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月と狐と輝く瞳  作者: けとりゅー
第1章 月と銀色の狐
16/36

第13話 幻想の物語 後編

どうもけとりゅーです!


総合評価やっと100pt超えました。みなさんありがとうございます!


見てくださった方、評価してくださった方、とてもうれしく思います!


力の限り頑張ります!



今回はヴァルガの話す物語の続きからですね。


やっとタイトルに使ったものも出すことができました。


いろいろ紹介や解説は賞の節目にも入れたいと思っている所存です。


今後の話を左右しかねないのでちょっと時間かかっちゃいましたw


2週間近くかかっちゃんたんですよねw すいませんw


では 13話です! どうぞ!

クレアさんが3人に飲み物を配る。




一息ついたところでマイトが口を開く。



「父さん。父さんは何で契約のことを知ってたの?」



「私が冒険者だったころ、聖獣の契約者に出会った。私たちのパーティーが苦戦する強敵だったのだが彼らが助けに入ってくれたおかげで無事に倒すことができたんだ。その時のことがきっかけで親密になり、様々な話を聞かせてもらった。とても知識が豊富で知らないことをたくさん教えてもらったよ。」



「そうなんだ。」



視線を落とし、またボクの頭をなでる。




「グレイは何か質問はあるか?」



「今はまだありません。」



「そうか。では次の話をしようか。」



カップを口に運ぶ。


そして再び本を開く。


パラパラとページをめくり目的のページを開いたのか話し始める。




____




     白龍歴1438年


     私が体験したことをここに残す



     ヘラヴィオリの王が力と支配の欲に飲まれてしまった


     他国に戦争を仕掛け大きな戦乱をもたらした



     多くの聖獣の契約者が騎士として国に仕えている


     騎士としての宣誓、誓いをしているため王には逆らえない


     ヘラヴィオリの契約者の騎士や戦士たちは戦争の前線へと出ていった



     聖獣とその契約者に対抗できるのは同じ聖獣と契約者だけ


     多くの聖獣と契約者、戦争へと出向いた戦士達の多くが命を落としていった


     


     伝説で残っているかの災厄は人の負の心が原因で


     「魔王」が生まれたとされている



     このままではいけないと私は考えていた


     だが騎士として国に宣誓をしている以上大きく動けない


     彼は聖獣の契約者であったがため彼の負の感情の影響が


     彼と契約していた聖獣に大きく出てしまったようだ



     私は彼と同じ聖獣の契約者として、幼馴染として彼を説得しようとした


     だが彼の聖獣はもはや負の感情に飲み込まれていた


     聖獣と契約者の絆はとても深い


     彼も彼の聖獣ももはや後戻りできないまで負の感情に浸食されていることが分かった



     私はヘラヴィオリの騎士隊長として国を守るために


     彼を止めるべく戦った


     宣誓の言葉の一つ 「この<国>のために命をかけて剣を振るう」と


     だがその時予想だにしていなかったことが起きた


     彼の聖獣が彼を取り込み一つになった



     これが暗黒獣の誕生だった


     もう彼らは理性を感じさせない破壊を始めた


     私たちは大けがをしたが辛うじて逃げることができた


     闇に染まったそれはまったく全力を出しているようには感じなかった



     私は騎士たちを使い各国に何が起こったかと救援を求める内容の手記を送らせた


     戦争をもたらし多くの者たちの命を奪うきっかけを作った国の


     騎士の言葉なんて聞いてくれないかもしれない


     だが頼るしかなかった



     祈るように待ち数日後


     エクリテ王国 ロシュミテリオン魔導国 極東のナユタ


     他にも多くの国が手を貸してくれることになった


     エクリテ王の仲介もあったおかげらしい


     



