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月と狐と輝く瞳  作者: けとりゅー
第2章 森と銀色の狐
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第24話 戦いの後

楽しく書いていこうと思ったら話がどんどんシリアス方向に。


なんだかなぁー(=w=) どうもけとりゅーです。


やっと落ち着いたので更新していきたいと思います!


遅くなって申し訳ありません!


ちょっと短いですが24話です!どうぞ!


この森へやってきたゴブリン達との戦いは終わった。


ボクはセルキーを近くで休ませてヴァルガとギルグゥと共にセルキーの母親、キングゴブリン、他の巣の中のゴブリン達を埋葬していき、終わるころには日が傾いていた。


この森も以前のように戻るだろう。マイトの村にも危険が及ぶこともない。


ギルグゥに確認してみたけど洞窟の中で出会ったガルグィルももうここを離れているようで感じ取れないそうだ。


戦いは無事に終わったけどすっきりしない。彼が言った「黒いやつ」とは一体何者なんだろうか…。



「そういえば戦っている最中に変わった様子でしたね。」


『変わった様子?』


「注意が私からそれたり、力を抑えたりと敵が目の前にいるにしてはおかしいともいました。今まで戦ってきた相手にはなかったことなので。」


「そのようなことが…。そういえば洞窟へ入る前もこっちのことを無視しておりましたね。」


『どういうことなのかな?』


「お母さんは異変が起き始めているって言ってたよ。私たちは北のほうから来たんだけど、ある程度力を持った魔物や魔獣が突然狂暴化しはじめてるって。」


「ここだけではないということか…。これはエクリテ王にも伝えておくべきことかもしれないな。戻ったらすぐ伝書を送るとしよう。あいつのことだからもう調べ始めてるかもしれないが。では私は失礼させていただきます。マイトには私から伝えておきますので。何かあればまたお呼びください。」


『ありがとうヴァルガ。世話になったよ。』


王様をあいつ呼ばわりしてるよ?そんなに仲良かったのかな…?ヴァルガとエクリテ王ってどういう関係なんだろうか…。



ヴァルガを見送りながらギルグゥが口を開く。


「これから何があるかわかりません。しっかりと準備しておくことにしましょう。ではセルキーよ貴女はどうします?」


「えっと。この森にはお姉ちゃんしか聖獣はいないの?」


『…。


 …?


 あ。ボクか。』


そうでした。今は雌でした。お姉ちゃんって言われても自分に言われてるなんて思わなかったよ。


『たぶんボクだけだと思うよ。ギルグゥはこの森に他に聖獣がいるかどうかわかる?』


「ルナ様だけで間違いないでしょう。」


「だったら私をお姉ちゃんの眷属にして。お母さんが最後に言ってたの。この森から感じていた不思議な気配はこの森に住む聖獣の力だって。私がいなくなってしまったらその者のところへ行き眷族としてもらうといいって。」


セルキーは自分の感情を抑え込んでいる。自分の母親が目の前で死んでしまったというのに、無理をしているのがわかる、というより悲しさやや寂しさといった感情を感じ取れる。これもボクの力かな?



『…わかったよ。じゃあまずボクの傍においで。』


「はい。」


『まずひとつセルキーはボクに敬語なんて使わなくていいよ。話しやすいように話してくれればいい。』


「…。うん、わかった。」


『もう一つ。ここに伏せてもらっていい?』


「?」


セルキーが地面に伏せたことを確認してボクはセルキーの首に抱き付いた。

もともとユニコーンの子供といってもまだボクのほうが体が小さい。前足を首に回しもたれかかるといった感じだ。



『セルキー。我慢しなくてもいいんだよ。君がとても悲しんでいるのも寂しさを感じているのもボクはすごくよくわかる。ねぇ、ボクが受け止めてあげる。だから思いっきり泣くといいよ。一人で抱え込まなくたってもいいんだよ。』


始めはどういうことかと戸惑っていたセルキーも、すぐに理解したみたいだった。


「う…。うぁああー!」





セルキーは疲れ切って寝てしまうまで大声でわめくように泣き続けた。


その悲しみをその身で受け、ボクはセルキーと共に涙を流していた。






_____

友人のT「前の話でルナが大人のユニコーンをどうやって運んだ?」


けとりゅー「魔力を尾からだし尾の形に似せて伸ばすという行為を無意識にしたからです。


そういうことにしてください(;・Д・)」


友人のT「ふーん。まぁどうでもいっか。」


けとりゅー「( ゜Д゜)!?」



ちなみにお姉ちゃんと呼ばれてますがルナは一応生後半年。


セルキーは3~4ヶ月の仔馬?さんです。


次回から修行というか訓練というかそんな感じの話にしていけたらいいな。


また時間飛ばしたりも入ってくるかもしれないけど(・w・;)


ではまた次回、お楽しみに!

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