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No.916.Real Feel?
富士の樹海さまようような浮遊感
この体が まるで無いような虚無感
がんがん 響く 叫び声
どこから聞こえてくるやら
この腰に突き刺さったまま
恍惚の声をあげ とめどなく流れ出る
やたらしょっぱい汁 きちがいの瞳
ありもしない現実 映し出しては
この首をぐいぐいと締め上げていく
声もだせないのに 抵抗もできないのに
白濁とした奴を たっぷりと注ぎ込んでしまった
これは幻なのか
それさえもわからないまま
崩壊を重ねていく
闇の白さを体感するような世界感