     そして各代表たちが集った場所には予想だにしてなかった


     あの白龍ノアの子白龍カルマも訪れていた


     そしてカルマが言った


     『我々がどうすべきか我らが主に聞こうではないか。


      我が父が残した力を再び合わせよう。』



     そして白龍カルマ、エクリテ王、魔導国の賢者、ナユタの獣王、エルフの女王


     4人と1体は青い宝石を掲げた


     そうすると5つの宝石は大きく輝いたのち一つの宝玉となった



     カルマが前に進み出て前脚を宝玉にかざした


     その瞬間宝玉から光があふれ光の柱が登り


     我々全員を包み込むほどの大きさまで広がった



     そしてカルマが叫んだ


     『我らが主よ!我らに救いの手を!かの闇に落ちた者と戦う力を!』


     その視線の先には誰か人影のようなものが二つ見えた


     そして背の高いほうが口を動かしたように見えた



     私の友 白虎バイフウが私に体をすりつけた後前に進み出た


     どういうことがわからなかったが


     あの人影が言ったことが聞こえたのだろう


     他にもカルマと4体の聖獣が前に進み出た

     

     前に進み出て頭を垂れた


     カルマを含めて6体の聖獣たちに人影が


     手をかざした瞬間聖獣たちが光に包まれた



     今度ははっきりとした声が聞こえた


     「あなたたちに月の加護を与える。今よりこう名乗りなさい。


      銀月龍カルマ、銀月狐玉藻、銀月虎バイフウ。


      その力を持って世界のために戦いなさい。」


     それは少女のような声


     「汝らに太陽の力を授ける。今よりこう名乗るがいい。


      金陽竜ガイア、金陽狼フェンリル、金陽鳥ポイニクス。


      その加護を持って世界のために戦うのだ。」


      それははっきりした青年の声




      その言葉を残し、2人は消え、光の柱もなくなった


      彼らは伝説に残る創世の神だったに違いないと思う



      私の友は力を授かり銀月虎となった


      この時よりこの6体の聖獣は六獣と呼ばれることになった




      暗黒獣 元の名は黒龍ヴィゾル 今の名は暗黒龍ヴィゾル


      もはや壊滅状態といえるヘラヴィオリの首都


      ヘルクスにあるヘラヴィオリ城にいることが分かった



      私たち六獣とカルマを除く五体の契約者が先頭に


      各国の聖獣とその契約者たちが集い戦いが始まった



      暗黒龍との戦いは三日三晩に及んだ


      戦闘に参加したほとんどの聖獣が地に伏していた



      このヘラヴィオリの起こした戦争と


      暗黒獣との戦いで人間と契約していた九割の聖獣達が命を落とす結果となった




      私は戦いが終わった後バイフウと共に教会を立ち上げた


      すべてのものに平等に手を差しのべ


      悪意や悲しみを広げる者を敵とする


      【聖霊神殿】とそこに所属する【聖霊官】と【聖霊騎士】を作った



      親友を救えなかった償い


      ただの自己満足かもしれないが…




                元ヘラヴィオリ騎士隊長  シオン=フェン


_____



 「「…。」」



 二人とも沈黙している。



「以上が第2災厄と言われる闇に染まった聖獣が原因で起きた戦いだ。


 この時のことがきっかけで人間と共に生きる聖獣は大きく減った。


 聖獣の数が減ったっというより人間にかかわる聖獣が少なくなったのが大きい。」



「つまり、俺が誤った道を進んだらこの話の暗黒獣みたいになっちゃうってこと?」



「それは可能性でしかないがな。」



「誰かに忠誠を誓ったり誓いを立てたりするとそれに縛られる。


 マイトならないと思うけど欲や力には溺れるな ってことだね。」



マイトはグレイの言葉に顔をしかめて答えた。



「なんだか話が難しいよ。」



「まぁお前もまだまだ若い。時間をかけて学んでいけばいいさ。



「それにルナと同じ種族が出てきたよね?」



「ああ。かつて神より力を授けられた聖獣達が持つ太陽と月の加護。ルナさまは生まれた時から月の加護を授かって生まれてきたと見て間違いないだろう。」


いままでしずかにしていたカレンも話しだす。


