問題です。私の気持ちを当ててください。
昨日は、凄く楽しい帰り道。
今日は、君を置いて帰ろうとした無言の帰り道。
私が、なんで黙ってたかなんて、君は永遠に当てられっこ無いよ。特に君はね。
「…………………」
いつもうるさい私がこんなに静かだから、ビックリしたかな。
でも、なんで黙ってるのかな。とか、思った?
3メートルも開いた、自転車と、自転車の間。
3メートルが、こんなにも遠く感じるなんて。
いつもなら話し掛けられる距離だけど。
今日は話し掛けたくないから、ここちいい距離。
「さてさて、問題です。」
唐突に開いた私の口からはそんな言葉が出た。
君は、ん?って顔して、ぼーっとしてた。
「私は、何故こうして黙ってるんでしょう。当てるまで、答えいうきないけどね。」
ちょっと冷たいかな。
でも、それくらいいわなきゃ君は気づいてくれないよね。
「………………わかりません。」
申し訳なさそうな顔が見たくていったんじゃないんだよ?
君に。この、どうしようもなく伝えにくい気持ち。
こんなに明るく言ってるんだよ。
明日も、また明日も。
いい続けるよ。
私が、拗ねてるだけなんてことは、言わないもん。
そんで、ヤキモチ焼いてるなんて言ってあげないんだから。
早く、私の気持ち当ててね。