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月と狐と輝く瞳  作者: けとりゅー
第1章 月と銀色の狐
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第15話 旅立ちの為に

どうも けとりゅーです!


お気に入り登録ついに50件まで上がってきました!


皆さんありがとうございます><


本日が1章最後となります。


では どうぞ!



慣れ始めた眩しい朝の日差しが窓から差し込み、鳥たちが朝を告げる。



『…朝か。』



この世界に来て2日目にゴブリンに負わされてしまった傷はもうすっかり良くなった。


痛みは全くないし、傷跡も残っておらず体毛も元通りに生えそろっている。



(本当にすごい回復力だな。この体は。)



体を伸ばし欠伸をしながら籠から出る。



色々と世話になったなと考えながら部屋の机に飛び乗り外を眺める。



軽く窓を開けると少し風が吹き込んでくる。



『…気持ちいいな。』



目を閉じてしばらくそのままにしてみる。



窓から吹き込む風が体毛を揺らす。



ムーンには傷が治ったら一度森に戻って暮らすように言われてたからな。








     ガチャ



ドアの開く音が聞こえたので振り向いてみるとマイトが立っていた。最近はよく朝に顔を出してくれる。



「ルナ、おはよう!」


『マイトおはよう』



「ところでそこでなにしてるの?」



『窓を開けて風を浴びていたんだ。とても気持ち良くてね。』



「そうなんだ。」



そう言ってマイトはボクの隣へやってくる。



「ほんとうだ。いい風が吹いてるんだね。」



『…。』



「…。」



二人そろってしばらくそのまま風を浴びていた。



少したってマイトが口を開く。



「ねぇ、ルナ。ほんとに森へ行っちゃうの?」



『うん。ボクは一度森に帰るよ。一匹の獣として、聖獣としてまだ子供だからね。ここにいたい気持ちはあるけど、それだと甘えちゃう。ボクは森に帰ってちゃんと生きていける強さを手に入れる。』



「そっか…。」



マイトはなんだかすこし悲しそうな顔をしている。



『そんな顔しないでよ。ボクまで悲しくなるよ。時々顔を出すからさ。』



「うん。そうだね…。俺も絶対強くなるから、ルナも頑張ってよ。」



『あたりまえだよ。』



「ルナ。大きくなって冒険者になったら世界の隅々まで見て回ろうね。」



『うん。ボクはマイトとならどこまでも一緒に行くよ。』



元気に答えてはいるが寂しい気持ちになる。



契約によって生まれる絆の影響も受けているからかな…?



これ以上時間をかけると余計さびしくなる。



迷っていても仕方ない。ここはもう覚悟を決めてしまおう。



『マイト。ボクはもう行くよ。ヴァルガさんやカレンさん、グレイには挨拶はしてないけどマイトから伝えておいて。世話になったって。じゃあまたね。』




それだけ言うとボクは窓から外へ飛び出し森へと向かって走り出した。



後ろからマイトの叫ぶ声が聞こえる。



「ルナー!頑張ろうね―!」




森で生きる。


単純に言ってるけど自分自身何があるかなんてわからない。


でもムーンが言ってるんだから絶対にこれから


生きていくのに必要なことを学んでいけることだろう。


ボクはマイトと契約もした。ボクを助けてくれたマイト。


きっとマイトと契約することは僕にとって間違いではない。


人間だった山神稲荷としてではなく、


聖獣銀月狐・ルナ=ライトとして強く生きて見せる。


次に会うときはもっと聖獣らしくなれてるかな…?




_____





「マイト。ルナ様はもう行ってしまわれたのか?」



「うん。」



「そうか。」



「ルナが世話になっただって。俺が冒険者になるときには戻ってくるけど、それまでも時々顔を出すだって。」



「なるほど。」



「俺はルナの契約者として恥ずかしくないように、強くなる!」



「その意気だな。さぁ、もう朝食は出来てるぞ。食べに行こう。」



「うん。父さん。」




ルナの森へ駆けていく後ろ姿をみてなんだか苦しかった。


絆があるものとしばらく離れるということは


こんなにも寂しいと感じるものなんだろうか。


ルナも寂しかったんだろうと思う。


何年も先のことがとても待ち遠しい。


その時に向けて俺は強くなり知識もつける。


ルナ、俺頑張るからね。







_____



なんか文章がうまく構築できないーw


でも雰囲気わかってもらえればいいやw


ところどころ前の話でかいたようなセリフのようなものが見えたりする気がしますw



まぁこんな文章ですが読んでもいいという方これからもよろしくお願いします><



第1章 完 です!

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