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月と狐と輝く瞳  作者: けとりゅー
第1章 月と銀色の狐
14/36

第11話 「名前」

どうも けとりゅーです!


少しずつ増えていくお気に入り登録を見てうれしく思う毎日です。


登録数32件となりました。



物語がやっと動き始める感じですかね…?


冒険はだいぶ先ですがねw


では 第11話です! どうぞ!


※11/8 命名の名前変更。ぇ?

   ペロペロ



『まったく…。ボクのことも考えてよね…。」



二人に少し不機嫌に文句を言いながら体、特に尻尾のボサボサになった体毛を入念に毛づくろいする。



「「ごめん。」」



まぁ毛づくろいの仕方は本能的なもので出来るみたいだからよかった。



一応雌だからなのかボサボサになってるとすごく不愉快に感じてしまう。




「狐さんみたいな動物見てたら我慢できなくて…w」



「俺も…w」



その二人の様子を眺めて少し溜め息をつく。


まぁボクも人間だった時なら飛びついたかもしれないけど。





「あ。そういえば母さんが教えてくれたんだけど、狐さんの傷を村の獣医さんに診てもらったんだけど傷が肺まで届くほどの深さ割には状態が良いんだって。狐さんが普通の狐じゃなかったからだね。2週間もあれば大丈夫だろうだってさ。」



人間だったら一体どれくらい治るのにかかるのだろう。


2週間というのはやっぱり速いんだろうな。




よし。毛づくろい終わり!




『2週間か。わかった。悪いけどその間はお世話になっていいかな?』



「もちろんかまわないよ!父さんも母さんもかまわないって言ってくれたし、結局助けに行ったのに最後に助けられたの俺だしさ。その怪我治るまで位俺に面倒見させてよ!」



『ボクが?えっと…』



だいぶ意識がもうろうとして来ていたせいでマイトが飛び出て来た後くらいから記憶が曖昧だ。どうだったかと思い出してみる。




『たしかマイトがあのリーダーのゴブリンと戦い始めて…ああ、その時マイトは武器飛ばされて腕で攻撃受けようとしてたんだ。あのままじゃ君も死んでしまう、と思って、それで無理やり体起こして狐火をぶつけて…、無事に倒せてよかったよ。そのあとすぐ意識が遠くなっちゃったから起きるまでのことは覚えていないね。』



「マイト!?そんなことがあったのか!まったく無茶するんだから…。」



「ごめん、グレイ兄ぃ。」



「まぁ無事だったからよかったけど、無茶はもうなしだよ!」



「わかった。約束する。」





兄弟とはなんだかいいな。ボクは一人っ子だったから兄弟はいなかったからね。







そのあとボク達は世間話のようなものをしてすごしていた。



マイトは冒険者になって世界を旅したいそうだ。



グレイは父の後を継ぎ領主としてこの土地を守りたいそうだ。



あといろいろな話を聞かせてもらったり、村のことを教えてもらったりした。




~~~





『もう日没の時間か。早いな。』




「そうだね。たくさん話してたから気がつかなかったよ。」




すると、扉が開いて大人の女性が入ってくる。そしてあのいい匂いが鼻につく。



『この匂いは。』



「マイト、グレイそろそろ晩御飯の時間よ。狐さんにははい、これ。」



『ありがとう。』



「どういたしまして♪ 二人とも早めに来なさいね~♪」



「「はーい。」」



器をおくと笑顔で部屋から出ていった。




    バタン




「狐さんが言葉話しても驚かなかったね。」



「そうだね。」




そんな二人を尻目にお肉を食べ始める。やっぱりこの肉はうまい。



この村で行われている家畜として飼われているライサックという種類の牛らしい。



ミルクも同じ種類の牛からとれるそうだ。うん。やっぱりうまい。




「ねぇ。狐さん。」



『どうかしたの?また尻尾モフモフさせてとかじゃないよね…?』




違うだろうけど念のために言っておく。




「したいけど今は違うよ。」



やっぱりモフモフしたいのか。素直だな。




「狐さん名前ないんでしょ?俺つけていいかな?」



名前か。確かにそれはいいかもしれない。



と考えたが最初から名前がない聖獣が名前をもらうというのには何か理由や意味あるかもしれない。気になったからムーンからもらった検索機能で確認してみる。確か耳飾りだったな。耳飾りに意識を集中させてみる。




___


 ○聖獣の名


  聖獣が名をもらいそれを聖獣が認めることにより契約となる。

  誰でも名前を提案できるわけではなく、資格がないものだと口に出すことができないという。

  


 ○名の契約


  名を示され受け入れた時契約となる。

  契約をすると人間は

     寿命が延びる 能力が高まる 聖獣の力の一部を扱える

  契約をすると聖獣は

     特に大きな変化はないが契約した人間と深いつながりを得る。

  どちらか一方が死亡した場合、聖獣が契約を切りたいと感じた時

  契約は破棄される。



___

  



そうきたか。でもマイトならいいかな。世界を回りたいと思ってたけどマイトと一緒なら退屈しなさそうだ。もしマイトに資格があり、いい名前だったら…。




『いいよ。ボクの名前つけれるならどうぞ。』



と笑顔で返す。ちゃんと笑顔になってるのかわからないけど。



「僕も考えてみていいかな?」



『いいよ。』



「じゃあ… …!  …あれ?何でだろう。言おうとしたらなんだかこえが出せなくなったような感じがしたけど…。」



『残念だけどグレイにはつけれないみたいだね。マイトはいい名前思いついた…?』



「・・・?」


グレイはよくわからないという感じの顔をしている。


そしてマイトに視線を向ける。


しばらく悩んだ後決めたようだ。


「えっとね…。 ルナ! ルナでどうだ! 狐さんに出会う前の日に月の光が森に下りてるような光景見たんだ!狐さんの種族も銀月狐っていうんでしょ?結構そのままな感じかもしれないけどどうかな…?」



『ルナか…。 ふふん、いいんじゃない?じゃあこれを名乗るよ! ボクは今日からルナ=ライトだ!』



と ボクがそう叫んだ瞬間ボクとマイトの左腕(左前脚)に光が集まり一気に腕輪のようなものができた。 どうやらこれが契約の証のようなものみたいだ。



「うわぁ!? なんだこれ!」


「どういうことなんだこれ?」



二人とも何が起きたかもわからないようで驚いている。



『これはね…。』



 とボクが言おうとした瞬間扉が開き今度は腕が片方ない男が入ってきた。




「まったく。なかなか来ないから様子を見に来たら…。ちゃんと話をしておけばよかったな。それは契約のだ。聖獣と名の契約をするか、魔獣と血の契約をしたものが見につける契約の証だ。」



そう その男は言った。




___

ちょっと無理やりな終わり方だけど勘弁してねw



やけにあっさりと契約しちゃいましたがいいのです!



読んでいただきありがとうございます。


次回もよろしくお願いします。

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