「太陽と月の聖獣はね、彼らだけしかもっていない特別な属性を持っているの。陽属性と月属性なんだけどね、まぁ詳しいことは何もわからないの。」



たしかにボクの種族が昔話の聖獣と同じ種族だったとはびっくりだったよ。月属性というのもまだよくわかってないし。


さて…。


だいたい話はきりがついたみたいだし、気になってること聞いてみようか。



『ヴァルガさん。質問いい?』



「なんでしょうか?」



『その本は一体どうやって手に入れたの?その本に書かれていることは


 明らかに当事者たちの記録だよね?なんでヴァルガさんはそんなもの持ってるの?』



「これはかつてエクリテ王に依頼されてある遺跡に行った時に記録したもので、その本は全部で5冊しかない記録となっています。公にされてはいないのは確かです。我々が王より信頼の証として授かりました。古くよりこの記録を知るに値するものにだけ広めていかれたそうです。』



『なるほど。』


そういうことなら納得できる。


というより、そんなもの託されるほど信頼されてたなんてすごい冒険者だったみたいだな。


ステータス見てみようかな。ヴァルガに意識を集中させる。



_____


名前:ヴァルガ・ウィル・ディケイル(45)

  分類: 人間ヒューマン

  ランク:8   クラス:ディケイル領主

  レベル: ???    属性:風・火

  HP:????/????

  MP:????/????

  攻撃力:????

  防御力: ???    

  魔法力:  ??

  耐性力: ???

  素早さ: ???

  幸運 :  ??


  装備:(聖具・聖獣牙大剣)

     (轟亀殻の椀甲+2)

     (疾風の軽鎧+2)

      ?????

      ?????


  称号:【ディケイルの領主】

      領民より慕われしディケイルの領主


     【迅帝】

      圧倒的な速さを誇る剛剣を極めた者



  スキル:【我流剣術・迅剣術】【縮地】【狩猟Lv20】【洞察眼】【調合Lv12】

      【???】【??】【聖王獣の祝福】

      【????】【????】・・・



_____




なんだこれ!?


あれか!?レベル差ありすぎて見えないってやつか!?


桁はわかるがレベルも3ケタだし。どれだけ強いんだこの人はw


隻腕でこれだったら両腕があった時の最盛期はもっと上になるのか…?


スキルも視えないものが多いなぁ…。




と ステータスを視ることに夢中になってたらヴァルガが続きを話し始めた。



「銀月狐の契約者となったマイトにこの本は授けようと思います。」



「俺が?家にいる間はいいけど、でも冒険者になってからとかはきちんと保管していく自信ないよ。」



保管?だったらあれの出番かな?



『ならボクが預かるよ?』



「ルナ?えっと、どうやって…?」



4人の視線がこっちに向けられる。


そりゃそうなるよね。じゃあ早速見せようか。



『これを見てもらえばわかるかな?』



机の上に黒い渦のようなものが、目の前にインベントリのようなものが現れる。


まぁインベントリは自分にしか見れないんだろうけど。



「「「「これは…?」」」」



『空間を作り出してそこに物とか入れて保管する術技かな。この中なら劣化することもないだろうしどうかな?』


実際に保管していたポルセナの葉を取り出して見せる。



「このポルセナの葉刈り取らたばかりの状態…?時間の静止!?なにこれすっごーい!!空間と時間の複合魔法なんて高度な魔法いともあっさりやっちゃうなんてルナちゃんすごい!」


クレアさんテンションあがりすぎですよw








結局そのあとクレアさんが暴走してしまい、ヴァルガさんが必死に落ちつかせようとしていたが失敗。



その後2時間ほど亜空保管能力の実験をさせられてしまったのだった。







_

スキルが見えないのは彼しか(今のところ)使えないスキルなため実際に使うところを見ないと表示されないということで今決めました。



これからの物語に重要な影響を与える(予定の)昔話なので考えに考えて書きました。


待ってくださっていた方には本当にすいません。時間かかりすぎちゃいました。しっくりくる物語がなかなかうまく書けなかったんですよねー。


あと2・3回で1章終わらせれるかな…?とにかく頑張るw


これからもよろしくお願いします!

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