プロローグ
「ここもハズレか・・」
血が散乱している部屋で男がつぶやく。
「簡単に証拠が手に入るならそう苦労はしないだろう」
最近帝国が怪しい動きを見せているらしい。だからこうして俺たちが動いてるわけだが。
「まあいい。そういえばおまえにぴったりな仕事が入ってるぞ。ほれ」
そういって男は依頼が書かれている紙を渡してきた。
しかしこれは・・
「なんだこれ?どういうことだ」
「なにって書いてあるまんまだろ。最近は物騒だからな。お偉いさん方も護衛ぐらいはつけたいんだろ」
「そこじゃない」
男はいたずらが成功したような笑みを浮かべて、
「あー学園に入学することか?」
「そうだ。護衛をするだけなら学園に通う必要はないだろう?しかもここは俺みたいな無法者が入れるところじゃない」
「確かにそうだな。だが俺はこれでも顔が広いんだ。おまえを入れることぐらいどうってことない。しかもお前もいい年だ。青春の一つぐらい味あわせてやりたいんだよ」
「余計なことを」
俺は幼い時にこいつに拾われ訓練を受けさせられてきた。その中には貴族の礼儀作法も含まれていたため、できないことはないが・・
「入学試験は来月にあるから準備しておけよ」
「受けないといけないのか・・」
「当たり前だろ。それと入学するにあたって、偽名を使うことになる。お前はこれからダンピール家の長男ロギア・ダンピールとして過ごしてもらう。」
「ロギア・ダンピールか。わかった」
「よし。じゃあさっさと行け。こっちも暇じゃあないんでな」
「酒飲むだけだろ」
「うるせえよ!やることがあんだよ」
「はいはい」
ドアが閉まる直前また声をかけてくる
「あと、あの力は絶対つかうなよ」
「わかってる」
さあ、下準備でもしておくか。
初めて書いた作品なのでアドバイスほしいです!