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アシトランテ領1 ソワソワ

 パタパタパタパタパタパタ....。


 流行る気持ちであっちへウロウロ。こっちでソワソワ。

 ついつい窓の外を覗いたり、ドアの外に出てみたりして落ち着かない。


 すぅーーーーーーー

 はぁぁーーーーー。


 わたしは深い深い深呼吸で心を落ち着かせようとしていた。


夕刻が近づき、続々と近隣貴族が誕生日を祝いにやってきた。

 王都に近いアシトランテ領は、国の中心部に近く、人が集まりやすい。

 今日の誕生日パーティーも各方面から沢山の貴族がやって来る。

 

「メアリ!公爵様はまだかしら!」


「もうすぐ来られますよ。お時間も近いですし、お化粧を直してパーティーに備えましょう」


 メアリは隅に控えた侍女達に次々と指示を飛ばす。

 コルセットを締め直し、着崩れた襟元を直して顔にパタパタと粉を叩く。


 公爵様から頂いた淡い水色のドレスに合わせるように、結い上げた髪は淡い水色のリボンとブルーダイヤを散りばめた金の髪飾りで飾る。


 ネックレスやイヤリングはドレスの刺繍に合わせて、金の蝶をあしらった特注品だ。


 今日のこの日の為に、わたしがデザインをして、急ぎ作らせた。


 会心の出来である。


 細かいところまで口を出した為、職人には本当に苦労をかけたが、その分きちんと色を付けてお支払いをした。

 

「さぁお嬢様!お時間ですよ!公爵様も到着なさいました様ですし、お父様の元へ向かいましょう!」


 はぁ、ドキドキする!第一印象は大事よね。

 

 ちゃんとしなくっちゃ。


 公爵様はわたしをみてどう思うかしら。好いてくださると良いのだけど。


 メアリに促され、わたしは部屋を後にした。

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