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大好きの裏返し

私、宮内柚葉。初めて恋というものをした。

好きな人の名前は渡辺春斗君。同じクラスで、面白くて、ノリのいい人。

恋って基本的に何をするのかさっぱりわからない。だから親友の絢音に好きな人ができたことを伝えます。




「え?!好きな人できたの?!」

「ちょ、声大きいよ!」


休み時間、仲のいい絢音に好きな人ができたことを伝えた。絢音はとても驚いている様子だった。


「え、ちなみに好きな人だれなの?」

「えー言わないよー。だって恥ずかしいし」

「じゃあ当てていい?」


なんて会話をしていると、私の席に桜、紗夜、佑美の三人が来た。


「何の会話してるのー?」

「ん?あ、世間話だよ」


そう彼女たちに伝えると、納得いってないような表情をする。


「でもさ、絢音さっき好きな人がどうとかこうとかって言ってなかった?」佑美が言う。

「そうだよね!そうなの?柚葉?」


佑美め…なんで聞いてるのよ…。てかまず絢音が大きい声で言わなかったらばれなかったのに。

でも言わなかったら質問攻めされるだけだから言っちゃうか。


「うん。そうだよ。」

「やっぱりねー。もしかして好きな人できたとか?」

「うんできた。」


「「「えええええぇぇぇえぇ!!!!!???????」」」


3人が同時に叫ぶ。クラスの人たちがこっちを見てきた。


「ちょ、静かにして。みんな見てるから!」


3人は同時に黙る。そして、ごめんと言わんばかりの顔をした。

そしてすぐに


「好きな人だれなの?」


そう聞いてきた。

さすがに言うのは恥ずかしい。だって今まで好きな人できたことなかったし、どうすればいいのかわかんないし。


「さすがにそこまでは言わないよ。恥ずかしいし。」

「じゃあ当てる!」


やばい。当てられたくない。恥ずかしい。どうしよう。


「いや、当てるっていってもノーヒントはしんどいでしょ」

「あ、確かに。じゃあヒント教えてよ!」

「いいよ」


ヒントくらいならいいかな。多分ばれないと思うし。


「同じクラスで、面白い人だよ」

「え、同じクラスなの?」

「面白い人…じゃあ陽キャか。」


よしよし。みんな悩んでるぞ。絶対に当てるなよみんな。


「…あ、わかったかも。」

「だれか言ってみて?」


「渡辺春斗くん?」


え?やば。どうしよ。なんでばれるの?もしかしてエスパー?私の心よんだよね?


「え、もしかして当たった?

「いやあいつはないでしょ」

「…当たり。」


「…マジで言ってる?」

「うん」

「今日はエイプリルフールじゃないよ?」

「…」


この反応的に、渡辺君はあまり女子ウケではないっぽい。まあたしかに、女子にやさしくしてるところあんまり見たことないかも。それに容姿もかっこいいってわけじゃないしね。


「ちなみにどこを好きになったの?」


絢音が聞いてきた。


「んー、面白いところとか、ノリにのってくれるところとか、私が忘れ物したときに貸してくれたりとか…まだまだたくさんある。」


沈黙が流れる。あれ、わたしそんなに変なこと言った?


「そんなに渡辺君のこと好きなんだね」

「うん。すごく好き。」


「私は応援するよ。柚葉のこと。」

「私も応援する!何か相談したいことあったら私に言って!」

「協力できることあったら言ってね。」

「がんばー応援しとるよ」


みんながそう言ってくれた。

初めて恋ってものを体験するからどうすればいいのかわからないけど、みんなが協力してくれるなら頑張れそう!


この恋、絶対に叶えたい。

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