第4-2話 森に起きた変化
どうも けとりゅーです。
いやはや。間が空いて申し訳ないです。
胃腸風邪になり、ぶっ倒れてました。
食べ物の匂いかいだりパソコンの前に座るだけで吐き気がくるのでつらかったです。
何とか回復したので再開します。
今回はマイトが10歳の誕生日をむかえ、森に行く までの話です。
あ。あとお気に入り登録12件まで増えました。
皆さんありがとうございます!
これからより良いものになっていくように頑張りますので
よろしくお願いします。 ではどうぞ。
眩しい光が窓から射し込み、朝の澄んだ空気が窓から流れる。
「…んー。朝か…。」
「あ、マイト起きたね。おはよう。」
「グレイ兄ぃおはよぅ。」
「まったく。しっかり目を覚ましなよ。」
「うん。顔洗ってくる…。」
昨日、結局なかなか寝付けなくて結構起きていた気がする。
まだ半分寝ている頭を振りながら顔を洗いに行く。
バチャッ ピチャッ
冷たい水をまるで叩きつけるように顔を洗う
「ふぅ。だいぶすっきりしたなぁ。」
眠気が取れたことで今日のことをはっきり思い出す。
今日は俺の10歳の誕生日 冒険家になるための特訓のために森に行く許可がもらえる日
一番大事なそのことを思い出すと一気にわくわくしてくる。
顔をタオルで拭き、急いでダイニングへと向かう。
ダイニングへ入ると既に父さんと母さん、グレイ兄さんがいた。
「あらマイト。遅かったわね。もう朝食の準備はできてるわよ?」
笑顔で母さんに注意された。
「ごめん母さん。」
「クレア、その辺にしておいて朝食にしよう。マイトはやっと森に行けるからうれしくて眠れなかったんだろうさ。」
「ふふっ、そうね じゃあいただきましょうか。」
その言葉とともに朝食のパンとスープを食べ始める。
母の名前は クレア・フェミル・ディケイル
昔よく父とパーティーを組んでいた冒険者仲間で魔道師だった。
父の引退に合わせて一緒に引退し、結婚したらしい。
「グレイ、マイト。朝食が終わったらいつもの修練場にきなさい。渡す物がある。」
「「はい!」」
兄弟で声をそろえて返事をし、急いで朝食をとっていく。
食器の片付けを済ませ服を着替え、いつもの場所へ向かう。
「来たな。」
そこにはいつもの父さんとは思えない、冒険者の格好をした父さんがいた。
父さんの剣術は速さと鋭さを生かした迅剣術という。
そのため速さや動き安さの邪魔となる重い鎧は装備しない。
一般的なレザー素材に似ているがどこか違うものに見える。
腕にだけは頑丈そうな椀甲をつけている。
「ここにお前たちに用意した防具と剣がある。これを装備するといい。」
「「はい!」」
父さんが用意してくれた皮鎧とグリーブ、ベルト、椀甲、ショートソードを装備していくのだが、なんだかこれだけで冒険者になれたように気になってしまう。
「すこしショートソードで素振りしておけ。木剣とは重さが全然違うからな。少しは感覚をつかんでおくといい。じゃあ父さんはすこし寄ってくるところがあるからしばらくここで練習してなさい。」
「わかりました」「はい!」
父さんがその場を離れた後俺たちはショートソードを素振りしていた。
ブン ブン と空を切る音が聞こえる。
「やっぱり重たいなぁ。」
「そうだね。僕たちが使っていた木剣には錘が入っていたけど、それの2倍くらいは重量がありそうだよ。」
ショートソードとは国兵の歩兵用に開発された剣の一種である。
ロングソードとの明確な違いというものはないが、馬上からでも歩兵に攻撃できることを考えて作られたのがロングソードらしい。
まぁとりあえずは長いか短いかで区別すればいいんじゃないかと思う。
「俺、もっと大きくなって力をつけて父さんみたいな大剣使いたいな。」
「僕はそこまで大きい剣じゃなくてもいいかな。」
冒険者に憧れて、いろんな武器や防具、魔物や魔獣の本を読んでいた。
だからある程度の知識は持っている。
でも知識だけでは実際には使えない。だからこそ経験を積むんだ。
そう思いながら、しばらくの間二人で剣をふっていた。
「あらあら、頑張ってるわねぇ~。」
「母さん。」
「お母さんからも二人にプレゼント持って来たわよ。はい。」
「母さん、このネックレスはなんですか?」
「よくぞ聞いてくれました! それはお母さんが魔法を込めて作った魔道具よ!まぁ、魔道具といってもそんな強力な効果なんてないんだけどね。効果は力をほんの少し高めてくれるくらいかしらね。今のあなたたちになら役に立つんじゃないかしらね?」
小さな効果の魔道具でも製作は難しいらしい。なのに母さんは朝食後のわずか時間で2個も作ってしまったようだ。さすがだ。
グレン兄さんがさっそく試しにつけて、剣を振ってみる。
「うん、ほんとだ!少しだけど力が強くなった気がするよ!」
「ふふっ、よかったわ♪ じゃあまたあとでね~。夜には誕生パーティーをしようと思ってるから。気をつけていってきてね!」
母さんはやっぱり楽しそうだ。
俺も自分につけようとして首の後ろに手を回す。
だけど、うまく留められない。
「グレイ兄ぃ。うまくつけれないからつけて…。」
「あぁ貸してごらん。」
グレイ兄さんに任せてつけてもらう。
「はい、つけれたよ。」
つけてもらった後、もう一度素振りをする。
たしかにさっきよりか力が強くなった感じだ。
それからまたしばらくすると父さんが帰ってきた。
「これから、森へ行く。だがその前に話しておかないといけないことがある。」
「何か問題が起きたのですか?」
グレイ兄が父に聞き直す。
「ああ。【魔光の森】の西でゴブリンの群れが目撃されたようだ。最近森の外から移動して来たようだ。もしかしたら遭遇するかもしれんから、注意するんだ。お前たちなら1対1なら負けないと思うが、まずゴブリンが単独行動することはまずない。父さんは村の自警団と一緒に住処がわかり次第掃討作戦を行う。お前たちが森に行く時は父さんが必ず付いて行く。そして、森ではそばを離れるな。いいな?」
「…はい。」「…。」
真剣に話をする父さんの話をだまって聞いていた。
話に聞くゴブリンはとても弱い。それはちゃんとした冒険者たちからすればだ。
大人の冒険者でも油断すれば危険だ。命を落とすこともあるらしい。
俺は子供だ。
夢を語ろうが目の前の不安や恐怖には勝てるとは思わない。
どうなるかもわからない。でも、俺は強くなる。
そして父さんとグレイ兄さんと共に森へ向かって進む。
自分の夢をつかむ道を進むために。
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さて。4-2話終わりです。
ちょっと文章変かな?
やっぱり難しいですね。
次回は第5話 稲荷目線の話となります。
次回予告
森を往く彼女は生き方を模索する
そして初めての狩りをする
森を歩き森を知ろうとする
だが彼女は知らなかった
危険は近くにあることを
あと補足
ステータスの素早さについて
行動速度、反射神経、反応速度、走る速さなどのことでレベルアップではあまり大きく成長しません。種族や強化系の術技などで大きく変わります。