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月と狐と輝く瞳  作者: けとりゅー
第1章 月と銀色の狐
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第3-2話 光る森に落ちる

どうも けとりゅーです。


お気に入り登録件数9件となりました。


皆さんありがとうございます!



第4話少々修正しました。


後この話は第3話のもう一人の主人公の話になります。


表現って難しいですよねー。


ではどうぞ~

夕暮れに赤く染まる空を鳥たちが飛んでゆく




ここはエクリテ国 最南端に位置するディケイル領のフェノル村


牧場や農地が多く立地する自然に囲まれた土地である


そんな村にある一つの屋敷 その屋敷の裏からは乾いた木がぶつかり合う音が響いていた。




カンッ  カンッ



そこには木剣を撃ち合う二人の少年と一人の隻腕の男がいた。



「おりゃぁー!」


「やぁー!」



二人の少年 はお互いに激しい攻防を続けていた。



「そこだっ!」


ドスッ


「あぅ!?」



背の低い少年が もう一人の背の高い少年の持っていた木剣を叩き落とす。


そして切っ先を相手に向ける



「そこまでだな。」



それをそばでずっと見ていた。隻腕の男が二人に話しかける。



「父さん。やっぱりマイトは剣術の才能があるよ。もう追い抜かれてしまったみたいだよ。」


「そんなことないさ! いっつもグレイ兄が相手してくれてるからだよ!」


「はははっ。まったく仲がいいな。にしても本当にお前たちは鍛錬が好きだな。」



父と呼ばれた男はうれしそうにほほ笑む。


彼の名前はヴァルガ・ウィル・ディケイル 45 歳。そう。この領地を治める領主である。


そして少年達はヴァルガの息子たちで、兄がグレイ・ウェル・ディケイル11歳、弟がマイト・オル・ディケイル 9歳 である。



少年達はヴァルガの言葉に元気に答える。


「もちろん好きです!僕はいつか父さんのように強く立派になり、この地を守りたいです!」


「俺も好きだ! いつか強くなって冒険者になって、いろんな世界を旅するんだっ!昔の父さんみたいにさ!」



ヴァルガはまた豪快に話いながら答える。


「ははははっ!もう何度も聞いてるよ。これからも誠心し続ければきっとなれるさ。」



少年たちも一緒に笑い出す。


広い庭に3人の笑い声がこだましていた。



「さて。今日の鍛練はここまでにしておこう。」


「「はいっ!」」


二人声をそろえる。


「あっ!父さん!」


と。そこでマイトがわざとらしく叫ぶ。


「どうしたんだ?」


「前に約束してたよね?俺が10歳になったら森に連れて行ってくれるって!俺、明日で10歳だから明日連れて行ってよ!」


「たしかに約束はしてたな。いいだろう。だが、森は危険なのはわかるだろう。父さんはその準備もしておこう。もちろん、グレイもな。」


「はい!」









   俺はずっと父さんに憧れていた。



   強く優しい 父さんのような冒険者になりたかった。



   そしていろんな場所を旅してみたい。いろんな人と出会ってみたい。






   


この村からあまり遠くない場所には夜になると光を放つ【魔光の森】という場所がある。


森が光を放つ理由はその森の木々が豊富に魔力を蓄えていることが原因らしい。



フェルノ村の特産品は農業や酪農による産物だけではない。


村の狩人達が森から手に入れてくる魔力のこもった植物や鉱石などもある。


もちろん、魔力が豊富ということは多くの野生動物だけではなく魔物や魔獣もいるということだ。


冒険者登録するには最低でも16歳からだという。


それまでにしっかりと体を鍛えて、知識もつけていたい。




だから森に行きたかったんだ。






 ~ 夜 ~ 



辺りは漆黒の闇に包まれ空には満月が輝いていた。




やっと森に入ることができると考えたらなかなか寝付けなかった。



「…。」


そっと窓から森を眺める。満月からの光で明るく周囲が照らされているが森だけはまるで自ら輝いているように光を放っていた。満月のときのほうが森の光は強くなっているような気がする。



「やっぱり眠れないのかい?」


突然声をかけられ驚く。


「グレイ兄…。」


「眠れないかもしれないけど無理にでも寝ないと明日すぐへばっちゃうぞ。」


「うん。わかってる。でももう少しだけ…。」


そういうと、もう一度窓から森を眺める。


だけど、もう一度見た時に変化があった。



「あれ?グレイ兄、森のあっちの方見て。なんだろうあれ。」


「ほんとだ。なんだろう。」



それはまるで満月から伸びる道。森の中へ月の光が降り注いでるようだ。


光が差す場所も周囲の森より明るく感じる。


しばらく眺めていたが、次第に月からの光は収まり、森もいつもと変わらない様子に戻った。


「あれ何だったんだ?」


「僕も初めてみるからわからないよ。明日父さんに聞いてみよう。」


「わかった。」


「わかったんならもう寝る! ほらほら!」


俺はそのまま兄に無理やりベッドの上に放り投げられた。


「わかったよ。 それじゃあおやすみ。」


「はい。おやすみなさい。」




明日はどうなるかわからない。



明日のためにも俺は無理やりベッドの中で目を閉じて眠るのであった。










      そう



      何が起こるかは分からない。



      でも



      本当に明日が楽しみだ。






_

はい。3-2話でした!


けっこう考えるのに時間かかっちゃいましたw


序盤の形は頭に思い浮かべてるんだけど、言葉に表現するのって難しいね。


まぁ駄文なのはわかってるけど・w・)キリッ



次回は 第4-2話 になります。


誤字脱字等 指摘あればお願いします。



なんちゃって次回予告


今回はなしです。


もう一人の主人公視点 第4-2話お楽しみに!

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