマ………親父が帰って来た時に頼んでチャイムを一回鳴ると次鳴らすまで三秒必要になる方式に変えてもらおう。

意外なところで家、というかチャイムの欠点が判明したところで………本当にこのピンポン居座りをどうしようかねぇ。

我が家は俺がまだ2歳のころ、留守番中にU字ロックを閉めてしまって閉じ込められた事件の際に破壊して以来U字ロックがないから鍵を開けて隙間から怒鳴りつけることは難しそうだし………

あぁそうだ、いいことを考えた。亮太が帰ってくるのを待って、退けてもらえば良いんだ。

いくらアイツでも不審者極まりない神の双子の姉を見掛けたら退けるか通報するだろう。不審者として。

警察にお縄頂戴される神様、不思議だが素晴らしい光景だな。

俺は死ぬほど嫌いな神様………の、双子の姉(ここ大事)が警察に連れていかれるところを想像してニヤニヤしていた。

だがしかし、俺は忘れていたんだ。神様は理不尽な物だってことを。


扉の鍵が開く。

神様の双子の姉がカギを持っている訳がないから、亮太だろうな。

となればもうすでに神様の双子の姉(長くて言いにくい)はどこかに強制退去させられたか警察に通報されたか………だな。

フハハハハハ!日本の警察を舐めるなよ!

「ただいま、兄貴」

「おかえり………ちょっと待て。なんでそいつを家に入れるんだ」

俺が神様の双子の姉の無様な姿を想像してニヤニヤどころか高笑いを(心の中で、だが)していたところに不意打ちで、しかも亮太が引き入れるという形で神様の双子の姉は我が家に入って来た。

しかも俺の質問に亮太が要領を得ない感じの表情をしている所を見るに、どうやらこの神様の双子の姉は亮太の認識をいじりでもしたのだろう。

タチ悪いな最近の神様は。本当に文句を言いたいね。出来れば物理言語で。

まぁいい、認識をいじられたのだとすれば何か矛盾が発生しているだろうから、それを探してやると………おいおい。ちょっと待てなんで亮太お前は不自然に壁に寄りかかってんだ?


何があったのか分からないが、亮太は眠っていた。

これが認識捜査の弊害とかだったらあれだな、どうするとは言わんがお仕置き決定だ。

ずいぶんと前に亮太が疲れ果てて帰って来た時、部屋に運ぶのがどれだけ大変だったことか………

「いやー、人間ってものすごくえげつなく進歩したもんですねぇ。私も何度かこの世界に来てますけど外に放置されたのは初めてですよ」

「そりゃお前の双子の妹に恨みのある奴の家に来たらそうなるよな」

神様の双子の姉は、俺の顔を下から覗き込みながらむっとした顔でそう言った。

でも恨まれてる相手の家に来たのに、何もないと思う方がおかしいよな。少なくともなにか1アクションあると考えるのが当然だろう。

………はぁ、とりあえずこの神様の双子の姉ってやつはアホなのか?というか頭の肝心なネジが抜けまくってんのか?

殴りたいね。この顔面。

俺はちょうどいいところにあった顔に向かって膝で蹴りを入れてみた。だが案の定弾かれる。

チッ、やはり物理攻撃は意味がないのか。

いずれコイツにダメージが入れられるようになりたいものだ………

「今何か物凄く不穏な予感がしたのですが、気のせいですかね?」

「残念だが、それは虫の知らせだ」

「いずれ私に身の危険が迫るとでも!?」

イエース、と答えながら肘鉄。

なんかもう俺が暴力系ヒロインあるいはヤンキー系になってきてる気がするが、もう気にしないでおこう。


神様死すべし慈悲はない!(親類も含む)

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