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月と狐と輝く瞳  作者: けとりゅー
第2章 森と銀色の狐
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第17話 森で

お久しぶりです!!けとりゅーです。


待っていてくれた方、お気に入り登録していてくれた方、


別に待っていなかった方、本当にごめんなさい。


やっと更新です。


お詫びにと思い絵を描いて貼ろうかと思いましたが絵描き失敗。


普通に投稿します(;_;)


では17話です。どうぞ!


いつもと変わらないように鳥の声がする。


乾いた空気と炭になった木のにおいが鼻につき目が覚める。



『朝か。』


誰かに言うでもなく一匹でつぶやく。



あれからさらに時間は経ちマイトと別れてから半年がたった。


体は一回り大きくなり、不思議なことにしっぽが増えて二本になった。




最初はすごく驚いたけど特に不自由があるわけでもないので気にしないことにした。






絶対最後は九本になるんだろう? とか言わない。







『さて。今日も頑張りますか!』


誰かがいるわけでもないがそう言ってボクは洞窟から出て伸びをするのだった。






半年。まぁ時間や月日の長さは知ってるものと変わらなかったから数え間違えてたりはしないだろう。



森に来てからずっといろいろ試してみている。




まず魔法。


魔法を放つために自分の知ってる(っていうかゲームの)魔法を唱えたり叫んだりしてみたけれどうまくいかなかった。なぜだ…?



火の呪文だけは少し出るものがあった。


たぶん青いから狐火だと思う。


それもダ○の大○険のCM入る前の呪文失敗みたいな小さい火球。


記憶が正しければあれ消費MPたぶん2くらいだよね?






次に狐火。どれくらいまで自由に操れるのか。

どれくらいの規模まで火を出せるか。


言葉を発しなくても出せることがわかったが言葉にしたほうが形にしやすい。


魔力はいくらでも込めることができるみたいだけど、二つ失敗。





ありったけの魔力を動かして気絶。起きた後もしばらくふらふらになったなぁ…。


前ステータスのこと調べて見たはずなのに忘れてた。





「MP枯渇で死亡。」




…。



もう忘れないぞ…。





もう一つは、ホーンラビットに思いっ切り撃ったこと。







大変なことになった。






…。






…………。






うん。察してほしい。







威力や火力はボクの込めた魔力の量と目的に対する意志の強さのようなものが反映されるみたいだ。

一度に出せる量や操れる規模はボク自身のレベルと狐火のスキルレベルが影響するみたいだ。




狩猟スキルは… まぁいいとして。普通にずっと狩りしてきたからかなり上がってる。


グロはもうすっかり平気になったね。見て あ、うまそう! とかね…。




あと探知スキルと隠密スキル。


これは森に帰ってきた時からずっと探索するときに意識してたら覚えることができた。


最初はほとんど効果がわからなかったが最近ではだいぶわかるようになってきた。


もう不意打ちはごめんだよ。




テイルスマッシュ。


改めて思ったけど名前がダサい。ダサすぎる。自分的にいやだ。


名前はこんなのがいいなと考えていたら名前が変わった。




えーと。この世界の法則とかないの?こんなに簡単に変わっていいものなのか?


ちなみに考えた名前は「月華・三日月」。


中二? 


それは褒め言葉として受け取ろう。




後で調べて見たら固有の技は本人が名前考えたりするから変えられるらしい。


世界的に定着してしまったものは変わらなくなるとか。




スキルに関してはそんな感じ。





森での活動は、はじめのころは泉の周辺から地理の調査。

狩りしたり、薬草集めたり、果物集めたり、焚き火用の木を集めたり。


行動範囲を広くしていくと以前ゴブリンに遭遇した草原にも出た。


方角はたぶん南西。泉からおよそ1時間。



別の方向には湖もあった。きっと北西に30分。


まぁ時間も方角も大体だけどね。








湖は湖岸が広いのでここで魔法や術の実験や特訓をしている。


一通り探索や見回りが終わるとここに来て練習ということだ。


あまり広げすぎるのも不安だから今は湖より北は探索していない。


南のほうは進むと森から出てしまう。






あ。そういえば今の能力はこんな感じだ。

_____


   名前 ルナ(山神 稲荷・やまがみ いなり)

  年齢 およそ6か月(享年 18歳)


  分類: 月の聖獣

  ランク:2  クラス:銀月子狐(二尾の狐)

  称号:【銀月神の愛娘】

  レベル: 18    属性:月

  HP: 2117   

  MP: 5672 

  攻撃力: 144 

  防御力:  86

  魔法力: 348

  耐性力: 302

  素早さ:  75

  幸運 :1059 (59)+1000


  装備:神具・銀月神の耳飾り


  固有能力:【銀月神の加護・魔力】

       【自在炎・狐火 Lv.4】

      

  スキル:【神の瞳】【対話能力】【亜空保管能力】【身体強化魔法Lv6】【月華・三日月Lv3】

       【狩猟Lv8】

       【探知Lv5】:気配、魔力などを探し出す力。レベルが高いほど性能が高い。

       【隠密Lv4】:自分の気配を隠す力。レベルが高いほど性能が高い。


_____



尻尾が2本に増えてからランクが2になった。


あとこのあたりにいる魔物や魔獣たちはもう怖い相手ではない。


ゴブリンにはまだ近づきたくないから会ってないけどね…。


見かけたら避けてる。うん。


もう少し何か技がほしいなぁ。


魔法とか魔法とか魔法とか。






こんなことならもう少しクレアさんに教わっておけばよかった。


さぁ徹底的に研究よー!目を爛々と光らせて来られたら


近づきたくなくなるってもんだけど…。





そう考えながら歩いていたら湖に到着。


魔法の練習を始めようか・・・な?


と・・・?






違和感を感じて湖岸に出ずに湖の様子をうかがう。



別にフラグたてた覚えはなかったんだが…?


少し離れたところにゴブリンらしき影が見える。





『ゴブリン…?なんでこんなところにいるんだ…?』



さすがに遠くてよくわからないので、相手にばれないようにできる限り隠密スキルを発動させながら近づいていく。








そこで見たものは



20体以上のゴブリン達が大きな焚火を囲み騒いでいる光景



そして外れ、湖のすぐそばには明らかにほかのゴブリン達とは違う雰囲気のゴブリンが一体



気に縛り付けられてうつむいている光景だった。









_____

~なんちゃって次回予告~


稲荷「別に一人がさみしいから


   何してたかとか話してるんじゃないんだからね!


   勘違いしないでよね!


   ていうかゴブリン何をしてるんだよ。


   あれか?


   ジャングルで道に迷った挙句、先住民につかまってなんかよくわからないまま木に縛り付けられて、生贄にされそうになってる人と先住民たちになりきる遊び?」



ゴブリン一同「なぜにツンデレ!?


       ていうかどう考えたってそんな遊びはないだろう!」



???「すごい狐だ…。」

   

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